「HIV感染を理由に退職勧奨」どう思いますか?

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色んなメディアですでに報じられていますから、ご存知の方も多いと思います。愛知県の大手病院で昨秋、HIV感染と診察された30代の看護師が、病院から退職勧奨を受けて辞職していたことが分かりました。これは病院側の不当差別、不当解雇ではないかと取り上げられました。しかし、病院側は「退職を求める意図ではなかった」と退職勧奨を否定しています。

詳細な記事はこちらです。⇒4/30 東京新聞朝刊

東京新聞の記事の中にもありますが、国の「職場におけるエイズ問題に関するガイドライン」では、HIV感染を理由に職場から解雇しないように求めています。ただし、医療現場においては特別扱いにされていて、ちゃんとしたガイドが示されていないのが現実だそうです。それゆえ、建前としては差別反対、ホンネとしては退職勧奨、と言うことなのでしょう。

この記事が表に出てから、多くの反応がネットにも寄せられています。色んなブログ記事、掲示板の書き込みなどが目につきます。その意見の中で、私が最も数が多いと思ったのは、病院側の対応を認める意見です。つまり、病院と言う医療現場において、万にひとつも院内感染を起こしてはいけない、と言う視点で病院側の立場に理解を示す意見ですね。

また、病院を利用する側の感覚からすると、自分や家族がHIV感染者のいる病院で治療を受けたり、入院したりするのは嫌だ、と言う意見も多かったです。それも院内感染を心配して、と言う理由です。

これに対して当然反対意見の方もいます。医療現場で従事する人の全てが、HIV検査を受けて陰性と分かった人ばかりではない。今回のようにたまたま見つかった人は退職勧奨を受け、見つからない人はそのまま従事出来るのは不当だと言う意見です。

院内感染を起こしてはいけないのは当然で、これはHIV感染に限らず全ての感染症に対して予防処理は必要です。ただ、HIV感染は非常に感染ルートが限定されており、インフルエンザみたいな空気感染はありません。まぁ、普通に考えて性行為による感染は考えられませんから、怖いのは血液感染や医療事故です。看護師と言う仕事をしていて、感染する可能性はどれくらいあるのでしょうか。可能性がいくら低くても、人間のやることですから、100%絶対に感染の可能性はない、と断言するのも難しいかも知れません。

そこで、こんな意見も出てきます。

「HIV感染者を医療現場から排除するのは、差別の問題てはなく、区別である。医療と言う仕事には適正ではない。心臓発作の持病がある人を飛行機のパイロットとして雇わないのと同じだ。」

この意見、もっともなようにも聞こえますが、この解釈を拡大していくと、ほとんどの職場からHIV感染者は締め出されてしまいます。極めて低い可能性を理由に現実離れした差別へとつながるような気がします。

私が思う結論は、医療現場に詳しい人たちが現実に即したガイドラインを作り、それを公平に徹底させることです。HIV感染者が看護師として従事する仕事の内容で、感染の可能性は変わるはずです。こんな仕事は危険だけど、こんな仕事なら問題ない。または、こんな条件付きで可能だ、といった仕分けを行うことが必要ではないかと思います。

単なる根拠のない偏見、差別ではなく、医科学的なデータ、根拠に基づくガイドラインを国と医療現場が一体となって作るべきだと思います。あなたはどう思われますか?

「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査があなたの命を救います」

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