一口にHIV検査と言っても、検出対象は3種類に分かれます。

◇日本でHIV検査が実施されるようになったのはいつ頃か?

エイズ患者が初めてアメリカで報告されたのは1981年でした。そのときは免疫不全の奇病として報告され原因がHIV感染だとは分かっていませんでした。

1084年になって、HIVが原因であることが確定し同時に抗体検査の方法が確立します。

この年、日本からも血友病患者48名分の血液鑑定をアメリカのギャロ博士に依頼し、23名がHIVに感染していることが判明しました。

日本国内でHIVの抗体検査キット製造が承認されたのは1986年で、この年から献血で集めた血液が全て抗体検査されるようになりました。(ちなみに、現在の献血検査は抗体検査ではなく、NAT検査と呼ばれるHIV遺伝子検査です。)

現在のように保健所で無料・匿名検査が行われるようになったのはいつ頃からか、調べてみたのですが正確には分かりませんでした。

厚生労働省エイズ動向委員会の報告では、1988年に保健所で行った抗体検査が7,864件と報告されています。そして、それ以前については合計で47,470件と記載されています。

これからすると、献血で全数HIV検査が始まった頃には保健所でも検査が行われていたようです。ただし、現在と同じ無料・匿名だったのか、それは不明です。

そう言えば、1986年に松本で、1987年には神戸でエイズパニックが起きています。自分もHIVに感染しているのではないかと、大勢の男性が保健所に殺到したと報道されています。

◇HIV検査の検出対象にはどんなものがあるか?

検査で検出する対象物をマーカーと言います。つまり、HIV検査において、何が検出されるとHIVに感染していると判定されるのか、その対象がマーカーです。

そして、HIV感染には次の3つのマーカーがあります。

●HIV抗体・・・HIV感染によって生成される免疫抗体

●HIV抗原・・・HIVのウイルス粒子を構成するタンパク質

●HIV RNA・・・HIVのRNA遺伝子

では、この3つを詳しく見ていきましょう。図1をご覧下さい。

私が専門書を参考に自分で作図しました。従って正確さは100%保証出来ませんが、イメージだけつかんで下さい。

HIV感染のマーカー
図1.HIV感染のマーカー

◇HIV抗体とは何か?

HIV感染のマーカーとして、最も一般的なのはHIV抗体です。あなたがHIVに感染すると、数週間後に抗体が作られます。

抗体と言うのは免疫機能の1つで、外部からウイルスや細菌が侵入すると、それを退治するために体内で抗体が作られます。

従って、HIV抗体検査とはHIVそのものを見つける検査ではなく、HIVの抗体を見つける検査です。ただ、抗体はHIVに感染してもすぐには作られません。しかも作られる時期に個人差があります。

それで、保健所などのHIV抗体検査では、感染の可能性があった日から3ヶ月経過してHIV検査を受けるようガイドしています。

これはかなり個人差に余裕を持った設定で、3ヶ月あればどんな人でもHIV抗体が出来るので検査可能と言う訳です。

逆に言えば、仮にあなたがHIVに感染しても、あなたの体内にHIV抗体が出来る前に検査を受ければ検査結果は陰性となり、正しい検査が出来ません。

このHIVに感染してから検査が可能になるまでの期間をウインドーピリオドと呼びます。

HIV抗体には、IgM抗体とIgG抗体の2種類があります。そして、IgM抗体が先に作られ、それからIgG抗体ができます。

第二世代のHIV検査までは、IgG抗体のみ検査していました。それが、第三世代のHIV検査になってIgM抗体も検査可能となりました。つまり、ウインドーピリオドが短くなったのです。

◇HIV抗原とはなにか?

先の抗体検査がHIVそのものを見つける検査ではなかったのに対し、HIV抗原検査ではHIVそのものを見つけます。(正確にはHIVを構成する部品の一部を見つける)

実際に何を見つけるかと言えば、p24と呼ばれるタンパク質です。このp24はHIVの増殖に必須のタンパク質で、HIV感染初期から検出が可能です。

これが抗原検査の大きなメリットで、IgM抗体が出来る前にp24抗原は検査が可能なのです。ただ、この検査ではHIV-1しか検出出来ません。HIV-2は検査出来ないのです。

それゆえ、抗原検査を単独で行うことなく、抗原・抗体検査として組み合わせて使われます。

p24抗原が検査可能になったのが第四世代のHIV検査からです。たまに保健所のHIV検査案内で、ウインドーピリオドの設定が2ヶ月になっているのを見かけます。

もしかすると、その保健所では第四世代のHIV検査を行ってるのではないかと思います。(直接保健所に確かめた訳ではないので定かではありません)

◇HIV遺伝子とはなにか?

人間をはじめ、多くの生物にはDNAとRNAと言う、2種類の遺伝子を持っています。しかし、HIVにはRNAしかなく、RNAウイルスと呼ばれています。

このHIVのRNAをマーカーとして検査するのがNAT検査(核酸増幅検査)です。

核酸をマーカーとする検査の最大のメリットは、HIV感染11日目から検査が可能になることです。

HIV抗体検査が感染から3ヶ月後でないと正確に検査出来ないのに比較すると格段に早期検査が可能になります。

どしてこんなに早期の検査が可能かと言えば、核酸を増幅するからです。詳しい原理は省きますが、1つのRNAを2つに、それをまた4つに、そして8つにと、倍々に増やしていきます。

こうして何万倍にも増幅して、HIV感染初期であっても精度の高い検査が可能になっています。ただし、NAT検査ではそれなりの設備や環境が必要なため、ごく一部の限られた医療機関でしか実施されていません。

アイコンボタンHIV検査の先送りは「いきなりエイズ」のリスクが増すだけです。
バナー2

やっぱり一番気になるのはHIV。専用の検査キットです。
タイプJ ・HIV検査専用です。(男女共通)
・私はたったの10分で終わりました。

矢印STDチェッカー タイプJ
重複感染するとより重症化したり、進行が早くなったり!
タイプO ・HIV・梅毒・B型肝検査。(男女共通
・HIVと最も重複感染の多い性感染症。

矢印STDチェッカー タイプO
まずはこれだけ検査すれば一安心。感染ルートは皆同じ。
タイプE ・HIV・梅毒・B型肝炎
・クラミジア・淋菌
・一番怖い病気と一番感染者が多い病気

矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから