HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成24年)』

以前、HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成22年)』という記事を書きました。これは2010年に全国の保健所で行われたHIV検査についてその実態を厚生労働省がまとめたものです。

そしてこの資料は2011年版、2012年版と毎年更新されてネット上で閲覧可能となっています。私もこのデータには注目していたのですが、何とうっかりしている間に見過ごしていました。

本来なら2010年、2011年、2012年と、連続で毎年のデータを揃えるところですが、今回は2011年を飛ばして2012年の最新データをここにご紹介したいと思います。

もしもあなたが2011年のデータがご覧になりたい場合はこちらからどうぞ。⇒HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成23年)』

・・1.2012年の保健所におけるHIV検査実績


まず、全国の保健所で実施されたHIV検査の実績からご紹介します。このアンケート調査は、2012年実績を2013年に公開したものです。情報源はこちらです。⇒HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成24年)』

保健所におけるHIV検査 調査項目 結果
1.保健所アンケート回答数 481/560ヶ所(回答率 82%)
2.2010年にHIV検査を実施した保健所 480/481ヶ所(99.8%)
3.2009年に陽性結果のあった保健所 110/460ヶ所(23%)
3-1.陽性件数 217/85,540件(陽性率0.25%)
3-2.陽性結果を伝えた件数 204/217件(94%)
3-3.受診したことを把握できた件数 148/217件(68%)
3-4.発生動向調査の報告を行った感染者数件数 142/217件(65%)
3-5.陰性結果を伝えた件数 83,822件(98%)

表1.保健所におけるHIV検査実績

厚生労働省エイズ動向委員会のデータによると、2012年に全国の保健所で実施したHIV検査の総件数は、102,512件でした。

今回のアンケート調査で回答があった検査総数は85,540件なので、約83.4%をカバーしていることになります。

●2012年 保健所でのHIV検査総数   102,512件

 

●アンケート回答HIV検査総数        85,540件


そして、この検査で見つかった陽性件数が217件です。2012年に報告された新規HIV感染者の総数は1,002人でした。

従って、新規HIV感染者全体の21.6%がアンケートに回答した保健所でみつかったことになります。

●2012年 新規HIV感染者     1,002人

 

●アンケートで回答HIV感染者      217人

この結果からみると、新規のHIV感染者は保健所で見つかるよりも、それ以外の医療機関などで見つかる方が圧倒的に多いことが分かります。

それから気になるのが3-2のデータです。このデータは2010年のデータを考察したときにも気になりました。

●検査でみつかったHIV陽性件数    217件

 

●HIV陽性結果を伝えた件数       204件

すなわち、13人のHIV陽性者は自分の検査結果を知らないことになります。(図1)


図1.全国の保健所で報告されたHIV陽性件数

恐らく、スクリーニング検査で陽性判定が出て、確認検査を受けてそのまま検査結果を聞きに行かなかったのではないでしょうか。もしかしたら、「陽性」と言う結果を知るのが怖くて、保健所に行けなかったのかも知れません。

HIV検査は匿名検査なので、本人が保健所に行かない限り、知らせる術がありません。とても気になるところです。

ちなみに2010年の調査では27人に陽性連絡が出来ませんでした。

それから表1の3-3も気になるところです。HIV陽性を連絡した人の中で、専門病院を受診したことを確認できたのは68%にとどまっています。

■「もしかして・・・」 HIV感染が不安なら迷わず検査。自宅でHIV検査が出来ます。

STDチェッカー TypeJ(男女共用)

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・・2.特設検査機関におけるHIV検査実績


公的なHIV検査は保健所だけではありません。特設検査機関と呼ばれる部署でもHIV検査を行っています。

例えば、「東京都南新宿検査・相談室」、「東京都多磨地域検査・相談室」「横浜AIDS市民活動センター」などがあります。(これ以外は分かりませんでした)

特設検査機関におけるHIV検査 調査項目 結果
1.特設検査機関アンケート回答数 21/25ヶ所(84%)
2.2011年にHIV陽性結果のあった特設検査機関 21/25ヶ所(84%)
2-1.陽性件数 154/26,926件(0.6%)
2-2.陽性結果を伝えた件数 144/154件(94%)
2-3.受診したことを把握できた件数 127/154件(82%)
2-4.陰性結果を伝えた件数 26,413/26,772件(99%)

表2.特設検査機関におけるHIV検査実績

このデータで目をひくのは陽性率です。保健所のHIV検査では陽性率は0.25%なのに、特設検査機関では0.6%と非常に高くなっています。ちなみに2010年のデータでも0.7%と高い値となっています。

また、HIV陽性の検査結果を伝えることが出来なかった人が10人いました。(図2)


図2.特設検査機関で報告されたHIV陽性件数

やはり確認検査の結果を聞きに来なかったのでしょうか。その後どうなったのかとても気になるところです。

同様に専門病院への受診が確認できたのはHIV陽性者の82%でした。残りの18%の人はちゃんと病院で診察、治療を受けたのでしょうか。

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・・3.即日検査と通常検査の比率


保健所のHIV検査には即日検査と通常検査の2種類があります。

●即日検査
検査結果が1時間くらいで分かり、再度保健所に出直す必要がありません。大変利便性が高い検査です。

●通常検査
採血して1週間から2週間くらい後に検査結果を再度受け取りに行きます。検査結果は郵送、メール、電話連絡不可で、必ず本人が直接保健所に行く必要があります。

現在、全国の保健所における即日検査と通常検査の比率は図3の通りです。


図3.即日検査と通常検査

近年、HIV検査の利便性向上のため即日検査が増えているのですが、それでもまだ全体の65.5%です。保健所でHIV検査を受ける人が減ったままになっており、更なる利便性向上が望まれるところです。

一方では献血をHIV検査代わりに使われることが大きな社会問題になっています。保健所の利便性を向上させることが献血をHIV検査代わりに使うことを防ぐ対策にもなるはずです。

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・・4.HIV以外の性感染症検査


保健所では、HIV検査の他にクラミジアや梅毒などの性感染症検査も無料・匿名で受けることが出来ます。

まず、HIV以外の性感染症検査を実施している保健所がどのくらいあるか見てみましょう。


図4.HIV以外の性感染症検査を実施している保健所

図4の通り、83.3%の保健所でHIV以外の性感染症検査を実施しています。ただし、どの性感染症検査を実施するかは各保健所ごとに異なります。あなたが利用する場合は最寄の保健所でご確認ください。

では、いったいどんな性感染症の検査が多いのかを見てみましょう。

図5の通り、梅毒、クラミジア、淋菌、B型肝炎、C型肝炎などが可能です。このうち、梅毒、クラミジア、淋菌などはHIVとセットを条件に無料・匿名検査が可能です。B型肝炎、C型肝炎は保健所ごとに検査を受けるための条件が異なるようなので保健所にお問い合わせください。


図5.HIV以外の性感染症検査

クラミジア検査には抗体検査と抗原検査の2種類があります。

●クラミジア抗体検査

血液を採取してクラミジア抗体を見つける検査をします。クラミジアが性器に感染してものどに感染しても陽性判定が可能です。ただし、クラミジア抗体は一度生成されるとクラミジアが完治しても体内に残ります。

そのため、クラミジア抗体検査で陽性になっても過去の感染か、現在感染しているのか正確な判断が出来ません。追加で確認検査を受けることになります。

●クラミジア抗原検査

男性なら尿、女性なら膣分泌物を採取します。咽頭感染を調べるにはのどの粘膜から分泌物を採取します。クラミジア抗体検査と違って陽性ならば現在感染していることが確定します。

ただ、検査する検体が適切に採取されないと正しい判定が出来ません。例えば尿だけでは咽頭感染は分かりません。保健所では咽頭感染の検査までは行っていないようです。しかし実際にはオーラルセックスによる咽頭感染が広まっており要注意です。


以上、保健所における2012年のHIV検査の体制や実績をご紹介しました。

あなたにHIV感染の不安があるとき、何といってもお勧めは保健所です。無料・匿名で検査が受けられる上、専門スタッフのサポートも安心です。

ただし、基本的には平日の昼間だけの検査であり、夜間や土日は検査してくれません。仕事で忙しいあなたには利用しにくい面もあるでしょう。

更には世間体が気になる、恥ずかしい、気まずいと感じるあなたもいるでしょう。その気持ちもよく分かります。そんなあなたには自宅で使えるHIV検査キットがお勧めです。他の性感染症検査とも組み合わせることが出来ます。

2012年、郵送型のHIV検査キットの利用個数は実に6万5000個以上です。年々増加しています。信頼性の高さ、利便性の高さが支持されています。

とにかく、あなたにHIV感染の不安があるのに検査を先延ばしにすること、これが最も避けるべき選択です。保健所や病院が嫌なら検査キットを使ってでも早期にHIV検査を受けてください。

早期のHIV検査は救命的検査であることをお忘れなく。

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◇一度にまとめて検査、頼りになる検査キットです

検査キットタイプ名 STDチェッカー Type R(男性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/クラミジア/淋菌/
B型肝炎
クラミジア(喉)/淋菌(喉)
価格 ¥14,750+消費税
あなたへのオススメポイント 一度にまとめて7種類の検査が出来ます。私もこのTypeRのお世話になりました。取りあえず一安心。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeT(女性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/クラミジア/淋菌/
B型肝炎/C型肝炎/カンジダ
トリコモナス/細菌性膣炎/
ヒトパピローマウイルス/
クラミジア(喉)/淋菌(喉)
価格 ¥20,000+消費税
あなたへのオススメポイント あなたと、あなたの大切な人のために。まとめて12種類の検査が出来ます。感染ルートはみな同じです。

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◇対象を絞り込んだ検査キットです

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeJ(男女共用)
検査対象の性感染症 HIVのみ
価格 ¥4,600+消費税
あなたへのオススメポイント はやり、何と言っても一番気になるのはこれです。私もこれを使いました。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeP(男性用)
検査対象の性感染症 クラミジア(性器・喉)/淋菌(性器・喉)
価格 ¥9,200+消費税
あなたへのオススメポイント 最も感染者の多いクラミジアと淋菌が同時に検査出来ます。オーラルによる咽頭感染検査も必須です。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeB(女性用)
検査対象の性感染症 クラミジア/淋菌/トリコモナス/カンジダ
価格 ¥6,750+消費税
あなたへのオススメポイント おりものに異常を感じたときに使う検査キットです。

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◇一番多くの人に使われている検査キットがこちらです

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeE(男性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/クラミジア/淋菌/B型肝炎
価格 ¥9,200+消費税
あなたへのオススメポイント 男性用で最も人気があるキットです。一番気になる病気と、一番感染者が多い病気がセットになって、お得で便利なキット。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeE(女性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/B型肝炎/クラミジア/淋菌/
価格 ¥9,200+消費税
あなたへのオススメポイント 女性にも人気の組み合わせです。やはり怖い病気、気になる病気は必須で検査しておきたいですよね。


■検査キットの信頼性についてはこちら⇒検査の信頼性について
■検査キットを使った人のクチコミはこちら⇒利用者の声

あなたの性感染症不安が1日も早く解決できるようにお祈りしています。

 

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