HIV検査の保険適用

ここでは、HIV検査の健康保険適用について説明します。

皆さんがHIV(エイズ)検査を受ける場合、一番多いのは保健所での検査だと思います。次に自宅で検査キットを使って自分で調べる。一番少ないのが病院での検査ではないでしょうか。個別の検査数を知っている訳ではないので確証はありませんが、普通に考えたらそんな気がします。(自分の意思で検査を受ける場合です)

では、機会は少ないかも知れませんが、もしも病院でHIV(エイズ)検査を受けたら、健康保険は適用されるのでしょうか?皆さん、ご存知ですか?

現在のところ、国の方針としては、以下のように決まっているそうです。

「間質性肺炎等後天性免疫不全症候群の疾病と鑑別が難しい疾病が認められる場合やHIVの感染に関連しやすい性感染症が認められる場合でHIV感染症を疑わせる自他覚症状がある場合は、本検査を算定できる。」(平成16年2月27日保医発第0227001号)

ちょっと読んだだけでは意味が分かり難いですね。結論から言うと、HIV(エイズ)検査を病院で受けるときは、条件付きで健康保険の適用が認められます。

それはどんな場合かと言うと、

1.間質性肺炎など、エイズの疾病と区別するのが難しい疾病が認められた場合。間質性(かんしつせい)肺炎とは、肺の間質組織に炎症を起こす疾患の総称です。つまり、肺に炎症が起きているとき、それがHIVの感染によるものなのか、それとも他の病原体なのか、調べる必要がある場合には、保険の適用になると言うことです。肺炎以外でも同様に調べる必要があれば、保険の適用となるでしょう。

2.HIV感染に関連のある性感染症が認められ、かつHIV感染症を疑わせる自覚症状がある場合。HIVと同じ感染ルートの性感染症に感染していれば、HIVも疑うのはある意味当然です。しかも、本人に自覚症状があれば、なお疑いは濃くなります。こんな場合には、保険を適用出来るということです。

関連記事
「HIV急性感染症」:HIVに感染した後に、インフルエンザに似た症状が出ることがあります。
「HIV検査とその他の性感染症」:HIVとその他の性感染症とは、とても深い関係にあります。

3.スクリーニング検査で「陽性」となった場合の、確認検査は保険が適用される。

以上が病院での健康保険適用の条件です。なんだか手間と言うか、ややこしいですね。同じHIV(エイズ)検査を受けるのに保健所では無料・匿名です。どう考えても病院に行くより保健所に行ってHIV(エイズ)検査を受けようと思いますよね。

例えば、特に自覚症状もないし、普通に健康だけどHIV感染が心配なので、念のためにHIV検査を受けよう、そう思って病院に行った場合には、先ほどの3つの条件のどれにも該当しないので、保険適用外となりそうです。全額自己負担ですね。つまり、ある程度HIV感染が疑われるケースじゃないと保険が適用されないのです。

でも、日本ではHIV感染者が増え続けているわけで、もっとHIV検査を受けるためのハードルを下げる取り組みが必要だと思うのですが、いかがでしょうか。

なお、上記内容については、「これでわかるHIV/AIDS診療の基本」(南江堂)を参考にさせて頂きました。もしも実際に病院で検査を受けようと思う方は、念のために病院にて保険適用の条件を確認の上、検査を受けることをお勧めします。

関連記事
「保健所でHIV検査をうけました」:管理人が保健所に行ってHIV検査を受けた体験談です。
「HIV検査キットを使ってみました」:管理人がHIV検査キットを使った体験レポートです。

□知っていますか? この病気に感染していると、HIV の感染リスクが何十倍にもなるって・・⇒ここから
検査キットの選定ミスをしないため、ここだけはしっかり押さえておきたい、4つの重要ポイント・⇒ここから
□この検査キットなら簡単、安全。 写真付きでとっても詳しい管理人の使用体験レポート。・・・⇒ここから

.
.
.
.
.
.
.
.


.