HIV急性感染症 その1
このページではHIV感染の初期に見られるHIV急性感染症についてお話します。
「HIVに感染するとどうなる?」のページでも少しHIV急性感染症について書きました。
HIVに感染してから2週間が過ぎた頃、感染者の体の中ではHIVの増殖が急激に進みます。
一方では免疫細胞が破壊されていきます。
この状態は体内にHIVの抗体が出来るまで続きます。HIVの抗体が出来ると、いったんHIVは減少しますが、ここから長い年月をかけて体内で増殖していきます。
このHIV感染後2週間から6週間くらいの間、感染者の体内ではHIVの急増により、高レベルのウイルス血症がおきます。(ウイルス血症とは、ウイルスが血液中に入り、全身に回ることです。)このため、HIV急性感染症と呼ばれる様々な症状が出ることがあります。発熱、下痢、のどの痛み、帯状疱疹、筋肉痛、倦怠感などの症状です。
この症状は感染者の体内にHIV抗体が出来て、HIVの量が減ると自然に治ります。数日から10日程度で治る人が多いようです。ただし、全てのHIV感染者にこういった症状が出るわけではありません。
全く何も症状の出ないHIV感染者もいます。また症状もごく軽い人もいれば非常に重い人もいます。個人差がありるのです。
ネット上のいろんな掲示板に、このHIV急性感染症に関する不安や悩みを書き込んだ記事を目にします。
例えば、
「コンドームなしで出会い系サイトで知り合った相手とセックスをしてしまった。その後2週間してから微熱が続いている。これはHIVに感染した症状でしょうか?」
こんな相談、質問の書き込みです。実際、この手の書き込みは非常に多く、しかも専門的な医療機関の掲示板ではなく、個人が運営するホームページ上のサイトで目にします。
そもそも、公的な医療機関や、まともな民間医療機関が、不特定多数の目につく掲示板などでこういった質問に回答することはありません。(一般的なQ&Aは別です)
従って、専門知識も医療経験もない個人が先ほどの質問に回答を書いています。
また、サイトの管理人以外の訪問者が回答をする場合もあります。
そこでは、やたらと不安をあおったり、根拠なく安心だと回答してみたり、いいかげんな記事もあります。
当然ながら、これでHIV感染の不安が解消されることはありません。
むろん、私自身もHIVやエイズに関してまったくの素人であり、専門的な見識はありません。ただ、そんな私が自分自身の経験と、専門書や公的医療機関のサイトなどから得た知識から言えることがあります。
HIVに感染したかどうか、それは血液検査を受ける以外には絶対に分からない、と言う事実です。
(ただし、検査のウィンドーピリオドを過ぎてからのHIV検査でなければ正確に判定できません。)
「自己紹介」のページに私の経験談を書きましたが、私の場合はHIV急性感染症と思われる症状がごっそり出ました。もう、間違いなく感染してると自分では思い込みました。
それで勇気を出してHIV(エイズ)検査を受けたのですが、検査結果は「陰性」でした。
結果を見たときには、全身の力が抜けるほど、ほっとしたのを覚えています。
⇒(このお話し、詳しくは「自己紹介です」のページを読んで下さい。)
私の場合には、帯状疱疹、原因不明の全身の発疹、頭痛、下痢、リンパ線の腫れ、肝機能低下、などが2ヶ月の間に次から次へと発症しました。
それぞれに病院に行って治療を受けたのですが、HIV感染なんてまったく思いもしませんでした。
それからずっと後になって、HIV急性感染症のことを知り、がく然としたのです。
あまりに症状や、発症のタイミングが一致している・・・・
これはもう、間違いなくHIVに感染している、そう思いました。エイズを発症するにちがいない、そう思い込みました。
まぁ、頭痛や下痢なら、そう珍しくもない症状です。単に風邪や体調不良で症状が出ることもあるでしょう。でも、帯状疱疹は珍しい。めったに出るものではありません。
「HIV急性感染症 その2」で詳しく説明しますが、これも体の免疫力が低下したときに出る病気です。
そして、全身の発疹です。原因不明で、体中が真っ赤になるほどの発疹が出ました。
今までそんなことは一度もなかったのに。
頭痛、発熱、下痢と合わせて、この帯状疱疹と全身の発疹です。まるで専門書に書かれているHIV急性感染症のお手本みたいでした。
それでも、結局は「陰性」でした。HIV血液検査をしてみるしか、本当のところは絶対に分からないのです。
私くらい怪しいヤツは珍しいと自分でも思うのですが、それでも「陰性」だったのです。
しかし、一方ではHIV急性感染症として、後に「陽性」となる人もいます。
だから、疑わしい、不安に思うときはHIV(エイズ)検査を受けるべきです。
HIV急性感染症ではないか、そう疑う症状が出たことがきっかけになってHIV検査を受けるのもありだと思うのです。
「陰性」なら安心出来るし、仮に「陽性」になっても、早期発見、早期治療が可能になります。
現在ではHAARTと呼ばれる抗HIV治療によって、早期から治療を受ければ、感染前と同じ普通の生活を続けることも可能になっています。少しでも心当たりがあれば、HIV検査を受けることをお勧めします。
ただし、HIV急性感染症が出る時期と言うのは、体内にまだHIVの抗体が出来上がっていない時期なので、抗体検査と言うHIV検査を受けても感染しているかどうかが分かりません。これについては、「ウィンドーピリオド」のページで詳しく説明してありますので、そちらをご覧下さい。
ともかく、HIV急性感染症なのか、ただの風邪なのか、ただの下痢なのかそれはHIV(エイズ)検査を受けるまでは分かりません。まず、これを分かって頂いて、HIV急性感染症の様々な症状を見て欲しいと思います。
具体的な症状の説明は次回、「HIV急性感染症 その2」でお話します。
関連記事
◇「こんな症状が出たらHIV検査を」
◇「HIV感染ルート」・・「感染するとどうなる?」・・「保健所でHIV検査を受けました」・・「HIV検査キットを使ってみました」
![]()
| □知っていますか? この病気に感染していると、HIV の感染リスクが何十倍にもなるって・・⇒ここから |
| □検査キットの選定ミスをしないため、ここだけはしっかり押さえておきたい、4つの重要ポイント・・⇒ここから |
| □この検査キットなら簡単、安全。 写真付きでとっても詳しい管理人の使用体験レポート。・・・⇒ここから |
.
.
.
.
.
.
.
.