当サイトではHIV検査に関する様々な情報を発信しています。

このHIV検査は言うまでもなくHIVに感染しているかどうかを判定するための検査です。

一方、今回取り上げたのは、すでにHIV陽性が分かっている患者に対してエイズ中核病院が行う初診時の検査項目です。

つまり、街中にある泌尿器科、婦人科、皮膚科、内科など、様々病院でHIV陽性者が見つかり、専門病院での治療を依頼したとき、その専門病院で初診時にどんな検査を行うのかを調べてみました。

別段、そんな検査項目をあなたが知っておく必要はありませんが、HIV陽性の一般的な知識としてお読みください。

 

◇国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センターの初診検査

今回私が調べたのは国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センター(以下ACCと表記します)のホームページです。

日本におけるエイズ治療はACCを頂点にして全国8ヶ所にブロック拠点病院があり、その下に59の中核拠点病院があって、更にその下に380ほどの拠点病院があります。

更にそこから一般の病院や診療所とつながっています。

エイズ中核病院
図1.日本のエイズ治療

このエイズ治療の頂点にあるACCでのHIV陽性者初診検査項目をご紹介したいと思います。

HIV陽性と分かった患者に対して、何をまず検査するのでしょうか。

以下、順に紹介していきたいと思います。

 

1.身体測定

意外にもまず身体測定があるんですね。身長や体重の測定です。

 

2.血算

血算とはあまり聞きなれない言葉だと思います。

血算とはCBC (complete blood count) 、全血球検査のことです。

白血球や赤血球、血小板などの数値を調べる検査です。患者の健康状態を診る基礎データとなります。

 

3.生化学検査

これは一般の健康診断などで行う血液検査と同じようなものです。

肝機能や腎機能、血糖値やコレステロール値、尿酸値などをみます。

これも全身の臓器の働き、健康具合を見る検査です。

 

4.血清学的検査

CRP(C-reactive protein)検査です。CRPとは、C-リアクティブ・プロテインの略で、炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するたタンパク質のことです。

感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患、組織壊死(心筋梗塞など)といった炎症性疾患で増加し、その活動性の指標となります。

 

5.ウイルス学検査

HIV-RNA検査です。血液中にどのくらいHIVが存在するか、RNAの量によって測ります。

HIV-RNA量はCD4数と共に抗HIV治療の重要な指標となります。このHIV-RNA量を検出限界以下まで減らすことが治療の目標となります。

 

6.細胞性免疫検査

CD4数、CD8数の検査です。一般にHIV陽性者の免疫力を測るのにCD4数が使われます。

CD4リンパ球の中でHIVは増殖し、同時にCD4リンパ球を破壊します。従ってCD4数が減少することは免疫力が低下することを意味します。

一般の健康な人だと、CD4数は700~1300くらいですが、HIVに感染して500を切ると治療開始の目安になります。

エイズを発症した重度の患者だとCD4数が一桁まで落ちていることもあります。

またCD8数もHIV感染症の進行と共に減っていきます。

従ってCD4数、CD8数を調べることは免疫力がどのくらい落ちているか、症状が進行しているかを調べる指標となります。

また、CD4数は抗HIV薬投与開始の時期を決める目安の1つにもなります。

 

7.尿検査

たんぱくや糖、ビリルビンなどを調べます。尿から分かる健康状態を調べる意味合いだと思います。

 

8.胸部X線

9.心電図

これら尿検査、胸部X線、心電図などは、のちに抗HIV治療を開始したとき、薬の副作用をチェックするのにも役立つデータとなります。

薬の副作用で尿たんぱくが出たり、不整脈が出たりすることがあるそうです。

 

10.感染症関連検査

A型、B型、C型肝炎ウイルス、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、赤痢アメーバ感染の検査を行います。

むろん、HIVとの重複感染が最も多いとされる梅毒検査も行われます。

 

11.眼科検査

12.子宮頸がん検査

以上、ACCでは12項目を初診時に検査するそうです。

 

◇まとめ

今回は国立国際医療センター エイズ治療・研究開発センターの初診検査をご紹介しました。

HIV感染による免疫力低下に伴う日和見感染症は様々なものがあります。

エイズ指標疾患はむろん、それ以外にも考えられます。

そのためACCにおける初診検査は全身、細部に及びます。

もしも複数の感染症に重複感染していれば、治療の順序も出てきます。その意味でも詳しく調べる必要があるのだと思います。

最後に、抗HIV医療は目覚ましく進歩していますが、その恩恵を受けるためには早期のHIV検査が必要です。

エイズ発症前の治療開始が大事だということを付け加えておきたいと思います。

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