平成28年(2016年)のエイズ動向(速報値)をお届けします。

3月29日に厚生労働省エイズ動向委員会から平成28年第4四半期のエイズ動向報告が発表されました。

これで第1四半期から第4四半期まで通期でデータが揃ったので合算し、ここに平成28年(2016年)エイズ動向速報値としてお届けします。

確定版は恐らく8月末に公開されると思います。この速報版から多少件数が増えていると思います。

なお、平成28年第4四半期のエイズ動向はこちでどうぞご覧下さい。

■平成28年第4四半期(10月~12月)

(本ページのソースはこちら⇒『エイズ動向委員会報告』)

【 目 次 】

■エイズ動向委員会 委員長コメント

1.エイズ発生動向の概要

2.HIV感染者/エイズ患者の報告状況

3.HIV感染者/エイズ患者の感染ルート

4.HIV感染者/エイズ患者の年齢別分布

5.いきなりエイズ

6.都道府県別の新規HIV感染者とエイズ患者

7.保健所におけるHIV抗体検査件数

8.献血件数と陽性件数

HIV感染者、エイズ患者の動向データが、あなたのHIV感染予防、エイズ発症予防に役立てば幸いです。

 

重複感染は単独よりも危険です!
タイプO ・HIV
・梅毒
・B型肝
(男女共通)

¥7,750+消費税
矢印STDチェッカー タイプO

■エイズ動向委員会 委員長コメント

厚生労働省エイズ動向委員会の岩本委員長からのコメントです。主な内容を箇条書きにしてみます。

●新規HIV感染者は前年よりやや減少し、新規エイズ患者は前年より増加した。

●新規HIV感染者、新規エイズ患者の感染ルートでは性的接触が全体の8割以上を占め、特に男性同士の性的接触による感染が多い。

●HIV感染が分かった人の3割はエイズを発症していた。

●早期のHIV検査は個人においては早期治療、社会においては感染防止の拡大に結び付く。保健所等の無料・匿名検査を積極的に利用して頂きたい。

このような内容のコメントがありました。

【目次へ戻る】

 

1.エイズ発生動向の概要

まずは、平成28年に報告された新規HIV感染者と、新規エイズ患者の件数をご紹介します。

表1をご覧下さい。

平成28年(人) (昨年)
1.新規HIV感染者 1,003 1,006
2.新規エイズ患者 437 428
合計 1,440 1,434

(表1)平成28年新規HIV感染者・エイズ患者

平成28年の新規のHIV感染者は、平成27年よりも3件減って1,003件でした。

これは、過去9番目に多い数字となっています。ちなみに過去最多は平成20年の1,126件となっています。

一方、平成28年における新規のエイズ患者は、平成27年よりも9件増えて437件でした。

これは過去6番目に多い数字となっています。こちらの過去最多は平成25年の484件でした。

また新規HIV感染者と新規エイズ患者の合計件数は1,440件でした。

これは過去9番目で最多は平成25年の1,590件でした。

こうした数字だけを見ると、平成28年において新規HIV感染者はほぼ前年同様、横ばい状態なのかなと思います。

【目次へ戻る】

 

2.新規HIV感染者/エイズ患者の報告状況

では、ここからもう少し詳しく平成28年の動向を見て行くことにしましょう。

まずは、新規HIV感染者と新規エイズ患者の報告件数を見てみることにします。平成14年からの推移でグラフ化しています。(図1)

HIV・エイズトップ
(図1)新規HIV感染者・新規エイズ患者の推移

グラフ1を見ると平成21年頃からはほぼ横ばい状態に見えます。

ただし、決して減少傾向にはない高い数値のままの横ばい状態です。

【目次へ戻る】

 

一番人気の5項目検査キット!
タイプE ・HIV
・梅毒
・B型肝炎
・クラミジア
・淋菌

¥9,200+消費税
矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから

3.新規HIV感染者/エイズ患者の感染ルート

3-1)新規HIV感染者の感染ルート

平成28年における新規HIV感染者の感染ルートは以下の通りでした。

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 169 16.8%
同性間性的接触 725 72.3%
静注薬物使用 1 0.1%
母子感染 0 0.0%
その他 21 2.1%
不明 87 8.7%
合計 1,003 100.0%

(表2)新規HIV感染者感染ルート

同性間の性的接触が72.3%を占めています。この感染ルートは全て男性でした。ただし、ここで言う同性間性的接触者は、同時に異性間の性的接触を持つ人を含みます。

昨年まで3年連続で続いていた母子感染は2016年にはゼロでした。

出産前に母親のHIV感染が分かっていれば母子感染は防ぐことが可能です。

表2をグラフにしたものが図2です。

HIV感染ルート
(図2)新規HIV感染者感染ルート

新規HIV感染者の89.1%が性的接触によって感染しています。ほぼ9割です。

いかにセーファーセックスが重要かお分かり頂けると思います。

3-2)新規エイズ患者の感染ルート

平成28年における新規エイズ患者の感染ルートは以下の通りでした。

感染ルート 件数 比率(%)
異性間性的接触 113 25.9%
同性間性的接触 241 55.1%
静注薬物使用 1 0.2%
母子感染 0 0.0%
その他 9 2.1%
不明 73 16.7%
合計 437 100.0%

(表3)新規エイズ患者感染ルート

表3からお分かり頂けるように、感染ルートの55.1%は同性間性的接触です。このルートは女性は0件でした。

表3をグラフにしたものが図3です。

エイズ感染ルート
(図3)新規エイズ患者感染ルート

新規エイズ患者の81%が性的接触による感染です。感染ルート不明が16.7%もあるので、感染ルートが分かっているものはほとんどが性行為感染だと言えます。

【目次へ戻る】

 

一番人気の5項目検査キット!
タイプE ・HIV
・梅毒
・B型肝炎
・クラミジア
・淋菌

¥9,200+消費税
矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから

 

4.HIV感染者/エイズ患者の年齢層

それでは、新規HIV感染者とエイズ患者は、どんな年齢層が多いのでしょうか。

年齢層別に見てみましょう。

4-1)新規HIV感染者の年齢層分布

新規HIV感染者(人) 比率(%)
10歳未満 0 0.0
10-19 15
1.5
20-29 310 30.9
30-39 314 31.3
40-49 231 23.0
50-59 83 8.3
60-69 44 4.4
70歳以上 6 0.6
不明 0 0.0
合計 1,003 100.0

(表4)新規HIV感染者の年齢層分布

表4をグラフにしたのが下の図4になります。グラフの方がずっと分かりやすいですよね。


HIV年代別
(図4)新規HIV感染者の年齢層分布

新規のHIV感染者は20代から40代が多いのですが、50代以上にも全体の13.3%が存在しています。

HIV感染には年齢は関係なく、なおかつ高齢者同士だとコンドームを使わないことも多いのではないでしょうか。

4-2)新規エイズ患者の年齢層分布

新規エイズ患者(人) 比率(%)
10歳未満 0 0.0
10-19 1 0.2
20-29 44 10.1
30-39 115 26.3
40-49 150 34.3
50-59 70 16.0
60-69 46 10.5
70歳以上 11 2.5
不明 0 0.0
合計 437 100.0

(表5)新規エイズ患者の年齢層分布

表5をグラフにしたのが下の図5です。

エイズ年代別
(図5)新規エイズ患者の年齢層

新規エイズ患者については30代、40代に多いのですが、50歳以上にも全体の29.1%が分布しています。

しかも50代以上ではHIV感染が見つかった人のほぼ半分がすでにエイズを発症していました。

中高年がHIV検査を受けずに「いきなりエイズ」を発症していることが分かります。

年齢に関係なく、50代以上のあなたもぜひHIV感染の不安があれば検査を受けて下さい。

年齢がいくと他人の目が気になるものですが、どうしても保健所や病院へ行けないあなたは自宅で使える郵送式のHIV検査キットもあります。

最悪なのは不安をそのまま放置してエイズを発症することです。

【目次へ戻る】

 

5.いきなりエイズ

次に、HIV陽性者におけるいきなりエイズの割合を見てみましょう。

いきなりエイズと言うのはHIVに感染している人が、自分のHIV感染に気が付かずそのまま放置して、文字通りいきなりエイズを発症してしまうことを言います。

つまりHIV感染が分かった時にはすでにエイズを発症しているケースを言います。

いきなりエイズの割合=(新規エイズ患者)/(新規エイズ患者+新規HIV感染者)×100%

では新規にHIVに感染したと報告された件数のうち、どのくらいいきなりエイズだったのか、過去15年間の推移をグラフで見てみましょう。図6をご覧下さい。

いきなりエイズ
(図6)いきなりエイズの割合

平成28年のいきなりエイズの割合は30.3%で平成27年より0.4%上がりました。この10年間はほぼ30%前後で推移しています。

先ほども説明しましたが、50歳以上のいきなりエイズの割合はほぼ50%です。

全体平均が30%ですから、何と20%も高いことになります。

繰り返しになりますが、中高年はHIV検査を受ける人が少ないのだと思います。

そもそも自分がHIVに感染しているなどと疑っていない、危機感がないのかも知れません。

HIV感染、エイズ発症に年齢は関係ないことをどうか忘れないようにして下さい。

「いきなりエイズ」を防ぐ早期のHIV検査は、救命的検査と言えます。

【目次へ戻る】

 

一番人気の5項目検査キット!
タイプE ・HIV
・梅毒
・B型肝炎
・クラミジア
・淋菌

¥9,200+消費税
矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから

 

6.都道府県別の新規HIV感染者とエイズ患者

平成28年の都道府県別の新規HIV感染者、エイズ患者は以下の通りです。昭和60年(1985年)からの累計データといっしょにまとめてみました。

やはり東京、神奈川、大阪、愛知など人口の多い大都会に集中しているようですね。

区分 新規HIV感染者 新規エイズ患者
都道府県 2016年 累計 2016年 累計
北海道 22
292 19 174
青森県 2 51 2 32
岩手県 2 30 0 32
宮城県 9 132 3 91
秋田県 1 23 1 24
山形県 3 28 0 23
福島県 7 75 5 50
茨城県 9 537 5 326
栃木県 4 246 6 199
群馬県 7 195 9 143
埼玉県 26 528 14 355
千葉県 32 798 19 542
東京都 365 7,017 97 2,119
神奈川県 56 1,264 26 619
新潟県 2 92 2 60
山梨県 7 115 2 49
長野県 2 303 2 196
岐阜県 20 161 6 124
静岡県 15 423 7 208
三重県 8 157 5 89
愛知県 69 116 32 576
富山県 3 40 2 31
福井県 0 48 0 34
石川県 4 80 0 38
滋賀県 6 79 4 65
京都府 13 244 7 121
大阪府 140 2,417 47 785
兵庫県 20 406 15 229
奈良県 1 108 2 73
和歌山県 5 66 1 50
鳥取県 1 15 1 17
島根県 1 19 1 8
岡山県 10 141 2 76
広島県 15 224 2 113
山口県 6 64 1 22
徳島県 6 41 1 22
香川県 4 61 1 46
愛媛県 4 78 5 59
高知県 5 40 4 28
福岡県 44 509 47 277
佐賀県 3 33 6 20
長崎県 0 49 2 34
熊本県 14 91 5 62
大分県 4 54 3 29
宮崎県 3 52 3 41
鹿児島県 6 85 6 65
沖縄県 17 222 5 113
合計 1,003 18,851 437 8,493

(表6)都道府県別新規HIV感染者と新規エイズ患者

仮にあなたのお住まいの都道府県で、HIV感染者が少なかったとしても、だからと言ってあなたが安全だと言うことにはなりません。

かつて私もそうでしたが、何となく勘違いしてしまいがちです。くれぐれも誤解なきようお願い致します。

【目次へ戻る】

 

7.保健所などにおけるHIV抗体検査件数

続いて、平成28年における保健所など自治体でのHIV抗体検査の件数をご紹介します。

保健所HIV検査
(図7)保健所でのHIV抗体検査件数

平成26までは2年連続受検者が増えていたのですが、平成27年からまた減少傾向にあります。

どうも平成20年をピークに、平成22年以降減少したまま横ばい状態が続いているようです。

全国の保健所では無料・匿名検査が可能です。

また、梅毒やクラミジアなどの性感染症も同時に検査出来るところが多くあります。

ぜひあなたも最寄の保健所をご利用下さい。

【目次へ戻る】

 

重複感染は単独よりも危険です!
タイプO ・HIV
・梅毒
・B型肝
(男女共通)

¥7,750+消費税
矢印STDチェッカー タイプO

 

8.献血件数と陽性件数

次は、平成28年に全国の血液センターなどで行われた献血の件数と、その中から見つかったHIV陽性件数をご紹介します。

献血とHIV陽性
(図8)献血件数とHIV陽性件数

図8をご覧頂いてお分かりのように、献血でみつかるHIV陽性は平成20年をピークに減少し続けています。これは潜在的なHIV感染者が減少しているからでしょうか。

あるいはHIV検査目的の献血が減ってきたからでしょうか。

【目次へ戻る】

 

以上、平成28年(2016年)のエイズ動向速報値をお届けしました。

最後にもう一度繰り返します。あなたに何も自覚症状がなくてもHIV感染の不安や心当たりがあるなら、早期のHIV検査をお勧め致します。

本文の中でもご紹介しましたが、平成28年もまた新規のHIV感染者として報告された人の約30%が、自分のHIV感染に気が付かないまま、「いきなりエイズ」を発症しています。

あなたも私も、HIV感染の疑いは検査を受けるしか判定する方法はありません。

早期のHIV検査は救命的検査です。

あなたが、HIV検査を受ける決心はついたけど、どうしても保健所に行く時間がなかったり、誰にも知られず、誰にも会わずにHIV検査を受けたいと思うならHIV検査キットと言う方法もあります。

かつて私が深刻なHIV感染疑惑に陥ったときにも使いました。

一番大事なことは少しでもHIV感染の心あたり、不安があるなら放置しないでHIV検査を受けることです。

【目次へ戻る】

関連記事

平成28年第4四半期(10月~12月)

アイコンボタンHIV検査の先送りは「いきなりエイズ」のリスクが増すだけです。

バナー2

いきなりエイズ発症前にHIV検査
タイプJ ・HIV検査専用です。(男女共通)
・私はたったの10分で終わりました。

¥4,600+消費税
矢印STDチェッカー タイプJ
重複感染は単独よりも危険です!
タイプO ・HIV
・梅毒
・B型肝
(男女共通)

¥7,750+消費税
矢印STDチェッカー タイプO
一番人気の5項目検査キット!
タイプE ・HIV
・梅毒
・B型肝炎
・クラミジア
・淋菌

¥9,200+消費税
矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから