保健所での性感染症検査について
保健所にHIV(エイズ)検査を受けに行くと、クラミジア感染症や梅毒などの、その他の性感染症の検査を受けることが出来ます。むろ ん、無料で匿名検査が可能です。多くの保健所では、HIV(エイズ)検査が条件で、HIV検査を受けずにその他の性感染症だけだと、有料になるところもあ るようです。
では、HIV(エイズ)検査を受けに行ったら、なぜその他の性感染症も検査してくれるのでしょうか。これにはちゃんとした理由があります。HIV感 染と、その他の性感染症は深い関係があるのです。
まず、大きな理由としてHIV以外の性感染症にかかっていると、HIVに感染する確率が高くなります。つまり、HIV(エイズ)検査で陰性と分かっ ても、クラミジア感染症や梅毒に感染していれば、すぐに治療しないとそのままではHIVに感染する可能性が高くなってしまいます。しかも感染ルートは HIVもその他の性感染症も共通なルートが多いので、HIVには感染していないけど、クラミジアには感染してる、というのは単に運がよくてHIVに感染し ていないだけで、非常に危険なのです。
例えば、性器ヘルペスや梅毒などで性器に潰瘍(かいよう)が出来た場合、HIVに感染する確率は、男性では10倍から50倍、女性では50倍から 300倍にふくれるそうです。(性感染症STD:田中政利編集 南山堂)これは、粘膜が破損したり局所が炎症すれば、HIVが侵入しやすくなるし、HIV が感染ターゲットとするCD4リンパ球がそういった場所に集まるからです。
また、HIVにすでに感染していた場合には、その他の性感染症と複合感染していると、お互いに影響し合って病気の進行が早まることもあるそです。複 合感染している場合には、当然ながら全ての病気に対して治療が必要となります。そのために、HIV(エイズ)検査を受けに行くと、その他の性感染症も検査 をしてくれるのです。匿名で無料ですから、絶対にその他の性感染症検査も受けた方がいいです。
ただ、HIV(エイズ)検査以外は即日検査が出来ません。 いったん自宅に戻って、1週間から2週間後にもう一度保健所に検査結果を聞きに行く必要があります。電話、メールなどでは検査結果は教えてくれません。
私が保健所にHIV(エイズ)検査を受けにいったとき、他の性感染症にまで頭が回らなくて検査を受けませんでした。今思えば失敗でした。いい機会 だったので本来なら検査を受けるべきでした。皆さんがもしも保健所にHIV(エイズ)検査を受けに行かれたら、ぜひともその他の性感染症検査も受けてくだ さい。性感染症の中にはほとんど自覚症状がないもの、あってもごく軽いものが多くあり、何かの機会を作って検査を受けないとなかなか足を運ぶ機会がありま せん。
ちなみに、保健所でもらったHIV/エイズに関する小冊子には、HIVとの複合感染が一番多いのは、梅毒とB型肝炎だと書いてありました。だから保健所では梅毒の検 査もしてくれます。でも、今まで書いてきたような理由、背景は保健所では説明してくれませんでした。もし、その場でこういった説明を聞いていれば、少なくとも私は検査を受けていました。
若年層を中心に感染が広がっている性感染症です。保健所でも、もう少し感染予防に対する啓蒙活動をしてくれたらなと思いました。
| 「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査があなたの命を救います」 |
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