平成27年(2015年)のエイズ動向、正式版データをお届けします。

8月8日に厚生労働省エイズ動向委員会から平成27年エイズ動向報告が発表されました。その主要数値データを私が作成したグラフや表などを使ってお伝えしたいと思います。あなたのHIV感染予防にお役立て下さい。

(本ページのソースはこちら⇒『平成27年(2015年)エイズ発生動向年報』)

【 目 次 】

■平成27年(2015年)エイズ動向の特徴

1.エイズ発生動向の概要

2.HIV感染者/エイズ患者の報告状況

3.HIV感染者/エイズ患者の感染ルート

4.HIV感染者/エイズ患者の年齢別分布

5.いきなりエイズ

6.都道府県別の新規HIV感染者とエイズ患者

7.保健所におけるHIV抗体検査件数

8.献血件数と陽性件数

HIV感染者、エイズ患者の動向データが、あなたのHIV感染予防、エイズ発症予防に役立てば幸いです。

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■平成27年(2015年)エイズ動向の特徴

厚生労働省エイズ動向委員会報告によると、平成27年のエイズ動向には次の3つの特徴がありました。

1.新規のHIV感染者に占める エイズ患者の割合が依然30%近くある。また東京都と大阪府を除くと全国平均は 40%近くになり、中には 40%を大きく超える県もある。(いきなりエイズの割合)

2.20代の HIV 感染者の罹患率が高い。

3.中国・四国ブロックの増加が顕著であることが挙げられる。

この3点です。では詳細は本文にて説明していきましょう。

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1.エイズ発生動向の概要

まずは、平成27年に報告された新規HIV感染者と、新規エイズ患者の件数をご紹介します。

表1をご覧下さい。

平成27年(人) (前年)
1.新規HIV感染者 1,006 1,091
2.新規エイズ患者 428 455

(表1)平成27年新規HIV感染者・エイズ患者

平成27年の新規のHIV感染者は、平成26年よりも85件減って1,006件でした。これは、過去8番目に多い数字となっています。ちなみに過去最多は平成20年の1,126件となっています。

一方、平成27年における新規のエイズ患者は、平成26年よりも27件減って428件でした。これは過去8番目に多い数字となっています。

では、新規HIV感染者、新規エイズ患者の推移をグラフでご覧ください。

HIV・エイズ概要
(図1)新規HIV感染者・エイズ患者の推移

ここ数年は新規HIV感染者、新規エイズ患者ともに横ばい状態です。今回のデータからも新規HIV感染者、新規エイズ患者、共に件数は減少しており大きな動向で見ると横ばい状態に見えます。

残念ながら大きく減少傾向へ変わったとは言えない状況が続いていると思われます。

エイズ動向委員会のコメントにも「横ばい」というキーワードが盛んに出てきます。

なお、今回もエイズ動向委員会、岩本委員長からは早期のHIV検査を呼びかけるコメントがありました。

『早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつく。』

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2.新規HIV感染者/エイズ患者の報告状況

では、ここから更に詳しく平成27年のHIV・エイズ動向を見て行くことにしましょう。まずは、新規HIV感染者の報告件数を、過去15年間の推移で男女別に見ましょう。

HIV概要
(図2)新規HIV感染者の推移

新規HIV感染者については、男性は減少、女性は微増という感じでしょうか。しかし件数で言えば大した増減ではないように思います。

そもそも新規HIV感染者はHIV検査で見つかって報告された件数であって、本当は新規にHIVに感染したけどHIV検査を受けていない人がいるはずです。

そうした潜在的HIV感染者の人たちを考えると10件ほどの増減って、動向を推測する上であまり意味がないような気がします。(あくまで管理人の個人的意見です。)

次に、新規エイズ患者の15年間の推移を見てみましょう。

エイズ概要
(図3)新規エイズ患者の推移

新規エイズ患者もまた、新規HIV感染者同様、大きな動向を見ると横ばい状態のように見えます。

HIV感染者は潜在的な存在が必ずありますが、エイズ患者ではあり得ません。それからすると、潜在的HIV感染者が報告された件数の何倍も存在するようなことはないと思います。

もしも多数の潜在的HIV感染者が存在すれば、エイズ患者はもっと増加傾向になるはずだと思います。

以上が平成27年における新規HIV感染者、新規エイズ患者の大まかな動向です。

ついでに、平成27年までのHIV感染者、エイズ患者の累計データをご紹介しましょう。

HIV・エイズ累計
(図4)HIV感染者・エイズ患者の累計

グラフからお分かりのように、平成27年末の時点でHIV感染者の累計はエイズ患者も含めて約2万6千人となっています。あと2年もすれば3万人を超えます。

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3.新規HIV感染者/エイズ患者の感染ルート

3-1)新規HIV感染者の感染ルート

平成27年における新規HIV感染者の感染ルートは以下の通りでした。

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 196 19.5%
同性間性的接触 691 68.7%
静注薬物使用 2 0.2%
母子感染 1 0.1%
その他 21 2.1%
不明 95 9.4%
合計 1,006 100.0%

(表2)新規HIV感染者感染ルート

同性間の性的接触が68.7%を占めています。この感染ルートは全て男性でした。ただし、ここで言う同性間性的接触者は、同時に異性間の性的接触を持つ人を含みます。

この同性間の性的接触による感染ルートは、前年が72.3%だったので5%減っています。その代りに異性間の性的接触は前年の16.4%から3%ほど増えています。

また、母子感染が前年に続き1件報告されています。今回も詳細な発生状況は分かりませんが、出産前のHIV検査で感染が分かっていればかなりの高率で母子感染を防ぐことが可能です。

表2をグラフにしたものが図5です。

HIV感染ルート
(図5)新規HIV感染者感染ルート

新規HIV感染者の88.2%が性的接触によって感染しています。いかにセーファーセックスが重要かお分かり頂けると思います。

コンドームの使用によるHIV感染予防、また怪しい人、素性のよく分からない人との性的接触には十分ご注意下さい。

3-2)新規エイズ患者の感染ルート

平成27年における新規エイズ患者の感染ルートは以下の通りでした。

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 95 22.2%
同性間性的接触 250 58.4%
静注薬物使用 3 0.7%
母子感染 0 0.0%
その他 6 1.4%
不明 74 17.3%
合計 428 100.0%

(表3)新規エイズ患者感染ルート

表3からお分かり頂けるように、感染ルートの58.4%は同性間性的接触です。このルートは女性は0件でした。同ルートは前年が56.7%だったので微増となっています。

異性間の性的接触による感染は、前年の26.4%から22.2%へ減少しています。でも、エイズ患者における感染ルートの確認って難しいでしょうね。潜伏期間が長いので、何年も前の記憶で調べるのでしょう。

表3をグラフにしたものが図6です。

エイズ感染ルート
(図6)新規エイズ患者感染ルート

新規エイズ患者の80.6%が性的接触による感染です。

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4.HIV感染者/エイズ患者の年齢層

それでは、新規HIV感染者とエイズ患者は、どんな年齢層が多いのでしょうか。

平成27のデータから、年代別に見てみましょう。

4-1)新規HIV感染者の年代別分布

新規HIV感染者(人) 比率(%)
10歳未満 1 0.1
10-19 7
0.7
20-29 320 31.8
30-39 325 32.3
40-49 242 24.1
50-59 71 7.1
60-69 31 3.1
70歳以上 9 0.9
不明 0 0
合計 1,006 100.0

(表4)新規HIV感染者の年齢層分布

表4をグラフにしたのが下の図7になります。

HIV年代別
(図7)新規HIV感染者の年齢層分布

新規のHIV感染者は毎回20代から40代が多いのですが、今回も同じ傾向となっています。そして全体の11%は50歳以上です。

HIV感染に年齢は関係ありません。中高年のあなたも決して他人事ではありませんのでご用心下さい。

4-2)新規エイズ患者の年齢層分布

新規エイズ患者(人) 比率(%)
10歳未満 0 0.0
10-19 1 0.2
20-29 50 11.7
30-39 105 24.5
40-49 158 36.9
50-59 73 17.1
60-69 30 7.0
70歳以上 11 2.6
不明 0 0
合計 428 100.0

(表5)新規エイズ患者の年齢層分布

表5をグラフにしたのが下の図8です。

エイズ年代別
(図8)新規エイズ患者の年齢層

新規エイズ患者については50歳以上に全体の26.6%が存在しています。むろん、HIV感染から潜伏期間が長いこともその理由の1つですが、同時に中高年ほどHIV検査に行かないという傾向もあるようです。

中高年はHIV感染者におけるいきなりエイズの割合が平均よりかなり高いのがその根拠です。詳しくは次の項目で説明します。

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5.いきなりエイズ

次に、新規HIV感染者におけるいきなりエイズの割合を見てみましょう。いきなりエイズ、と言うのはHIVに感染している人が、自分のHIV感染に気が付かずそのまま放置して、文字通りいきなりエイズを発症してしまうことを言います。

いきなりエイズの割合=(新規エイズ患者)/(新規エイズ患者+新規HIV感染者)×100%

では、実際には新規にHIVに感染したと報告された件数のうち、どのくらいいきなりエイズだったのか、過去15年間の推移をグラフで見てみましょう。図9をご覧下さい。

いきなりエイズの割合
(図9)いきなりエイズの割合

平成27年のいきなりエイズの割合は29.8%で前年とほぼ同じでした。この10年間はほぼ30%で横ばい状態です。

さらにいきなりエイズの割を50歳未満と50歳以上に分けてみると、次のようになります。

●50歳未満のいきなりエイズ=26.0%

●50歳以上のいきなりエイズ=50.7%

こんな結果になります。50歳以上ではHIVに感染していると分かった時点で2人に1人はですでにエイズを発症していることになります。

むろん、HIV感染からエイズ発症までの潜伏期間は数年から10年と、非常に長いので高齢者にエイズ患者が多いのは分かります。

しかし、同時にHIV検査を受ける人の割合が少ないこともいきなりエイズが多い理由になっていると思います。事実、私の周囲の50代でHIV検査の経験者は極めて少ないです。

中には絶対に検査をやった方がいいと傍目に見える人もいます。

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6.都道府県別の新規HIV感染者とエイズ患者

平成27年の都道府県別の新規HIV感染者、エイズ患者は以下の通りです。昭和60年(1985年)からの累計データといっしょにまとめてみました。

やはり東京、神奈川、大阪、愛知など人口の多い大都会に集中しているようですね。

区分 新規HIV感染者 新規エイズ患者
都道府県 2015年 累計 2015年 累計
北海道 35 270 12 157
青森県 1 49 2 30
岩手県 1 29 3 33
宮城県 6 123 8 89
秋田県 2 23 0 23
山形県 2 24 0 24
福島県 5 68 2 45
茨城県 12 528 7 321
栃木県 7 243 4 193
群馬県 9 189 2 135
埼玉県 22 502 13 341
千葉県 32 767 22 522
東京都 364 6,676 71 2,027
神奈川県 54 1,212 33 596
新潟県 5 90 1 58
山梨県 2 109 3 47
長野県 3 303 2 196
岐阜県 14 142 10 118
静岡県 21 407 6 201
三重県 6 150 0 85
愛知県 62 1,057 43 549
富山県 1 37 3 29
福井県 1 48 3 34
石川県 4 77 2 38
滋賀県 4 73 6 61
京都府 10 231 8 114
大阪府 168 2,290 53 742
兵庫県 21 386 7 214
奈良県 10 108 4 71
和歌山県 5 62 3 49
鳥取県 1 14 2 16
島根県 1 18 0 7
岡山県 17 134 4 74
広島県 5 209 10 111
山口県 4 58 2 21
徳島県 6 35 1 21
香川県 7 57 9 46
愛媛県 5 74 4 54
高知県 1 35 5 24
福岡県 30 464 27 232
佐賀県 3 30 1 14
長崎県 3 49 4 32
熊本県 3 77 3 57
大分県 2 50 1 26
宮崎県 8 49 7 38
鹿児島県 4 79 5 59
沖縄県 17 204 10 112
合計 1,006 17,909 428 8,086

(表6)都道府県別新規HIV感染者と新規エイズ

以上が全国都道府県別の新規HIV感染者、新規エイズ患者の件数でした。

ところで、平成27年は「いきなりエイズ」の割合が全体で約30%でした。ところが、東京、大阪という件数の第1位と2位の都府では、

●東京都 16.3%

●大阪府 24.0%

となっており、「いきなりエイズ」の割合は全体平均を大きく下回っています。ちなみに、この東京都と大阪府を除外すると、「いきなりエイズ」の割合は30%から39%へ跳ね上がります。

都会で「いきなりエイズ」の割合が低いのは、HIV検査の環境が整っていることと、HIV検査への関心度が高いせいでしょうか。

では、平成27年に「いきなりエイズ」の割合が50%を超えた都道府県を以下にご紹介します。これらの都道府県では、HIV感染が見つかったとき、感染者の2人に1人以上はすでにエイズを発症していたことになります。(表7)

都道府県名 いきなりエイズの割合
高知県 83.3%
岩手県 75.0%
富山県 75.0%
福井県 75.0%
青森県 66.7%
鳥取県 66.7%
広島県 66.7%
山梨県 60.0%
滋賀県 60.0%
宮城県 57.1%
長崎県 57.1%
香川県 56.3%
鹿児島県 55.6%
熊本県 50.0%

(表7)都道府県別新規HIV感染者と新規エイズ

冒頭の平成27年エイズ動向の特徴の1つとして、「中国・四国ブロックの増加が顕著」がありました。

これは、

●2015年報告数の上位10位を人口 10 万対でみると、昨年10 位以内に入っていなかった中国・四国ブロック から、HIV 感染者では 3 県(岡山、徳島、香川)、AIDS 患者では 2 県(香川、高知)が入っており、香川は 1 位 であった。

という内容です。

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7.保健所などにおけるHIV抗体検査件数

次に平成27年における保健所など自治体でのHIV抗体検査の件数をご紹介します。ここ数年減少傾向でしたが、歯止めはかかったのでしょうか。(図10)

保健所HIV検査
(図10)保健所でのHIV抗体検査件数

平成27年の保健所や自治体による無料・匿名のHIV検査の総数は128,241件であり、相談件数は135,282件でした。両方とも前年より件数が減っています。

平成20年をピークに、それ以降下げ止まったまま横ばい状態です。増加傾向に転じた様子はないみたいです。

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8.献血件数と陽性件数

最後に、平成27年に全国の血液センターなどで行われた献血の件数と、その中から見つかったHIV陽性件数をご紹介します。(図11)

献血とHIV陽性
(図11)献血件数とHIV陽性件数

日赤血液センターでは献血で集めた血液を全数HIV検査しています。

平成27年においては、

●献血件数 4,909,156件

●HIV陽性件数 53件

でした。

HIV陽性件数はこの5年間ずっと減少しています。何しろ500万件近い献血でHIV陽性は53件、しかも年々減少していることから見ても、潜在的HIV感染者は増加傾向にはないと思われます。

なお決して献血をHIV検査の代用にしないようお願いします。

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以上、平成27年の新規HIV感染者、新規エイズ患者の動向報告をお届け致しました。

最後にもう一度繰り返します。あなたに何も自覚症状がなくてもHIV感染の不安や心当たりがあるなら、早期のHIV検査をお勧め致します。

本文の中でもご紹介しましたが日本では新規のHIV感染者として報告された人の30%近くが、自分の感染に気が付かないまま、「いきなりエイズ」を発症しています。あなたのHIV感染は検査を受けるしか判定する方法はありません。

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