HIVと帯状疱疹・単純ヘルペス

「HIV(エイズ)検査完全ガイド」では、「HIV感染に伴う皮膚疾患」と言う記事を載せています。

どう言う訳か、この記事へのアクセスはダントツに多く、最近ではトップページよりも多くなって
しまいました。

これは管理人の私にも予想外で、これほどアクセスが集まるとは思ってもみませんでした。

しかし、私自身のHIV感染疑惑は帯状疱疹と全身発疹からであり、同様の不安や悩みを
抱えている人も多いのかも知れません。

そこで、ここではHIVに関連する皮膚疾患の中から、帯状疱疹単純ヘルペスと言う、非常に
ポピュラーな皮膚疾患を2つ取り上げて深く突っ込んでみたいと思います。

以下に関連記事をご紹介しておきます。

■HIV感染に伴う皮膚疾患・・・・・・・・HIV関連皮膚疾患全般について説明しています。

■HIVと帯状疱疹・単純ヘルペス・・・ヘルペスウイルスについて説明しています。(本記事)

■帯状疱疹・単純ヘルペス(2)・・・・・帯状疱疹について説明しています。

■帯状疱疹・単純ヘルペス(3)・・・・・単純ヘルペスについて説明しています。

帯状疱疹も単純ヘルペスもHIV感染による免疫力低下が引き金となって発症することが多い
のですが、必ずしもHIVが原因とは限りません。

実際の患者数から言えば、単なる過労やストレスなどの免疫力低下によって発症する人の
方が圧倒的に多いはずです。

しかし、その一方では間違いなくHIV感染による免疫力低下で発症する人がいます。

要は、帯状疱疹、単純ヘルペスについての基礎知識を正しく知り、あなたが感染した
かも知れないと思ったら、すぐに皮膚科で診てもらうと同時に、頭の隅では必ずHIV感染も
疑って欲しいと思います。

では、まずは帯状疱疹、単純ヘルペスを引き起こすヘルペスウイルスについて説明して
いきます。

もともとヘルペスウイルスとは私にとってもあなたにとっても非常に身近なウイルスです。
大抵の人は子供の頃に感染し、大人になるまでには免疫を持ちます。

では、ヘルペスウイルスがどんな病気を発症させるのかを見てみましょう。

人間に感染するヘルペスウイルス(human herpes virus)は8種類あります。

次の表を見て下さい。

分類Ⅰ 分類Ⅱ 初感染の発症 再発 関連疾患
HHV-1 単純ヘルペス
ウイルス1型
(HSV-1)
性器ヘルペス
咽頭炎
歯肉口内炎
小児の脳炎・髄膜炎など
口唇ヘルペス
角膜ヘルペス
成人の脳炎など
HHV-2 単純ヘルペス
ウイルス2型
(HSV-2)
性器ヘルペス
小児の髄膜炎など
性器ヘルペスなど
HHV-3 水痘-帯状疱疹
ウイルス
(VZV)
水ぼうそう 帯状疱疹 帯状疱疹後神経痛
HHV-4 EBウイルス 肝炎
伝染性単結核
バーキットリンパ腫
上咽頭がん
胃がん
悪性リンパ腫
HHV-5 サイトメガロ
ウイルス
サイトメガロウイルス単結核
巨細胞封入体症
肺炎
網膜炎
HHV-6 ヒトヘルペス
ウイルス6
突発性発疹
脳炎
伝染性単結核症様疾患
熱性けいれん
HHV-7 ヒトヘルペス
ウイルス7
突発性発疹
HHV-8 ヒトヘルペス
ウイルス8
不明 カポジ肉腫

(「帯状疱疹・単純ヘルペスがわかる本」法研参考)

上の表をご覧頂いてお分かりのように、単純ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)
2型(HSV-2)によって発症し、帯状疱疹は水痘-帯状疱疹ウイルスによって発症します。

単純ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus)の1型、2型は初感染のときにはどちらも
体のどこにでも発症します。

しかし、大人になってから再発する場合には、HVS-1の場合には唇や顔、HSV-2の
場合には性器や下肢に発症します。

なぜこのような発症場所の差があるかと言うと、初感染後にウイルスが隠れる場所が異なる
からです。

HSV-1は上半身の神経節に隠れ、HSV-2は下半身の神経節に隠れています。
従って、それぞれが何らかの理由で再発したとき、その隠れていた場所で発症する訳です。

水痘-帯状疱疹ウイルスもまた神経節に隠れているのですが、こちらは胸、背中、顔面などに
再発して帯状疱疹となります。

このように、ヘルペスウイルスは一度感染すると、病気の症状は治ってもウイルスは完全には除去
されず、神経節に残っているのです。

神経節と言うのは、神経細胞がたくさん集まって、節を作っている場所です。
ヘルペスウイルスは遺伝子の形で神経節にもぐり込み、薬などでは除去出来ないのです。

ただ、一度ヘルペスウイルスに感染すると、私たちの体には免疫が出来ます。

普段、私たちが健康体のときには免疫がウイルスの活動を抑え込んでいるので、発症することも
なく無事平穏に暮らすことが出来ます。

それが免疫力低下や、その他の原因によってウイルスが暴れ出して再発する訳です。
その再発の原因や再発のパターンもウイルスの種類ごとに異なります。

そのあたり、詳しくはまた次回以降でお話したいと思います。

以上、「HIVと帯状疱疹・単純ヘルペス」の第1回目は、ヘルペスウイルスについて説明
しました。

次回は帯状疱疹について更に詳しく説明したいと思います。
⇒『HIVと帯状疱疹』

*私が帯状疱疹でHIV感染を疑ったときに使った検査キットです。

STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)

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