TOP コラム一覧コラム(検査/治療)>エイズ治療拠点病院とは?


今回は、エイズ治療拠点病院についてお話したいと思います。

エイズ動向委員会が8月13日に発表した、2010年の第2四半期報告によると、6月末現在で累計のHIV感染者は12,050人、エイズ患者は5,542人です。この人数がそのまま現在治療を受けている訳ではありませんが、凡その目安にはなるかも知れません。

HIV感染者、エイズ患者の治療にあたっては、平成8年頃から全国的なネットワークを作りはじめました。日本中どこで発症しても先端医療が受けられるような体制作りを目指したのです。そのネットワークとは、下の図を見て下さい。

まず、東京にある国立国際医療センターにエイズ治療研究開発センターを設置しました。ここを国内のエイズ治療の中心とすることに決めました。

次に、全国を8つのブロックに分け、それぞれブロック拠点病院を指定しました。ここに先端医療技術を移し、専門スタッフもおきました。更に、そのブロック内の各都道府県にも中核となる拠点病院をを制定し、HIV感染者、エイズ患者を受け入れる体制を作りました。

拠点病院では、エイズ治療の専門家がいるのは当然ですが、同時に幅広い全科に対応することが出来るようになっています。免疫不全によって、身体のあらゆる場所に、様々な症状が出ます。それを全て治療対応出来る体制が整っています。

管理人の地元の拠点病院を調べてみましたが、確かに大きな総合病院が指定されていました。エイズ治療と言うのは総合医療なのですね。

当然ながら、私たちがいきなりそんな中核拠点病院に行くとは限りません。保健所での抗体検査でHIV感染が分かったり、一般病院で何かの病気治療を受けているときにHIV感染が判明することもあります。こうしたケースにおいても、保健所や一般病院と中核拠点病院が速やかに連携して最良の治療が開始出来るようになってきました。

こうしたネットワークが出来るまでは、あまりHIV感染者やエイズ患者の多くない地方の医療機関においては十分な受け入れ体制が取れていませんでした。感染者や患者へのメンタルケア、プライバシーの保護、的確な治療などに課題があったのです。

ブロック拠点病院、拠点病院の数については、表にしてみましたのでご覧下さい。なお、データは「API-Net」からです。

拠点病院数の中にはブロック拠点病院も含まれています。これをもう少し分かり易く、したのが次のグラフです。

この数で十分足りているのか、それとも不足しているのか。また技術的なレベルは最先端で足並みが揃っているのかどうか。こういったことが知りたいところです。

その疑問に対しては、例えば管理人の住んでいる九州ブロックの実情を知ることが出来るサイトがあります。
こちらから⇒「ブロック拠点病院として(九州ブロック)」

このサイトの中で、九州ブロックの拠点病院として目指す医療環境、専門スタッフの育成、先端医療の取り込みなどが目標設定されています。

こうした目標は恐らく他のブロック拠点病院においても共通する部分があるのだと思います。今やHIV感染は私たちのすぐ身近でおきる出来事です。いざと言うときに安心して治療を受けることが出来る環境が欲しいですね。

________________________________________________

あなたにとって早期のHIV検査がどれほど大事か、ぜひ次の記事をご覧ください。HIV検査を遅らせることであなたにプラスになるこは何ひとつありません。いかに危険ばかりが大きくなっていくか、お分かり頂けるはずです。

○「生存率」・「いきなりエイズ」・「潜伏期間」、この3つをご存知ですか?

あなたがHIV検査を先延ばしに出来ない3つの理由とは?



・・HIV(エイズ)検査完全ガイド  TOP