HIV検査キットの重要な役割

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このページでは、検査キットの持つ役割について、私の考えを述べてみたいと思います。

私自身は、HIV(エイズ)検査を保健所と検査キットの両方で受けました。実際には保健所を第一に考えたのですが、保健所の検査日が待てずに検査キットも使ったのです。(この辺の事情は「自己紹介です」のページを参照)

普通に考えれば、検査費用がかからず、匿名で、しかも即日検査もやっている保健所でHIV(エイズ)検査を受けようと思うのが当たり前でしょう。万一検査結果が陽性だったときも、専門スタッフがいてメンタルケアもしてくれるし、エイズ治療のための医療機関も紹介してくれます。検査キットの場合は、そこまでのフォローは万全ではありません。しかし、検査を受ける人の事情は様々であり、一概に保健所で検査とは言えないのです。

つまり、HIV(エイズ)検査を受けようと思う人は、若い人だけ、大都会の人だけではないからです。私の知人に 50代の女性がいます。住んでいるのは、人口が5万人程度の小さな地方都市です。彼女は既婚者で、夫とお子さんが3人います。ごく普通の家庭の主婦であり、週に数回、半日のパートさん仕事もやっています。

その知人の女性が、HIV感染の不安で悩んでいました。私のHIV検査体験を話したら、実は私も・・・・と、思い切って打ち明けてくれたのです。なぜ、彼女がHIV感染の疑い、不安を持つに至ったのかは置いといて、いざHIV(エイズ)検査を保健所で受けるとなると、これは彼女にとって大変ハードルが高いのです。

皆さん、想像してみて下さい。50代の既婚女性、それも小さな地方都市に住み地元でパート仕事をやっている女性が保健所に行き、HIV(エイズ)検査を受けるシーンを。どうでしょう、想像出来ますか?(「保健所でHIV検査を受けました」参照)

知人の彼女は、自分でそのシーンを想像して、どうしても保健所に行くことが出来ずにいたのです。彼女の気持ちはよく分かります。仮に彼女が10代や20代の若い女性であれば、ためらわずに保健所に行けたかも知れません。しかし、50代の彼女にしてみれば、「この歳でHIV検査? なぜ?」そんな視線で周囲から見られることに耐えられないと思ったのです。

HIV検査の前後に、簡単ですがヒアリングを受けたり、アンケート調査があります。自分の娘や息子のような歳の職員に、HIVに関する質問をされたり、場合によってはHIV感染予防を指導をされたりするのは、彼女としては恥ずかしくて耐えられないことでした。

しかも、地方都市の保健所です。保健所で知ってる誰かと顔を合わせないとも限りません。偶然にバッタリ、なんてことが起きる可能性は東京や大阪みたいな大都会よりもずっと高いのです。そもそも保健所の職員の中に顔見知りがいるかも知れない。私たちは保健所には普段用事はないですよね。保健所で知ってる人に会えば、「なぜ保健所に?」そんな疑問を持たれ、用事を聞かれるかも知れません。

そのとき、HIV検査を受けに来たとは、なかなか言えません。決してHIV感染者やエイズ患者に対する差別や偏見を肯定するものではありませんが、周囲の視線を気にして保健所へ行けない人がいることもまた、事実です。

知人の女性にとって、保健所のHIV検査が無料であっても、更なる「匿名性」が欲しいのです。それこそ、絶対に誰にも顔を合わせず、知られずHIV検査を受けたいのです。この気持ちはとてもよく分かります。そして、そんな気持ちを持つ人にとってHIV検査キットはこの上ない「匿名性」を保証してくれる有難い検査手段だと言えます。

私は自分自身が使った経験のある、STD研究所の「STDチェッカー」をその知人にも勧めました。さっそく彼女はそれを購入し、希望通り誰にも知られず、誰にも顔を合わせることなく検査を受けることが出来ました。結果は幸いにも「陰性」でした。

私が知人に自信を持ってお勧めした検査キットはこちら⇒⇒性病検査 STDチェッカー

「検査キットを使ってみました」のページでも書きましたが、検査キットでの「匿名性」はとてもよく出来たシステムだと思います。ただ、検査キット販売会社によってシステムに差がありますから、検査キット購入を検討されるときには十分な事前確認をお勧めします。

検査キットでのHIV検査は、購入の費用がかかります。検査結果が分かるまで数日かかります。一方で保健所では無料で即日検査もあります。しかし、それでも検査キットが持つ「匿名性」が欲しい、重要だ、と考える人が現実にいるのです。

先ほど上げたような保健所で検査を受ける場合の心配やためらいがあって、HIV(エイズ)検査を受けなかったらとしたらどうでしょうか。HIV感染の不安や恐れを持ったまま生活を続けることになります。それは大変辛く、苦しいことに違いありません。

HIV検査キットが持つ重要な役割。それは、保健所でのHIV検査が保障する「匿名性」以上の「匿名性」を提供することだと思います。そして、そんな検査キットが持つ「匿名性」を重要だと考える多くの年配者が事実存在するのです。

HIV感染は何も若い年齢層だけではありません。40歳、50歳を超えてから新たに感染する人がけっこういるのです。HIV感染は全ての年齢層で防いでいくことが必要なのは言うまでもありません。そこに検査キットの重要な役割があると思います。(⇒「HIV感染者の内訳」のページ参照)

以上のような背景から、HIV検査キットを利用する人は年々増加しています。2007年には4万5000人、2008年には5万人が利用しているのです。⇒郵送検査利用者数

HIV検査キットは、すでに重要な役割を担って、多くの感染の不安に悩む人たちの助けになっています。

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⇒次は「検査キットの選び方(目的編)」