BED アッセイ(BED assay )とは何でしょうか?

あなたはBED アッセイを聞いたことがありますか?

恐らくほとんどの方はご存知ないと思います。

今回はあまり聞きなれない、「BED アッセイ」について説明したいと思います。

HIV感染の一般情報としてお読み下さい。

 

◇BED アッセイとは?

BED アッセイは私たち素人には耳慣れない名前ですが、「BED assay 」でネット検索すると多数のサイトがヒットします。

HIVを研究している専門家による「BED assay」に関する論文が多数出てきます。

BED アッセイとは、一言で言うなら、

「HIVに感染したのはいつ頃か?」

を調べるための試験です。

と言っても、

「あなたは何月何日にHIVに感染しました。」

なんてそこまでは分かりません。

BED アッセイによって、HIV抗体が陽転化して155日以内か、それ以上経っているか、それが分かります。

あるいは試験によっては197日以内か、それ以上経っているかが分かります。

なぜそんなことを調べるのでしょう?

抗体陽転時期が分れば何かの役に立つのでしょうか?

実は抗体が陽転化した時期そのものが分かることより、陽転化してからどのくらい経ってHIV感染が分かったか、それを知ることが重要なのです。

もっと簡単に言えば、HIVに感染してからどのくらい経ってHIV感染が見つかったか、それを知ることが重要なのです。

ここで話はちょっと横にそれますが、エイズ動向委員会の岩本委員長は常々エイズ動向発表のコメントの中でこう言われています。

『(HIV感染の)早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつくので、今後も保健所等の無料・匿名HIV抗体検査及び相談を積極的に利用していただきたい。』

ほぼ毎回、コメントの中でこう言われています。

通常、HIV検査を受けて検査結果が陽性と分かった時、

「いつ頃HIVに感染したのか?」

までは分かりません。

ご本人が感染時期に心当たりがあるかも知れませんが、それも正確に分かるかと言えば難しいでしょう。

従って先ほどの岩本委員長のお話にあったような、「早期のHIV感染発見」がどの程度実現されているのか、いないのか、分からないのです。

 

それを可能にするのがBED アッセイです。

先ほども説明したように、完全な日付けの特定までは無理ですが、HIV抗体陽転から155日以内か否か、もしくは197日以内か否かが分かります。

岩本委員長のコメントにもあるように厚生労働省やNPO団体が早期のHIV検査を呼びかけています。

その早期HIV検査の啓蒙活動がどのくらい成果を上げているのか、効果を出しているのか、BED アッセイによってある程度把握出来る訳です。

 

◇BED アッセイのやり方

ではBED アッセイとは具体的にはどんな試験なのでしょうか。

私が調べたところ、以下のような方法で試験するようです。

『血清中の総IgG抗体量に占めるHIV gp41抗原に対する抗体量を測定する』

ちょっと分かりにくいですね。

IgG抗体と言うのは、人間が持っている5種類の免疫グロブリンの1種です。(IgG・IgA・IgM・IgD・IgEの5種類があります。)

HIV gp41と言うのは、HIVを構成するタンパク質の一部です。ウイルスの一部だと思って下さい。

HIVに感染して生成されるIgG型HIV抗体の総量に対して、このHIV gp41抗原に対して生成された抗体の割合を調べて、

●Recent seroconversion (抗体陽転化後155日以内、もしくは197日以内)

●Long-term seroconversion(抗体陽転化後155日を超える、もしくは197日を超える)

のいずれであるかを判定します。

この試験方法をもっと詳しく知りたいあなたはこちをご覧ください。

『BEDアッセイ【BED EIAHIV-1 Incidence Test】』

なお、この試験においても個人差があり、100%の確度ではありません。

 

◇BED陽性率からHIV検査の動向を測る

先ほどもBED アッセイの目的を書きましたが、HIV検査を受けて陽性と判定された人が、HIV抗体陽転後6ヶ月以内、もしくは7ヶ月以内に検査を受けたのか、それとももっと後で検査を受けたのかを調べることが出来ます。

むろん、出来るだけ早期にHIV感染が分かった方が望ましいのは言うまでもありません。

感染したご本人にとっては早期治療が可能になるし、社会全体としては二次感染防止にメリットがあります。

そこで厚生労働省や色んなNPO団体がHIV検査の啓蒙活動を行っています。

そうした啓蒙活動が効果を出しているのか、有効なのか、それを測る指標の1つとしてBED アッセイの結果を見る訳です。

例えば大阪府のホームページにこんなデータが載っています。

『HIV感染は早期診断が重要です』

この記事の中で、「BED陽性」と言う言葉が使われています。

これはBED アッセイの結果がRecent seroconversion だった場合、それを「BED陽性」と呼んでいるのです。

そしてあるHIV陽性者の集団、グループにおいてBED アッセイの結果がBED陽性だった割合をBED陽性率と呼んでいます。

従って、BED陽性率は高い方がその集団においては早期にHIV感染が見つかった人がより多かったと言えます。

このBED陽性率を指標として、例えば年齢別、性別、MSMか非MSMか、あるいは年度別などの切り口でHIV検査の動向調査を行っています。

すると、中高年よりも若い世代の方がBED陽性率が高い、MSMの方が非MSMよりも陽性率が高い、2011年はBED陽性率が高かった、などの動向が分かってきました。

BED陽性率の低い集団に対してはもっと早期のHIV検査を受けるよう啓蒙活動を行うと同時にHIV検査が受けやすい環境を整備する必要があります。

こうしたきめ細かい動向に応じた対策が可能になります。ここがBED アッセイの機能する点です。

今回はBED アッセイについて説明してみました。

あなたや私がこのBED アッセイを知っておく必要はないと思いますが、HIV動向調査にはこんな試験もあるのだと記事にしてみました。

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