2017年第2四半期(4月~6月)のエイズ動向が、厚生労働省エイズ動向委員会より発表されました。(8月30日付け)

その概要を速報であなたにお届け致します。最新のエイズ動向としてご覧下さい。

今回報告されたのは、2017年(平成29年)3月27日から2017年6月25日までの約3ヶ月間のエイズ動向情報です。

従って2017年の第2四半期(4月~6月)にあたります。

情報源はこちらです⇒『エイズ動向委員会報告』

なお、今年は第1四半期(1月~3月)のデータが第2四半期のデータと同時に公開されました。

例年ですと第1四半期のデータは5月公開なのですが、どう言う訳か5月に出なくて8月になっています。

その為、当サイトでは今年は第1四半期のデータは記事にしませんでした。

 

◇委員長コメント

今回の報告でエイズ動向委員会岩本委員長コメントでは、特に以下のコメントが気になりました。

『70歳以上の新規HIV感染者及び新規エイズ患者も報告されており、幅広い年齢層の報告がある。』

毎度のことではありますが、HIV感染、エイズ発症に年齢は関係ありません。

いえ、中高年ほどHIV検査を受けない、関心がない、といった傾向が見られるように思います。

中高年のあなたは特にご用心下さい。

委員長からは毎回ながら、早期のHIV検査がいかに重要かつ必要であるか、コメントされています。

 

では、エイズ動向委員会のデータから主要なものをご紹介しましょう。

本文のグラフ、表は全て管理人がエイズ動向委員会から公表された数値を元に作成したものです。

◇2017年第2四半期エイズ動向 目次

*新規HIV感染者とエイズ患者の概要

1.新規HIV感染者とエイズ患者の人数

2.感染ルート

3.年代別分布

4.都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

5.保健所などの抗体検査数

6.献血件数、及びHIV抗体検査陽性件数

7.まとめ

*新規HIV感染者とエイズ患者の概要

まず、2017年の第2四半期までの新規HIV感染者、及び新規エイズ患者の動向を四半期ごとのデータで、昨年と比べてみましょう。

●新規HIV感染者

サマリーHIV
図1.四半期ごとの新規HIV感染者動向

図1の青い折れ線グラフが2017年、赤の折れ線グラフが2016年です。

第2四半期では新規HIV感染者が前期よりも前年同時期よりも増えています。

 

●新規エイズ患者

サマリーエイズ
図2.四半期ごとの新規エイズ患者動向

新規エイズ患者は昨年同時期よりは少ないものの、前回よりは増えています。

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1.新規HIV感染者とエイズ患者の人数

項   目 4月-6月 前 回 昨年同時期
新規HIV感染者数(人) 265 241 239
新規エイズ患者数(人) 99 84 112
合計数(人) 364 325 351
いきなりエイズの割合 27.2% 25.8% 32.0%

表1.新規HIV感染者とエイズ患者

表中の前回とは2017年1月~3月(第1四半期)を指します。

前回から比較すると新規HIV感染者は24人増加、新規エイズ患者は15人増加となっています。

一方、昨年同時期と比較すると、新規HIV感染者は26人増加、新規エイズ患者は13人減少です。

いきなりエイズの割合は30%を割って27.2%でした。

それでは個別にデータをみていきましょう。

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2.感染ルート

2-1)新規HIV感染者感染ルート

2017年第2四半期(4月~6月)の新規HIV感染者の感染ルートは以下の通りです。

感染ルート 件数 比率 (%)
異性間性的接触 49 18.5
同性間性的接触 188 70.9
静注薬物使用 0 0.0
母子感染 0 0.0
その他 10 3.8
不明 18 6.8
合計 265 100.0

表2.2017年第2四半期 新規HIV感染者の感染ルート

毎回説明していますが、新規HIV感染者の最大感染ルートは同性間の性的接触です。この感染ルートが全体の70.9%を占めています。

今回もまた188件全て男性同士の性的接触となっています。

男性同士の性的接触によるHIV感染が多い理由は毎回述べているので省略させて頂きます。

表2をグラフにしたものが図3です。

感染ルートHIV
図3.2017年第2四半期 新規HIV感染者の感染ルート

図3の黄色と青が性的接触による感染です。この2つの感染ルートで全体の約9割近くを占めています。

いかに性的接触によるHIV感染が多いか分かります。

従ってHIV感染の予防はどうやって性的接触による感染を防ぐか、と言うことに尽きます。

それなのに、未だにHIVの感染ルートを性的接触、血液感染、母子感染と並列で説明しているサイトが多数あります。

確かに血液感染、母子感染も感染ルートとしては存在しますが、実体としては圧倒的に性的接触が多数を占めている訳です。

そこをしっかり説明しないと感染予防には何の役にも立たない情報になってしまうと思います。

2-2)新規エイズ患者感染ルート

2017年第2四半期(4月~6月)の新規エイズ患者の感染ルートは以下の通りです。

感染ルート 件数 比率 (%)
異性間性的接触 22 22.2
同性間性的接触 47 47.5
静注薬物使用 0 0.0
母子感染 1 1.0
その他 7 7.1
不明 22 22.2
合計 99 100.0

表3.2017年第2四半期 新規エイズ患者の感染ルート

新規エイズ患者の感染ルートもまた男性同士の性的接触が最大感染ルートとなっています。(女性同士の性的接触による感染なし)

その理由はHIV感染同様、毎回説明してきたので今回は省きます。

表3をグラフにしたものが図4です。

感染ルートエイズ
図4.2017年第2四半期 新規エイズ患者の感染ルート

新規エイズ患者の感染ルートも性的接触による感染が圧倒的に多く、全体の7割近くに達しています。(黄色と青の合計)

HIV陽性者の9割、エイズ患者の7割は性的接触によってHIVに感染しています。

HIVは感染力の弱いウイルスです。日常生活では感染しません。

どこに注意すればいいのか、このデータが示しています。

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3.年代別分布

新規HIV感染者とエイズ患者の年代別分布データをご紹介します。

3-1)新規HIV感染者の年代別分布

年齢区分 件数 比率 (%)
10歳未満 0 0.0
10歳~19歳 5 1.9
20歳~29歳 77 29.1
30歳~39歳 89 33.6
40歳~49歳 58 21.9
50歳~59歳 27 10.2
60歳~69歳 5 1.9
70歳以上 4 1.5
不明 0 0.0
合計 261 100.0

表4.2017年第2四半期 新規HIV感染者の年代別分布

この表だけでは分布が直観的に分かりづらいのでグラフにしてみました。図5をご覧下さい。

表4をグラフにしたものが図5です。

年代HIV
図5.2017年第2四半期 新規HIV感染者の年代別分布

グラフを見てもお分かりのように、やはり20代から40代にHIV感染者が多く集まっています。

しかし、50代以上であっても全体の13.6%を占めています。

HIV感染に年齢は関係ないことがよく分かります。

3-2)新規エイズ患者の年代別分布

年齢区分 件数 比率 (%)
10歳未満 1 1.0
10歳~19歳 0 0.0
20歳~29歳 10 10.1
30歳~39歳 23 23.2
40歳~49歳 33 33.3
50歳~59歳 21 21.2
60歳~69歳 5 5.1
70歳以上 6 6.1
不明 0 0.0
合計 110 100.0

表5.2017年第2四半期 新規エイズ患者の年代別分布

こちらも表では感覚的に分かりずらいのでグラフをご覧頂きましょう。

表5をグラフにしたものが図6です。

年代エイズ
図6.2017年第2四半期 新規エイズ患者の年代別分布

図6をご覧頂いてお分かりの通り、50代以上にもエイズ患者は多く存在し、実に全体の32.3%を占めています。

つまり、新規にエイズ患者として報告された人の3人に1人は50歳以上だったことになります。

50代以上の中高年にエイズ患者が多いのは、潜伏期間が長いこともありますが、HIV検査を受ける率が低いこともあると思います。

現在の抗HIV医療ではHIVに感染していても、エイズ発症前に治療をすればエイズ発症を防ぐことが出来ます。

つまりエイズ患者として報告された患者は治療を受けなかった方々がほとんどであり、それはHIV検査を受けていなかったと言うことに他なりません。

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4.都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

2017年第2四半期(4月~6月)の都道府県別HIV感染者、エイズ患者の動向を表にしてあります。

また今回までの累計データも載せました。赤字は特に感染者の多い都道府県です。

区分 新規HIV感染者 新規エイズ患者
都道府県 今回 累計 今回 累計
北海道 8  307  3  178
青森県 3  57  1  34
岩手県 0  30  0  32
宮城県 2  135  1  94
秋田県 0  23  0  24
山形県 0  28  0  23
福島県 1  77  1  51
茨城県 4  544  0  327
栃木県 2  250  0  199
群馬県 2  199  0  143
埼玉県 7  541  4  363
千葉県 14  826  3  546
東京都 92  7,194  19  2,160
神奈川県 16  1,296  8  630
新潟県 2  96  0  60
山梨県 1  117  1  50
長野県 2  309  0  200
富山県 0  40  0  31
石川県 0  80  0  38
福井県 0  48  0  34
岐阜県 1  163  1  126
静岡県 6  433  0  210
愛知県 13  1,141  8  591
三重県 2  161  3  93
滋賀県 2  83  0  65
京都府 4  252  1  123
大阪府 34  2,482  17  813
兵庫県 6  417  4  237
奈良県 2  111  1  76
和歌山県 1  68  1  52
鳥取県 0  15 1  19
島根県 0  19 0  8
岡山県 2  144 2  80
広島県 0  224 1  115
山口県 3  70 3  28
徳島県 1  43 1  23
香川県 4  68 0  47
愛媛県 0  78 0  59
高知県 1  42 3  34
福岡県 12  531 4  284
佐賀県 0  33 0  20
長崎県 1  51 1  35
熊本県 4  99 0  62
大分県 0  54 0  29
宮崎県 1  54 2  45
鹿児島県 5  94 2  69
沖縄県 4  230  2  116
合計 265 19,357  99  8,676

表6.都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

なお、このデータはあくまでも報告地ベースであり、居住地ではありません。

また、HIV感染者の累計とエイズ患者の累計合計は28,033人となっています。

少し前に厚生労働省が、自分のHIV感染に気付いていない潜在的なHIV感染者が約5,800人存在するという推計を発表しています。

それからすると、国内のHIV感染者の累計は約3万4千人ほどになります。

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5.保健所などの抗体検査数

2017年第2四半期(4月~6月)に保健所や地方自治体の実施するHIV抗体検査を受けた件数は以下の通りでした。

◇保健所などにおける抗体検査件数

時期 今回 前回 昨年同時期
件数(件) 30,195 28,121 28,294

表7.保健所抗体検査数(保健所以外の自治体が実施する検査を含む)

ご覧のように、前回から2,074件の増加、昨年同時期から1,901件の増加となっています。

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6.献血件数・HIV抗体検査陽性件数

2017年の1月~6月に献血を受けた件数、及びHIV陽性が発見された件数をご紹介したいと思います。

◇2017年1月~6月の献血件数

時期 献血件数 HIV陽性件数 10万人当り
件数(件) 2,404,606 26 1.081

表8.献血件数とHIV陽性件数

2016年通期の人口10万人当りのHIV陽性件数は0.991でした。(通期48件)

1を切ったのは実に18年ぶりでした。単純には言えませんが、潜在的なHIV陽性者が減っている、少なくとも横ばい状態で増加はしていないと言えないでしょうか。

2017年は今のところ、昨年よりHIV陽性者が多いペースです。

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7.まとめ

今回は厚生労働省エイズ動向委員会が8月30日付で発表した2017年の第1四半期、第2四半期のエイズ動向をご紹介しました。

今回の第2四半期のデータで、私が特に注目したのは50歳以上の年代における「いきなりエイズ」の割合です。

●全体 27.2%

●50歳以上 47.1%

ここ数年、HIV感染者として報告された人における「いきなりエイズ」の割合はずっと30%ほどでした。

それからすると、今回の全体27.2%は少し低い値です。

しかし、50歳以上を見るとほぼ50%に近い数字となっています。

つまり、50歳以上ではHIV感染が見つかった時点ですでにエイズを発症している人が2人に1人の割合なのです。

いかにHIV検査を受けていないか、HIV感染について無関心か、と言うことが分かります。

現在の抗HIV医療ではエイズ発症前にHIV感染が見つかれば、エイズ発症を防ぐことが可能です。

つまり、早期のHIV検査によって「いきなりエイズ」は防ぐことが出来るのです。

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