エイズ指標疾患 その2
ここでは、エイズ指標疾患と呼ばれる23の疾患の中から、カポジ肉腫、サイトメガロウィルス諸侯群、
カンジダ症、ニューモシスチス肺炎の4つの疾患について話します。
◆カポジ肉腫
ヒトヘルペスウィルス8型というウィルス感染によって発症します。
エイズ指標疾患の中でも多く見られる疾患のひとつです。
病名は、発見者であるハンガリーの医師、モーリッツ・カポジ氏に由来します。
紫色や、濃い茶色の数センチくらいの斑点が出来ます。またはこぶのように盛り上がったりします。
発生場所は全身で、皮膚のほかに口の中やリンパ節、内臓にも出来ます。消化器系に発生した場合には、
下痢や出血を伴うことがあります。
治療としては、抗HIV治療により、免疫力が回復すれば症状が改善されます。
◆サイトメガロウィルス症候群
ヒトヘルペスウィルス5型というウィルス感染によって発症します。
症状としては、肺炎、網膜炎、 胃腸炎、脳炎などをひきおこします。
治療には抗ウィルス薬を投与しますが、長期化することが多いそうです。
◆カンジダ症
カンジダという真菌(カビ)が引き起こす病気です。カンジダは
もともと健康な人の体内にも存在していることがあります。免疫力が通常で
あれば、別に何の症状も出ません。
症状としては皮膚、口の中、食道、気管、肺などに炎症を起こします。
ただし、エイズ指標疾患としては、食道、気管、肺に限定されています。
治療としては、抗真菌薬を投与します。
◆ニューモシスチス肺炎
以前は「カリニ肺炎」と呼ばれていましたが、今でははこの名前に変わって
います。カリニという原虫が引き起こす肺炎だと思われていたのですが、
実際の原因は真菌であることが分かったためです。エイズ指標疾患の中では
最も多く見られる疾患です。
主な症状は呼吸困難や発熱、痰(たん)を伴わない咳(せき)などです。
何も治療をしないと致死的です。治療には抗生剤を使用します。
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