HIV感染ルート(基本編)
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ここから、HIV感染ルートについて4回に分けてお話したいと思います。
1.HIV感染ルート(基本編)⇒基本が分かれば、どんなときに感染して、どんなときに感染しないか明確になります。
2.HIV感染ルート(性行為感染)⇒最も多い感染ルートである性行為感染について説明します。
3.HIV感染ルート(母子・血液感染)⇒母子感染と血液感染について説明します。
まず、初回はHIV感染の基本についてのお話をしたいと思います。
ここをしっかり理解してもらえると、日常生活の色んな場面で感染の危険がどの程度あるのか、応用がきくと思います。
私もいろんなエイズ情報から、始めて感染ルートを正確に知ることが出来ました。
何となくのイメージだけで知った積りになっていたと再確認しました。
「HIVとエイズはちがうの?」のページにも書きましたが、HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス(ヒトめんえきふぜんウイルス)のことで、英語では、Human Immunodeficiency Virus=HIVと略します。
つまり、HIVとはウィルスの名前です。インフルエンザウィルスや、ノロウィルスなどはよく聞くと思います。このウィルスが人から人へと感染していくのです。
ただ、HIVはインフルエンザウィルスと比べると感染力は非常に弱く、患者のくしゃみや咳などから感染することはありません。
HIVは空気中や水中、食べ物の中などでは活動出来ないのです。
HIV感染者や、エイズ患者と日常生活を共にしても感染することはないと言われるのは、このためです。
「エイズの歴史」のページにも書きましたが、日本でエイズ患者が初めて見つかった頃にはエイズパニックがありました。
エイズに関する情報が不十分だったこともあって、マスコミに煽られた多くの人々がHIV感染者やエイズ患者に対して偏見と差別を持ちました。
HIV感染者は学校や職場、地域から閉め出される被害にあったのです。
また、感染の疑いがある人を拒否する病院やホテルまで出てきました。
みな感染ルートを正確に知らないがゆえの誤解から生まれた、HIV感染者やエイズ患者に対する差別でした。
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さて、HIV感染者の体の中で、ウィルスが存在するのは血液中か、体液中です。血液は分かりますが、体液とはいったい何でしょうか。具体的には、次のようなものを体液と言います。
汗、涙、尿、鼻水、唾液、精液、膣液、母乳
これらが体液です。しかし、汗や涙、唾液などを経由してHIVが感染することはありません。
HIVが感染するには、体液中のHIVの量が多くないと感染しないのです。
従って、実際には、精液、膣液、母乳、そして血液が感染の可能性のあるものと言えます。
唾液は該当しませんから、キスをしても感染しません。もちろん感染者が泳いだプールやお風呂に入っても感染はしません。
いま書いたように、感染者からうつる可能性があるのは、精液、膣液、母乳、血液だけであることを知っておいて下さい。
これらの感染した体液や、血液が、誰かの粘膜部分や大きな傷口に直接接触すると、感染の可能性が出てきます。
粘膜部分とは、口の中、ペニス、膣、尿道、肛門、直腸などを言います。
つまり、HIV感染者の精液、膣液、母乳、血液が、あなたの口の中、ペニス、膣、尿道、肛門、直腸に直接接触しない限り、あなたはHIVには感染しません。
この事実はHIV感染ルートが非常に限定されていることを示しています。
感染ルートは、性行為・血液感染・母子感染この3つだけです。
仮に、感染者の血液や体液を指で触ったり、皮膚につけたりしても、それだけでは感染しません。
人間の皮膚を通してHIVが体内に入ってくることはないからです。ただし、皮膚に大きな傷があると、そこから侵入してくる可能性はあります。
このページの最後に、もう一度まとめておきます。
◆HIV感染者から感染する可能性のあるもの
精液・膣液・母乳・血液
◆HIVが体内に入る可能性のある場所
口の中・ペニス・膣・尿道・肛門・直腸・傷口
◆感染ルート
性行為感染・血液感染・母子感染
では、具体的に感染ルート別に詳しく見ていきましょう。
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