HIVは生物か?

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ここでは、HIVを始めとするウィルスと呼ばれるものが、いったい生物なのか、生物ではないのか、それをお話します。私自身が専門知識がないので、よく分からないことだらけですが、とにかく最後まで読んで頂ければと思います。

エイズを発症させる張本人はHIVです。HIVとは、Human Immunodeficiency Virus の略です。日本語では、ヒト免疫不全ウイルス(ヒトめんえきふぜんウイルス)と言います。では、このHIVを始めとするウィルスとは、いったいどんなものでしょうか。

最近では「新型インフルエンザウィルス」が一番注目されました。また、「ノロウィルス」もたまにニュースに出てきます。それから、日本ではあまり見られなくなりましたが、日本脳炎もウィルスによって引き起こされる病気です。

私たちは、何となくこういった病気の原因になっているウィルスって、細菌みたいな感覚でとらえがちではないでしょうか。ちなみに私はウィルスと細菌の違いを知りませんでした。でも、調べてみると、ウィルスと細菌は違うんですね、これが。

細菌とは、英語では Bacterium つまり、バクテリアです。バクテリアってよく耳にしますよね。これも色んな病気の原因になります。そして、細菌の大きさは、1~10μ前後だそうです。1μは1/1000ミリです。思い切り小さいですね。でも、こんなに小さい細菌ですが、れっきとした生物です。

でも、ウィルスはもっと小さくて、細菌の1/10の大きさだそうです。そして、ウィルスは生物学上では生物として認められていないのだそうです。ただし、ウィルスも生物だとする反対意見もあって、まだ議論は続いているそうです。

私のような素人には全く、チンプンカンプンの難しい話なのですが、分かる範囲で書いてみます。そもそも、生物の定義とは何か? これが問題ですね。この定義に照らし合わせて、ウィルスは生物なのか、生物ではないのか、判断する訳です。

生物学的には、次の3つの特性を持っているのが生物だそうです。

1.自己増殖能力

これは、自分の力で自分の子孫を残していく力のことですね。人間は無論ですが、どんな小さな、また下等な生物であっても、必ず自分の複製をつくって次へ残そうとします。そうしないと、自分たちの代で種が終わってしまいますからね。

2.エネルギー変換能力(代謝)

人間なら、食事をしてエネルギーに変える能力ですね。日常の運動エネルギーだったり、血や肉となって成長させたりします。植物も地中から養分を吸い上げて葉をつけ花を咲かせますね。どんな微生物でも、外部から何かを取り込んで自分の体内で何かのエネルギーに変えて生きているわけです。別の表現をすると、代謝、と言う言葉もこれに当てはまるそうです。

3.恒常性維持能力

これは、外部環境が変わっても体の中を一定の状態に保とうとする能力を言います。例えば、外が暑ければ汗をかいて体温を下げようとします。急激なダイエットをするとリバウンドするのもこれです。元に戻そうとするのですね。いつかテレビで見たのですが、アメーバーみたいな下等動物で、体を半分に切られても、またどんどん伸びてきて元通りになってしまうのがいました。究極の恒常性維持能力ですね。

この3つが生物の条件なんだそうですが、別の見方をすると細胞を持っているのが生物なのだそうです。つまり、3つの働きは細胞活動を通して行われるのですね。下等生物は単細胞でも、一応細胞を持っているのです。

さて、ウィルスはこの3つについてどうなのか? そして、細胞を持っているのか?まず、ウィルスは細胞と言うものを持ちません。遺伝子はあるのですが、細胞はないのです。それで、他の生物に取り付いて、取り付いた生物の細胞を利用して、自分の複製をつくり増殖を繰り返します。つまり、自分の力だけでは増殖することが出来ないのですね。そして、エネルギー変換能力、代謝もありません。

もっと言うと遺伝子もウィルスは特別なのだそうです。普通、生物は遺伝子としてDNAとRNAと言う2種類を持っているのだそうです。この2つはそれぞれに役目が違うのですが、何やら説明を読んでもよく分からないので詳しい説明は省きます。とにかく、生物はDNA、RNA、この2つの遺伝子を持ち、細胞活動によって代謝や自己増幅を図るのですね。

ところが、ウィルスはDNAか、RNAか、どちらか一方しか持っていません。2つは持っていないのです。そのために、自分自身で自己増殖することも出来ないし、代謝も出来ないのだそうです。インフルエンザウィルスやHIVはRNAだけ持っていて、ヘルペスウィルスなどはDNAだけ持っているそうです。こんな点もウィルスが他の生物と大きく異なる点なのです。

こういったことから、生物学上ではウィルスを生物とは認めない意見が多いのだそうです。でも、遺伝子を持っているし、他の生物の細胞を利用するとは言え、自分の複製を作ろうとする仕組は生物に限りなく近い。いや、生物そのものだ、と言う意見もあるのだそうです。

と、言うことで、私たち素人にはさっぱり、分かりません。私のような素人が「生物」とは何か、と考えたとき、「命あるものが生物」と単純に考えてしまいます。つまり、先ほどの生物の特徴3項目も、始まりと終わりがあって、その始まりと終わりの間が「生物の寿命」だと思うのです。

そういう「始まり」と「終わり」の間の命を持っているものが「生物」なのではないか、そう感覚的に思うのです。ウィルスって、その点ではどうなんでしょうか。例えば、HIVは人間にしか感染しないウィルスです。人間の細胞内でしか活動出来ません。空気中や水中に出ると活動出来ないのです。それを「死んだ」と言うのでしょうか。ここがよく分かりません。

もし、それを「死んだ」と表現するのなら、その状態の前は「生きていた」訳で、「生物」なのではないかと思ったりするのですが。学問上はそう簡単にはいかないのでしょうね。

最後に、フランスのノーベル生理学・医学賞受賞者、アンドレ・ルヴォフの一言でウィルスについてを締めくくることにします。

「ウィルスが生物として見なされるかどうかは、好みの問題だ。ウィルスはウィルスだ!」

ノーベル賞をもらったえらい学者でさえ、こう言ってる訳で、私たち素人の頭がこんがらがるのは当然ですね。

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