米食品医薬品局(FDA)は21日、HIVの感染拡大防止を理由に禁止していた、男性同性愛者の献血を約30年ぶりに解禁することを明らかにしました。

こんなニュースがネット上のメディアを通して報じられています。私はアメリカでそんな規制があったことを知りませんでした。同時に、日本ではどうなってる?と疑問に思いました。

今回は男性同性愛者の献血について調べた結果を記事にしてみたいと思います。

◇男性同性愛者の献血からHIV感染発生

まだ記憶に新しいところですが、2013年(平成25年)11月、国内でHIV感染者の献血によって輸血を受けた患者がHIVに感染していたことが分かり、大変大きなニュースになりました。

久々にHIV、エイズが新聞、テレビ、ネットなど多くのメディアに取り上げられ、当サイトへのアクセスも急増しました。

この事件は当サイトの姉妹サイトの方で詳しく取り上げていますので、そちらの記事をお読み下さい。

『献血のNAT検査をパスしたHIV』(HIV感染症(エイズ)の検査・症状100問100答 )

詳しくは上記の記事をお読み頂くとして、どんな事件だったのか簡単に説明しましょう。ある40代の男性がHIVに感染して間もない時期に献血を受けました。

日本赤十字では献血で採取した血液は全てHIV検査しているのですが、この男性の場合はHIVに感染した直後だったためNAT検査のウインドー期を抜けておらず、本来なら陽性でNGとされるべきところをすり抜けてしまったのです。

そしてこのHIVに汚染された男性の血液は2人の患者に輸血され、そのうちの1人がHIVに感染してしまったのです。

そして、その40代の男性はその後の聞き取り調査で、献血前の問診票にウソの回答を記入していたことが分かりました。

『6ヶ月以内に男性同士の性的接触があったか?』

この問いに「いいえ」と答えて献血を受けていたのです。「はい」と回答するとHIV感染のリスクが高く、かつHIV検査をすり抜ける可能性もあるため献血は受けられないのです。

しかし、男性は実際には、献血の2週間前に男性同士の性的接触を持っていたことが後から分かりました。

また、

『HIV感染が不安でHIV検査目的の献血ですか?』

と言う問いもあります。当然これも「はい」と答えると献血は受けられず、男性は「いいえ」と答えています。しかし、実際には検査目的の献血であった可能性が高いと報じられました。

なお、この男性が同性愛者であったことはごく一部のメディアでしか報じられませんでした。個人のプライバシーに配慮したものと思われます。

しかし、一部とは言えすでにネット上で公開済みの情報であるため、今回当サイトでは追随致しました。

 

◇なぜ男性同士の性的接触はNGなのか?

どうして男性同士の性的接触は献血ではNGなのか?それは事実としてHIVの最大感染ルートが男性同士の性的接触だからです。詳しくは「2014年エイズ動向」をご覧ください。

2014年に限らず、毎年同じ傾向にあり、断トツで男性同士の性的接触が最大感染ルートになっています。これはアナルセックスによる感染が原因と考えられています。

アナルセックスではコンドームを使わないことが多く、その上小さな傷や出血が多いためHIVが感染しやすいのです。

日本では男性同士の性的接触が6ヶ月以内にあると献血を受けることが出来ませんが、6ヶ月よりも前ならいい訳です。この場合、HIVに感染しているかも知れないリスクはありますが、ウインドーピリオドは完全に抜けていますからHIV検査でひっかかります。

こうした男性同士の性的接触をした人に対する献血の規制は日本だけではありません。冒頭でもご紹介したように最近までアメリカでは30年間に渡って全面禁止でした。それが1年以内に行為がなければOKとなったのです。

他の外国ではどうなっているのか、私が調べた結果をご紹介しましょう。

●1年以内に男性同士の性的接触がないことが条件
アメリカ、フランス、オランダ、イギリス

●条件なしでOK
イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド

世界の流れは禁止から条件付OKへと変わっているようです。今後は更に条件が緩和される方向のようです。それには2つ理由があって、

●男性同性愛者の人権問題

●輸血用の血液不足問題

この2つです。アメリカにおいても輸血用の血液が不足しており、今回の全面禁止解除によって新たに200万人が献血を受けることが出来るようになり、献血量が2%~4%増える見込みだそうです。

ただ、アメリカでは無条件の解除にはなっておらず、1年以内に男性との性的接触がないこと、と言う条件付です。この条件は男性同性愛者に対する偏見であり、

『不特定多数の人と性交渉をする人に比べ、特定パートナーのいる同性愛者の方がHIV感染のリスクは少ない。』

との反論もあるようです。

それもまた正しいと思うのですが、先ほども書いた通り、日本国内においては断トツで男性間の性的接触がHIVの最大感染ルートです。やはりHIV感染のリスクが高いとして対応が必要かも知れません。

もっとも、献血前の問診票にはこんな問いもあります。

『6ヶ月以内に不特定の異性、または新しい異性との性的接触があったか?』

決して男性同士の性的接触だけをハイリスクとして問題にしている訳ではありません。要はHIV検査においてウインドーピリオドと言う検査不能期間が存在する以上、どうしてもハイリスク該当者の献血はご遠慮願うしか安全確保の方法がないのだと思います。

今回はアメリカにおける男性同性愛者の献血解禁ニュースから、日本国内、及び他の外国における男性同性愛者の献血事情を調べて記事にしてみました。

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