TOP コラム一覧コラム(HIV/エイズの現状編)>ひと夏の恋・・・HIV感染がこわい?


今回は、管理人が自分で立てた仮説を検証してみました。題して「ひと夏の恋・・・HIV感染が怖い」です。

これは、どういった根拠の仮説かと言うと、実に単純かつ独断と偏見なのですが、説明したいと思います。

「ひと夏の恋」なんてフレーズがあるくらい、夏は恋の季節です。ここからは、私のかってな仮説(妄想?)です。

日頃仕事に追われるあなたは、やっとのことで夏休みを取ります。普段の仕事を離れ、あなたは長期の休みで身も心も開放的になります。遠いところに旅に出て、非日常的な雰囲気、環境の中、旅先で出会った行きずりの相手に恋をします。

そして気が付くと、あなたは「ひと夏の恋」に身を焦がし、行きずりの相手と激しい一夜を過ごしていました。でも、やがて夏の終わりと共に恋も終わりを迎えます。

そして、急に現実に戻ったあなたは不安に襲われます。

「HIV感染、大丈夫だろうか・・・。」

甘美なひと時であっても、HIVが感染するかどうかは全く無関係。ひたすら確率だけの問題なのです。どうしても不安をぬぐいきれないあなたは、保健所でHIV検査を受けることにします。でも、検査を受けるにはウインドーピリオドが明けていないと・・・。仕方ないので、あなたは3ヶ月待つことにします。

やがて夏は完全に終わり、秋風が吹く季節を迎えます。短い秋はあっと言う間に終わってしまい、気が付けば風に木の葉が舞っています。そう、あの甘美で激しかった夏の一夜から3ヶ月が過ぎていました。あなたは不安と心配を抱えて保険所へ向かうのでした・・・。

と、まぁ、こんな感じで、ひと夏の恋に燃えた人たちが、HIV感染を心配して秋から初冬にかけて、検査を受けるのではないか。その時期に、急にHIV検査を受ける人が多くなっているのではないか、と言うのが私の仮説です。

では、この仮説が正しいかどうか、検証してみることにします。検証の方法は、エイズ動向委員会から四半期ごとに報告されている、「保健所等におけるHIV抗体検査数」と言うデータを使います。私の仮説が正しければ、第4四半期、つまり10月から12月にHIV検査数がぐぐっと多くなっているはずです。

さて、データは2001年から2009年まで、9年間の実績です。下の表を見て下さい。

この表を見る限り、傾向としては第4四半期にHIV検査を受ける人が多いけど、顕著に多いとまでは言えない、そんな感じですね。2001年から2009年までの8年間で、第4四半期に検査を受ける人が一番多かった年は6回あります。(黄色で塗ってある年です。)

1年間を通じて平均的に検査を受ける人がいたとすれば、四半期ごとの比率は25%ずつのはずです。それに対して、9年間の合計で、第4四半期が占める割合は28%でした。わずに平均よりも3%多かっただけです。これでは、ひと夏の恋で不安になった人が押し寄せたとは言えないですね。

もっとも、第4四半期に検査を受けた人が極めて多かったとしても、その理由がひと夏の恋だったのかどうか、それはこの表からは分かりません。

常識的にこの結果を解釈すれば、真夏の暑い時期(7-9月)と、真冬の寒い時期(1-3月)にはHIV検査を受けに出かける人が少ない、と言うことが読み取れる、そう言うことでしょうか。なので、この時期に検査に行けば、予約もスムーズかも知れませんね。

私の仮説はウヤムヤになってしまいましたが、どうかHIV感染にはご注意あれ。いくら抗HIV治療が進んだと言っても、完治することのない病気であることには変わりありません。予防に勝る治療なし、です。

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