性感染症の動向調査

次の6つの性感染症については、国内の感染動向調査が定期的に行われているそうです。

・HIV/エイズ  ・梅毒 ・淋菌感染症 ・クラミジア感染症 ・性器ヘルペス ・尖圭コンジローマ

以上の6つのうち、HIV/エイズと梅毒については、全国の医療機関から感染者が見つかれば全数報告が上がることになっています。残りの4つの病気 については、全国に970カ所ほど病院やクリニックなどの定点医療機関が指定されており、そこで見つかった感染者、患者数が定点報告されることになってい ます。

これらの感染者や患者の報告は保健所を経由して、国立感染症研究所の感染症情報センターに集められ、ネット上でも情報公開されています。⇒IDSC

この定点医療機関については、問題点も指摘されています。『「性感染症/常識のウソ」林 義人著 生活人新書』 によれば、定点医療機関に指定され いる病院やクリニックは、どこの病院やクリニックが指定されているのかは情報公開されていないそうです。しかも、都道府県別に定点医療機関の数を見ると、 必ずしも人口に合わせた指定数にはなっていないのです。例えば、東京都は日本の人口で言えば9.4%もの人が集まっていますが、定点医療機関の数の比率で 言えば4.4%しかないのです。

そして、当然なのですが定点報告を行っているのは医療機関ですから、感染者や患者が自ら足を運び、お金を払って診察を受けた人数しか分かりません。 HIVやクラミジアなど、若い感染者が多い性感染症では、本当の感染者数が分かるのかと言う疑問もあるようです。自覚症状がない、または軽いのでお金がな くて受診しようと思わない人もかなりいると予想されます。そういった隠れた感染者数、患者数は全数報告、あるいは定点報告から推測するしかないのでしょ う。

むろん、それでも現行データが大いに役に立っているのは間違いありません。性感染症の動向を見て予防や治療の現場が有効な手を打つことに繋がるはずで す。また、国や自治体が色んな施策を打つにも長期的な視野で感染の動向をとらえることはとても大事でしょう。今後の課題としては、性感染症の広がり具合をより正確にモニター出来る仕組み作りが望まれます。

「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査があなたの命を救います」

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