医学書院のホームページに、『HIV/AIDS 米国における30年の歴史と展望』と言うタイトルで谷口俊文氏が寄稿されています。

谷口俊文氏は、2001年千葉大学医学部卒、武蔵野赤十字病院にて初期研修を修了されました。在沖縄米国海軍病院を経て2005年よりコロンビア大学附属セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医となられました。現在ワシントン大学感染症フェロー/米国感染症専門医をされています。

谷口氏は寄稿文の中で、HIVの予防、HIVの治癒、HIVと慢性炎症、HIVと加齢、この4つについて現状と今後の展望を書かれています。

HIVの予防については、現在も各国でワクチンの開発が続けれているものの、現状では完成のめどは立っていません。そして、HIVを完全に治す薬、医療も完成しておらず、完全治癒は実現していません。

しかし、1996年頃から開始されたHAARTにより、死者は激減し、HIV感染は致死的疾患ではなくなりました。糖尿病のような慢性疾患に近いものとなっています。しかし、谷口氏は次のように書かれています。

HARRTによって確かにエイズ患者の寿命は延びたが、非感染者と同じくらいまで延びたのかどうか、それは長期に渡る観察研究が必要だと指摘されています。

谷口氏によれば、いくつかの研究報告では、HARRT療法を受けているエイズ患者には、心筋梗塞の発生率が高いこと、認知障害の発症率が高くなることが知られているそうです。それがHIVの影響なのか、抗HIV薬の副作用なのか、それはまだ解明されていないそうです。

また、これらの疾患の他にも、腎不全,糖尿病,脂質異常症,骨粗鬆症,うつ病など,HIVとその治療薬に関連付けられる疾患は多いそうです。従って、今後の調査研究が必要だと谷口氏は指摘されています。

確かにHARRT療法が開始されて約15年です。HIVが今のところ完治する疾患でない以上、長期に渡る抗HIV薬の副作用や合併症の研究は必要でしょう。

ただ、先ほども書いたようにHIV感染が致死的疾患ではなくなったことは事実です。エイズ発症前に抗HIV治療に入れば、エイズの発症そのものを防ぐ(遅らせる)ことが可能になったのです。そう言う意味では現在のHIV検査は救命的検査であると言えます。

HIV感染が完治しないのですから、まずは予防が大事なのは言うまでもありません。そしてHIVに感染しても自覚症状は出てきませんから、本当に予防出来ているのか知るにはHIV検査を受けるしか方法はありません。

HIV感染に関しては、まずは予防、そして検査が大事、と言うことです。

以上、HIV/AIDS 30年の歴史と言うお話でした。

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あなたが、

「HIV?自分に限っては大丈夫・・」

なんて根拠のない気休めや自信に頼っていると、いきなりエイズを発症して

「まさか自分が感染するなんて・・」となる危険性もあります。

2010年の厚生労働省の調査結果では、HIV感染者の30.1%は自分がHIVに感染したことに気がつかず、「いきなりエイズ」を発症しているのです。

「いきなりエイズ」発症前にHIV感染が見つかればエイズ発症を防ぐことも出来ます。近年エイズ発症までの潜伏期間が短くなっており、より早期のHIV検査が重要になっています。HIV検査はあなたにとって救命的検査になるかも知れません。

私が自分のHIV感染を疑ったときに使用した検査キットをご紹介します。あなたが保健所に行く時間がなかったり、誰にも知られたくない、誰にも会わずにHIV検査を受けたいと思うならこれがお勧めです。

*保健所や病院に行かなくてもHIV検査は可能です

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