TOP コラム一覧コラム(検査/治療)>HIV感染完治するまで73.4年?


今回お伝えするのは、いったんHIVに感染すると、完全に体内から除去するには平均で73.4年を要すると言う話です。つまり、成人がHIVに感染すれば生涯治療が必要になるわけです。

「抗HIV治療ガイドライン」(厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「HIV感染症及びその合併症 の課題を克服する研究」班)の中に、私たちがいったんHIVに感染したら、抗HIV治療を行っても完全除去までには平均73.4年かかると書かれてあります。

73.4年と言う年数を考えると、これはもう生涯治療を継続しなくてはならないということになります。このため、HIV感染は不治と言われるのですね。では、どうしてこんなに長い期間を必要とするのでしょうか。

HIVは私たちの体内に侵入すると、ヘルパーT細胞という免疫機能の中枢細胞に取り付きます。そして、HIVはこのヘルパーT細胞の持つ遺伝子機能を巧みに利用し て、自分のコピーを大量に作るのです。

同時に、取り付いたヘルパーT細胞を破壊します。すなわち、HIVは自己増殖と、免疫細胞の破壊を同時に繰り返していく のです。これによってHIVに感染した人はどんどん免疫力が低下し、免疫不全のためにエイズを発症してしまいます。

これに対し、現在行われているHIV感染者に対する治療というのは、体内でHIVが増殖するのを防ぐことにあります。HAARTと呼ばれる多剤併用法で、3種類の薬を同時に使用します。

その薬の働きは、HIVがヘルパーT細胞の中で、ヘルパーT細胞の遺伝子機能を利用して増殖する工程を阻害することにあります。

そうすると、HIVはせっかくヘルパーT細胞に取り付いたのに、自己増殖することができず、やがてヘルパーT細胞の寿命と共にHIVも終わりを迎えます。HIVは自分だけでは増殖も出来ないし、活性状態を保つことも出来ないのです。

ですから、HAARTによってHIVの増殖を抑えていれば、体内のHIVの量はどんどん減っていくわけです。それなら、何年かすればついにはゼロになって、完全に除去出来るのではないか? こう思いますよね。

ヘルパーT細胞の寿命はだいたい4ヶ月から6ヶ月なのだそうです。もしも、HIVが取り付いた細胞の寿命が全てこの程度だったら、完全除去が出来るのかも知れません。

ところが、HIVはメモリーT細胞という、寿命が十数年と非常に長い細胞にも潜入するのです。このメモリーT細胞というのは、一度感染した病原体を記憶しておき、次にその病原体が体内に侵入してきたら速攻で攻撃が出来るように記憶しておく働きを持っています。従って、メモリーT細胞の役割からすると、寿命は長い方がより役に立つわけです。

HIVの潜伏細胞の数は、10の6乗個、すなわち1,000,000個存在すると考えられているそうです。これが最終的に0になればHIVが完全に除去されたことになります。この除去に要する期間が、最初に書いたように平均で73.4年というわけです。

しかし、これはあくまでも現時点でのお話です。世界中で抗HIV治療の研究は進められています。近い将来、画期的な治療法、薬が完成するかも知れません。かつては致死的疾患であったHIV感染が、現在では慢性疾患に近い劇的改善を実現したように。

私たちはそんな劇的に改善された治療法、薬が完成するまでは、予防に気をつけ、また早期にHIV検査を受けることが大事です。前にこのコラムでも書きましたが、HIV感染からエイズ発症までの潜伏期間が短くなっているからです。

どうぞあなたも後で後悔することのないよう、予防と検査を念頭において気をつけて下さい。少しでもHIV感染の可能性や心当たりがあれば、迷わずHIV検査を受けて下さい。

ただ、HIV検査は簡単に受けられる人と、そうでない人がいます。HIV検査の怖さは本人にしか分かりません。

もしもあなたがHIV検査をためらっているようなら、ぜひとも管理人からのメッ セージを 読んで欲しいと思います。3ヶ月間もHIV検査を迷って悩んだ管理人からの本気のメッセージです。もしかしたら、あなたがHIV検査を受けるきっかけにな れるかも知れません。

*私がHIV感染の不安に悩んだとき使った検査キットです。10分で終わりました。

・STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)

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