風俗とHIV感染

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性感染症STDと言う本 に興味深い記事を見つけました。(田中 正利編集 南山堂)。それは、風俗産業に従事する女性と、HIV感染に関する記事です。特に私が興味深かった部分 を抜き出してご紹介しましょう。

1.日本における性産業の特徴

この本によれば、日本ほど性産業が盛況な国は世界に類を見ないのだそうです。ご承知のように、日本においては1958年、「売春防止法」が施行さ れ、いわゆる「赤線業者」が廃業し、代わって「トルコ風呂」が誕生しました。(1984年に現ソープランドへ改称)。「売春防止法」では、本番行為を禁止 しています。そこで、オーラルセックス、素股、アナルセックスなどが法規制にあたらないサービスとして、次々と出現したのです。このように性産業のサービ スが多様化した国は日本以外の世界中どこにもないそうです。確かに、私が出張で訪れたアジアの国々でも夜の歓楽街はありました。でも、ネオンチカチカさせて表だって性風俗を営業している光景は見なかったように記憶しています。(裏ルートではむろん存在します)

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2.風俗従事者には性感染症検査・コンドームの使用義務がない

先ほども書きましたが、「売春防止法」では本番行為が禁止されています。ゆえに、国内に存在するすべての性産業、サービスは本番行為をしないのが建前となっています。しかし、実際には本番行為はむろん、ありとあらゆるサービスが横行しています。この建前と現実の矛盾が、性感染症の検査・コンドームの 義務化、といった当然と思われる規制をさせない原因となっているのです。

本番行為を認めていない法律の下で、コンドームの使用を義務化するのは法の矛盾となるわけです。つまり、コンドームを義務化した時点で、本番行為を 認めたことになってしまうと言う判断ですね。むろん、風俗店によっては自主的にコンドーム使用の判断をしている店もあります。そんな店も、おおっぴらにコンドーム 使用を表に出来ないのだそうです。理由は先に述べたように、本番行為は違法だからです。これは完全に建前と現実が矛盾したバカげた話です。風俗産業で本番行為を完全に禁止することなど、非現実的だと思います。

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3.オーラルサービス専門店と性感染症

日本では「本番行為」は法規制されているため、口や手を使ったサービスを提供する風俗店が多く存在します。一般にこれらの風俗店では、「本番行為」 まで及ぶ風俗店に比べて料金が安いため、所得の少ない若い男性客に利用されています。そして、この行為によって、クラミジア性咽頭炎、淋菌性咽頭炎の最大 感染ルートが作られてしまったのです。この状況は大都会だけではありません。管理人は地方の小さな都市に住んでいますが、オーラル専門店はけっこうあります。違法かどうかは知りませんが、夜の歓楽街ではポン引きまがいに道行く男性に声をかけまくっています。酔っ払いの中にはそのお誘いに引きずられて店の中へ入って行く人もいます。確かに、利用者には若い人が多いような気がします。

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4.HIVやその他の性感染症の予防対策

まずは、コンドームの使用を徹底させることです。しかし、現実にはそれも難しい。ましてや、オーラルサービスのように本番行為をしない店においては 余計に難しい。ならば、風俗女性に対して、定期的な性感染症検査を義務付けることが予防の第一歩となります。風俗女性の自己管理、自発的検査だけに期待して任せてしまうのは無理があります。費用面でも、メンタル面でも、国や自治体が指導と支援を行い、風俗店に対する指導を強化しないと予防の強化は実現しないでしょう。

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