「近年、HIV感染者、エイズ患者の高齢化が目立つ」、「高齢者のHIV感染者が増えている」といった記事をたまに目にします。

特定サイトのリンクは貼りつけませんが、ちょっとキーワード検索するといっぱい見つかります。しかし、「増えている」という根拠がハッキリ示されていないサイトがほとんどです。

せいぜい、ある年度の集計データのみを根拠にしている程度です。でも、それってもしかしたら単年度だけの特異的な現象かも知れません。増加傾向にあると言うなら過去数年に渡るデータが見たいですよね。

そこで、厚生労働省エイズ動向委員会の公開データから、60歳以上の新規HIV感染者、新規エイズ患者、いきなりエイズの3つを調査してみました。

この記事をあなたのHIV感染予防、検査にお役立て下さい。

◇60歳以上のHIV感染者は増えている?

では、さっそく私が調べた60歳以上の新規HIV感染者の推移をグラフでご覧頂きましょう。データは平成12年(2000年)から平成26年(2014年)までの15年間分です。

60歳以上のHIV感染者
図1.60歳以上の新規HIV感染者の推移

図1を見ると、凸凹はあるものの傾向としては60歳以上の新規HIV感染者は増加傾向にあり、かつ全体の中に占める割合も増えています。

「60歳以上(高齢者)のHIV感染者は増えている」

と言う指摘は正しいことになります。

 

◇60歳以上のエイズ患者は増えている?

では次に新規エイズ患者の傾向を見てみましょう。図2をご覧ください。

60歳以上のエイズ患者
図2.60歳以上の新規エイズ患者の推移

こちらは上がり下がりが激しく、ここ数年の傾向としては増加と言うより横ばいといった感じでしょうか。ちょっとひとくくりに傾向を言えない感じです。

図1と図2から言えることは、

「60歳以上(高齢者)のHIV感染者は増加傾向、エイズ患者は横ばい状態」

と言えるのではないでしょうか。

これは結局全年齢の傾向ともほぼ一致しており、60歳以上に際立って目立つ傾向はないと言えると思います。

ただし、1つだけ60歳以上で注目すべき点があります。図1と図2の赤い折れ線を見て下さい。赤い折れ線は全体における60歳以上の占める割合を示すグラフです。この赤色折れ線の目盛を見て下さい。

図1の新規HIV感染者のグラフの方はここ数年は5%から6%くらいの割合です。一方、図2の新規エイズ患者の方は10%から16%の割合となっています。

つまり、60歳以上の高齢者は新規HIV感染者における割合よりも、新規エイズ患者における割合の方が2倍以上も大きいのです。

 

◇60歳以上の「いきなりエイズ」は?

では、それは何を意味しているのでしょう。そうです。「いきなりエイズ」の割合が多いことを意味しています。そこで図3をご覧下さい。

「いきなりエイズ」の割合を全体と60歳以上の2種類で示しています。

60歳以上のいきなりエイズ
図3.60歳以上のいきなりエイズの推移

図3を見てお分かりの通り、全体の「いきなりエイズ」はほぼ30%前後なのに対して、60歳以上の「いきなりエイズ」は40%~60%となっています。

この15年間の平均では実に53%と言う数字になります。つまり、60歳以上の高齢者は、HIVに感染していると報告された人の2人に1人以上がすでにHIVに感染していたことになります。

「それはHIVに感染してからエイズを発症するまでの潜伏期間が長いからだろう。」

あなたはそう思うかも知れませんね。むろん、潜伏期間が長いことは影響していると思いますが、問題はそれだけではないと思います。忘れてならないのは、今の医学ではエイズ発症前にHIV感染が分かれば、エイズを防ぐことが出来ると言う点です。

つまり、60歳以上の高齢者がもっとHIV検査を受けていればエイズ発症を防ぐことも出来たはずで、「いきなりエイズ」の割合が50%を超えるようなことはなかったと思います。

では、なぜ60歳以上の高齢者はHIV検査を受けないのか?その本当の理由は分かりません。でも私なりにちょっと想像してみると、

●HIVを始めとする性感染症に対する危機意識が若い世代より薄く、検査の必要性を感じていない。

●保健所や病院で検査を受けることに抵抗感がある。恥ずかしい、みっともないと思ってしまう。

こんな理由があるのではないでしょうか。

まさにこれから高齢化社会が更に進み、一方ではバイアグラを始めとする薬や精力剤が溢れています。高齢者のHIV感染者、エイズ患者は増加していくかも知れません。

もしもあなたが60歳以上なら、どうぞ自分だけは大丈夫などと思わずHIV検査を受けて下さい。保健所や病院に行くのが嫌なら自宅で使える検査キットもあります。検査キットを使ってでも放置しないようにして下さい。

HIV感染、エイズ発症に年齢は関係ありません。何歳でも感染し、発症します。そして早期のHIV検査は救命的検査となります。

アイコンボタン不安があれば今すぐ!エイズ発症前のHIV検査は救命的検査です。
バナー2

やっぱり一番気になるのはHIV。専用の検査キットです。
タイプJ ・HIV検査専用です。(男女共通)
・私はたったの10分で終わりました。

矢印STDチェッカー タイプJ
重複感染するとより重症化したり、進行が早くなったり!
タイプO ・HIV・梅毒・B型肝検査。(男女共通
・HIVと最も重複感染の多い性感染症。

矢印STDチェッカー タイプO
まずはこれだけ検査すれば一安心。感染ルートは皆同じ。
タイプE ・HIV・梅毒・B型肝炎
・クラミジア・淋菌
・一番怖い病気と一番感染者が多い病気

矢印タイプE 男性はこちらから

矢印タイプE 女性はこちらから