HTLV-ⅠとHIV

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先日、ネット上でHTLV-ⅠとHIVを混同した記事を見つけました。それは、ある人が献血をした経験をネットに載せたものです。献血のときに、「希望者にはHIV感染の有無を連絡してくれる」と言う内容でした。しかし、これは誤りです。

本サイトの「献血でHIV感染が分かる?」でも書きましたが、献血を受けてHIV感染の有無を教えてくれることはありません。ただ、献血を受ける人で、事前アンケートで希望すれば、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HTLV-Ⅰの感染有無は教えてくれるそうです。

私は大学生までは献血をしていましたが、社会人になってからは肝機能障害で薬を飲み続け、今でも治療中です。そのため、社会人になってから献血を受けたことがありません。先ほど書いたアンケートがどんなものか、実物は見たことがないのです。血液センターのホームページなどで見るだけです。

ただ、HTLV-ⅠとHIVを間違うことは何となく想像出来ます。そもそも、HTLV-Ⅰをよく知らない人がほとんどではないでしょうか。本サイトの性感染症の中に、「成人T細胞白血病」と言うのがありますが、この原因となるウィルスがHTLV-Ⅰなのです。HIVとは関係ありません。でも、HTLV-ⅠもHIVもあまりよく知らない人が、ぱっと見ただけでは間違うかもしれません。

Human T-Lymphotropic Virus type Ⅰ(ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型)を略してHTLV-Ⅰと呼んでいます。このウィルウを最初に発見したのは日本人で、1981年京都大学の日沼頼夫教授によって発見されたそうです。このHTLV-Ⅰの詳しい説明は、「成 人T細胞白血病」のページを読んで下さい。

HTLV-Ⅰに感染した人は、血液感染をさけるために次回からの献血を遠慮するよう、通知が来るのだそうです。(検査結果の通知希望者だけです。)

さて、ここで私の個人的な疑問があります。献血を受けると、HTLV-Ⅰは感染の有無を教えてくれるのに、HIVは教えてくれない。この2つの感染に対する扱いの差はどこからくるものか?HTLV-Ⅰもかつては感染の有無を教えてくれませんでした。それが数年ほど前から国の方針が変わって教えてくれるようになったそうです。その方針変更の理由は?

実はその理由がネット上には色々説明されているのですが、私はどうも納得出来ません。そもそも、HIVの感染有無を教えない最大の理由は、献血をHIV感染の判定手段に使用されると、血液感染の恐れがあるためです。では、HTLV-Ⅰは献血を感染の判定手段として使ってもいいのか?結果を通知すると言うことであれば、それはOKと言う解釈ですね。そうなると、献血の際のHTLV-Ⅰ感染検査で感染がすり抜ける危険性はないのか、と言うことが問題です。この点について、説明された資料、情報は残念ながら、まだ見つかっておらず不明です。(私が見つけていない、と言う意味です。)

ただ、HTLV-Ⅰの場合は、HIVのように、「もしかしたら、自分はHTLV-Ⅰに感染しているかも知れない」などと思う人はいないのが現実でしょう。それゆえ、献血を使って感染の有無を調べたいと思う人もいない。これが、HIVとは違って感染の有無を教える理由でしょうか。私なりの推論です。

「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査があなたの命を救います」

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