いきなりエイズ

ここでは「いきなりエイズ」と呼ばれるエイズ発症についてお話します。

HIV(エイズ)検査を受けて、その結果が陽性でありHIVに感染していることが分かった時点で、すでにエイズを発症していることを、「いきなりエイズ」と呼ぶことがあるそうです。文字通りの意味なのですが、この「いきなりエイズ」の比率はけっこう高いものがあります。

2009年、昨年の実績で見てみましょう。昨年1年間で新しく見つかったHIV感染者は1,008人であり、エイズ患者は420人です。エイズ患者は当然HIVに感染していますから、HIV感染者の合計は1,428人です。このうち、420人が「いきなりエイズ」と言うことになります。割合で言えば、29.4%になります。ちなみに、2008年は27.7%でした。

この「いきなりエイズ」の割合は、2000年がもっとも多かったそうです。実に41.6%にも達していたそうです。(時代を読む新語辞典から

下のグラフを見て下さい。平成11年(1999年)から平成21年(2009年)までの11年間に、その年に新規に報告されたエイズ患者の件数と、いきなりエイズの発生率の推移です。(データはエイズ動向委員会発表による)

ここでは、いきなりエイズの定義を ⇒(エイズ患者)/(HIV感染者+エイズ患者) としています。平成12年(2000年)の41.6%をピークに、ゆるやかに右下がりとなっています。ただし、昨年はわずかながら増加しています。

「いきなりエイズ」は、早期治療が出来ないと言う大きな問題があります。今やHIV感染は糖尿病などと同じ、慢性疾患のように、ちゃんとした医療管理下にあれば、エイズ発症を防ぎ、普通の生活を送ることも可能になっています。しかし、「いきなりエイズ」ではその抗HIV治療が手遅れになってしまう可能性があります。HIVに限りませんが、早期発見、早期治療がまずは基本です。

「いきなりエイズ」を防ぐにはHIV(エイズ)検査を受けることしかありません。HIV感染の自覚症状はほとんどないのですから、自分では分からないのです。当然ながら、HIV(エイズ)の検査受診率が低い地域では、「いきなりエイズ」の発症率が高いそうです。都市部周辺にこの傾向が顕著に見られ、埼玉、千葉、神奈川では「いきなりエイズ」発症率が30%を越えて50%近くまで上がっているそうです。(前述、時代を読む新語辞典から)

2008年に比べて2009年の保健所でのHIV(エイズ)検査受診率は15%も低下しているそうです。新型インフルエンザの影響ではないかと言われていますが、HIV(エイズ)検査の受診率低下が長期に渡って続けば「いきなりエイズ」発症率はどんどん高くなるでしょう。2次感染も増え、エイズ患者の死亡率が高くなるかも知れません。詳しくはこちら⇒「保健所の検査件数が減少?」

もしも、自分がHIVに感染しているのではないかと、不安に思うなら「いきなりエイズ」にならないよう、ぜひとも検査を受けて下さい。どうしても保健所に行く都合がつないない人、保健所のスタッフと顔を合わせるのが嫌な人は、検査キットを使うことも出来ます。次の記事を参考にしてみて下さい。

◇保健所でHIV検査をうけました・・・管理人の体験談です。これから検査の人は参考にして下さい。

◇HIV検査キットを使ってみました・・・どうしても保健所には行けない、と言う人はこちら。

「自分は絶対大丈夫、感染なんてしない」・・・こんな根拠のない自信こそ命取りになりかねません。どんなに確率が低くてもゼロでなければ可能性は残ります。「いきなりエイズ」にならないよう、不安があれば検査を受けましょう。

また、最近の研究では、エイズの潜伏期間が短くなっていると言う報告もあります。これは、エイズ自身が変異を起こして人間の免疫攻撃から逃げるようになったため、今までよりも体内での増殖スピードが上がったことが原因とされています。これが本当なら、「いきなりエイズ」はより発症の可能性が大きくなるかも知れません。⇒「エイズの潜伏期間が短くなる?」

なお、いきなりエイズに関しては、次のような関連記事があります。どうぞご覧下さい。

「いきなりエイズ多い県はどこ?」:2009年のエイズ動向委員会のデータからご紹介します。

「HIV検査といきなりエイズ」:いきなりエイズの発症率が高い都道府県には、ある特徴が・・・・

□知っていますか? この病気に感染していると、HIV の感染リスクが何十倍にもなるって・・⇒ここから
検査キットの選定ミスをしないため、ここだけはしっかり押さえておきたい、4つの重要ポイント・⇒ここから
□この検査キットなら簡単、安全。 写真付きでとっても詳しい管理人の使用体験レポート。・・・⇒ここから

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