HIV感染ルート(母子・血液感染)
このページでは、3つのHIV感染ルートの中から、「母子感染」と「血液感染」の2つについてお話します。
厚生省エイズ動向委員会の報告によると、2008年のHIV感染者のうち、母子感染、血液感染の数は以下の通りです。
2008年のHIV感染者数 1,126人
性行為による感染者数 999人
母子感染 0人
血液感染 5人
ここで上げられた血液感染とは、静注薬物使用の項目での5人です。
では、個別に見ていきましょう。
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◆母子感染
母親がHIV感染者の場合、何も治療をしないと生まれてくる赤ちゃんがHIVに感染している可能性は、15%から35%と言われています。(色々なデータがあって、信憑性は定かではありません)
母子感染には、妊娠中、及び出産時の感染と、その後の母乳によるHIV感染があります。
①妊娠中
胎盤から胎児へHIVが感染する可能性があります。普通、妊娠3ヶ月くらいに感染の検査を行います。
もしもHIV感染が見つかれば治療を行い、感染を防ぎます。
②出産時
事前に感染が分かっている場合には、帝王切開の手術によって赤ちゃんを取り出します。
これは産道を通過するときに、HIVを含んだ母親の血液に赤ちゃんが直接触れることを少しでも避けるためです。
母親は絶対に手術しなければいけない、と言うきまりがある訳ではありませんが、少しでも危険の少ない方法でと願う親の気持ちで選択するそうです。
③授乳
母乳にもHIVは含まれています。従って、生まれた赤ちゃんは母乳ではなく粉ミルクで育てることになります。
以上のように、事前に感染が分かっていれば薬による治療や、帝王切開などで赤ちゃんが感染せずに出産が出来るようになりました。この治療を受けながらの出産における、赤ちゃんの感染率は、1%とも0.6%とも言われています。
ちなみに、性感染症(性病)の中で、母子感染がルートにあるのはHIVだけではありません。
◇関連記事⇒母子感染のある性感染症(性病)
●クラミジア感染症・・・・・・・ ●淋菌感染症・・・・・・・ ●B型肝炎
これらの性感染症も検査キットで感染を判断することが出来ます。⇒『この検査がHIV感染を防ぐ』
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◆血液感染
血液感染は、抗体検査をクリアしていない血液による輸血、薬物の回し打ち、医療事故、この3つです。
①輸血
かつて安全性をないがしろにした血液製剤の使用により、多くのHIV感染者を生み出しました。あの薬害エイズ事件を思い出します。しかし、1986年から抗体検査が始まり、日本国内では輸血による新たな感染者は報告されていないそうです。
②薬物の回し打ち
厚生省のエイズ動向委員会の報告では、2008年に静注薬物使用で5人がHIVに感染しています。
静注薬物使用とは、静脈注射薬物濫用のことを言います。
つまり、麻薬などの回し打ちです。同じ注射器を何回も、何人も使うことで感染していきます。
普通に考えれば非常に危険なことは誰にでも分かりますが、薬物中毒症ゆえでしょうか。エイズに対する意識が完全に欠如しています。
③医療事故
このケースは極めてまれであり、エイズの医療現場や研究現場で、誤まってサンプルの入ったビンを割り、汚染された血液が傷口から入ったなどの事例があるようです。
以上が母子感染、血液感染の説明ですが、感染者数としては非常に少ない感染ルートと言えると思います。
妊娠、出産に至る前に、つまりあなたが子供を欲しいと思った時や、新しいパートナーが出来たときにHIV検査を受けておけば安心できます。
以上、HIV感染における母子感染と血液感染について説明しました。
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追加の情報です。どの感染ルートであれ、あなたが
「HIV?自分に限っては大丈夫・・」
なんて根拠のない気休めや自信に頼っていると、いきなりエイズを発症して
「まさか自分が感染するなんて・・」
となる危険性もあります。
2010年の厚生労働省の調査結果では、HIV感染者の30.1%は自分がHIVに感染したことに気がつかず、「いきなりエイズ」を発症しているのです。
「いきなりエイズ」発症前にHIV感染が見つかればエイズ発症を防ぐことも出来ます。近年エイズ発症までの潜伏期間が短くなっており、より早期のHIV検査が重要になっています。HIV検査はあなたにとって救命的検査になるかも知れません。
私が自分のHIV感染を疑ったときに使用した検査キットをご紹介します。あなたが保健所に行く時間がなかったり、誰にも知られたくない、誰にも会わずにHIV検査を受けたいと思うならこれがお勧めです。
*私が自宅でHIV検査に使った検査キットはこちらです。
STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)
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