先日あるブログを読んでいたら、「HIV検査は不要だ」と指摘する内容でした。

なぜHIV検査が不要なのか?それは実際にHIVに感染している人が少ないから、税金でやるような検査ではない、というのが指摘内容です。あなたはどう思いますか?

・・◇HIV陽性率は?


今の日本で実際にHIVに感染する人がどのくらいいるかと言えば、年間に約1,500人くらいです。最新データは『平成23年エイズ動向』にあるのでご覧ください。

保健所でHIV陽性が見つかる確率は約0.3%です。従って人数的には300人くらいになります。残りの1200人くらいは病院で見つかっていることになります。

一方、HIV検査を受ける人がどのくらいいるかと言えば、保健所では年間に約13万人くらいが検査を受けています。この他に病院で検査を受ける人も多数いますが全国的な集計データはたぶんないと思います。

もしも先のブログの指摘通りに保健所におけるHIV検査を止めてしまったら今まで見つかっていた年間300人のHIV感染者は見つからないままの可能性があります。

ブログで指摘するように、「たった300人」を見つけることに税金を投入することはムダでしょうか?HIVなんてめったなことでは感染しないのだからわざわざ検査を受けるまでもないと安心していいのでしょうか?

・・◇HIV検査が必要なわけ


まぁ、ここまで読んで頂いたほとんどの方はHIV検査をムダだとは思っていないでしょう。それは検査を受ける側と、検査を行う側の両方の事情でムダではないと判断しているからです。

まず、HIV検査を受ける立場から考えてみましょう。私もHIV検査を何回か受けました。最初のときはあまりHIV感染について詳しい知識はありませんでした。でも2回目以降はかなり知識を持っていました。HIVの感染確率も正確に知っていました。それでも検査を受けました。

ブログの指摘の通り、HIVは非常に感染力の弱いウイルスであり、めったなことでは感染しません。コンドームなしでHIV感染者と性行為をしても、感染確率は1回あたり0.1%程度です。

自分が性行為を持った相手がHIVに感染していてもこの確率です。相手がHIVに感染しているかどうか分からない場合は、もっと感染確率は下がります。ますます心配する必要はない、と言えるでしょうか?

私が思うに、全くそれは見当違いの理屈です。どんなに感染確率が小さくても、感染する可能性があるか、ないかで言えば「ある」になります。

どんなに感染確率が小さくても自分がHIVに感染したのではないかと不安に思う人はHIV検査を受けます。受けて自分がHIVに感染していないと明確に分かるまでは安心できないのです。

ブログの記事を書いた人のように感染確率が小さから安心だと思う人は少ないと思います。

次にHIV検査を行う保健所の立場から考えてみましょう。確かに税金を使います。HIV検査には手間とお金がかかります。しかし、もしも保健所がHIV検査を止めてしまったらどうなるでしょうか。

現在、保健所で見つかっている年間約300人のHIV感染者は見つからないままかも知れません。そして二次感染が広まる可能性が大です。何しろHIV感染は自覚症状がないので、検査を受けない限り本人が感染に気付くことはありません。知らないうちに誰かにHIVをうつしてしまうことは十分考えられます。

つまり、300人のHIV感染者を見つけることは、300人のエイズ発症を防ぐ効果にとどまらず、もっと多くのエイズ発症リスクを未然に防いでいます。

そしてエイズ発症前にHIV感染が分かれば抗HIV治療によって感染者の体内のHIV増殖を抑え、ウイルス量を減少させることが出来ます。これはHIVの感染力低下を意味しており、社会全体で見るとHIV感染のリスクを低下させることにつながります。

HIV感染者本人の救済と同時に社会全体のHIV感染リスク低減、これが保健所がHIV検査を行う理由だと思います。従って、どんなにHIV感染の確率が低くても保険所でHIV検査を行う値打ちは十分あると思います。

そもそもブログが指摘するように、現状の感染者が少ないと言えるのは、長年行ってきた保健所のHIV検査による効果とも言える訳です。

・・HIV感染は他人事だと思っていませんか


冒頭でご紹介したブログを書いた人は、しょせんHIV感染なんて他人事だと思っています。もしもその人がいきなりエイズを発症したら、決してHIV検査はムダだとは思わないでしょう。どうしてエイズ発症の前にHIV検査を受けなかったのかと思うことでしょう。なぜなら、早期のHIV検査は救命的検査だからです。

もしもこの記事を読んでくれているあなたも、HIV検査なんて無用だと思っているなら、それは危険です。あなたに全くHIV感染の可能性がないなら話は別ですが、誰かと一度でも性行為を行ったらそれでもうあなたがHIV検査を受ける理由には十分です。

*保健所や病院に行かなくても、簡単にHIV検査ができます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)

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