「エイズは怖い病気か?」

あなたはそう質問されたらどう答えますか?

正直なところ、エイズに対してそんなに関心もないし、特別怖い病気だと思ったこともないのでは?
私も自分がHIVに感染しているかも知れないと不安に思うまではほとんど関心がありませんでした。

これは当然ですが、関心のない病気に対して怖いも怖くないもありません。

実際のところ、知らないことほど怖いことはありません。

まず、HIVやエイズについて正しい知識や情報を持った上で怖い病気かどうか、あなたに判断して
欲しいと思います。

・・1.HIV感染は恐怖の感染症だった


最初に、HIV感染やエイズについてごく初歩的な知識、基本的な情報をおさらいしておきます。

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス(ヒトめんえきふぜんウイルス)のことです。
英語では、Human Immunodeficiency Virus=HIVと略します。

一方、エイズとは、後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)のことで、
英語では、Acquired Immune Deficiency Syndrome=AIDS と表記されます。

簡単に言えばHIVは私たちの体に免疫不全を引き起こすウイルスの名前です。そのHIVによって
免疫不全状態となって、色々な感染症にかかった状態をエイズと言います。

免疫不全とは、あなたの体の中で、免疫力が働かなくなることを言います。ウイルスや細菌の
攻撃から身を守る機能が失われてしまいます。健康な人なら何でもない病気が命取りとなるのです。

あなたの健康を維持する上で最も大事なものが免疫機能であり、HIVはこの免疫機能を破壊する
ウイルスなのです。そこにこのウイルスの最大の怖さがあります。

かつてはHIVに感染すると免疫不全を防ぐ方法はなく、ほぼ確実にエイズを発症して死に至りました。

ですから、エイズが登場した1980年代にはHIV感染は致死的疾患であり、エイズ発症は死を意味
していました。まさに治療の方法がない恐怖の病気だったのです。

そのため、日本にエイズが上陸したすぐ後にはHIV感染を恐れる人々によって長野や神戸で
エイズパニックが起きました。

あの当時は、誰もが

「エイズは怖い病気」

だと心底思っていました。少しでもHIV感染不安のある人は保健所や病院に殺到したのです。

・・2.今では関心も薄れてしまい・・・


しかし、今の日本ではエイズをどう思っているでしょうか。

冒頭に書いたようにエイズは自分とは関係ないと思っている人が多いのではないでしょうか。

ここ数年、保健所でのHIV検査件数は減少する一方です。それはみんながHIV感染に対して
あまり関心を持っていない証拠です。

事実、あなたの日常生活の中でHIV感染予防、HIV検査に関する会話がどれほど交わされて
いるでしょうか。ほとんど皆無だと思います。

テレビ、新聞などのメディアに取り上げられることもめったにありません。

しかし、日本ではエイズ患者は増加の一途をたどっています。

こうした状況になった原因の1つには坑HIV医療の進歩があると思います。

かつてはHIVに感染すると平均余命は7年と言う致死的疾患でした。それが今ではエイズ発症前に
検査で見つかればエイズを防ぐことが可能です。

仮にエイズを発症しても免疫力を回復させることが出来るようになりました。つまり、HIVに感染しても
エイズを発症しても必ず死に至る病気ではなくなったのです。

これは私たちにとっては大きな安心材料になると同時にエイズに対する関心を薄めてしまう材料にも
なったのではないでしょうか。

こうした医学の進歩で致死的疾患ではなくなったと言う点から言えば、エイズはかつてほど怖い病気で
はなくなったと言えるかも知れません。

・・3.早期のHIV検査は救命的検査


以上のことをまとめると、あなたがHIVやエイズについて正確な知識、情報を持っていれば必要以上に
恐れる病気ではありません。

しかし、いい加減な知識や情報だけで軽く考えていると取り返しのつかないことにもなります。

だからぜひあなたには、HIVやエイズに関する予防や検査、治療の正確な知識、情報を持って欲しいと
思います。

そのことが、あなたの身を守るだけでなく、HIV感染者、エイズ患者に対する偏見や差別をなくすことにも
つながります。

最後にひとつ、HIV検査について、これだけはあなたに覚えていて欲しいことがあります。

それはHIV検査が救命的検査だと言うことです。エイズ発症前に治療を開始するのと、エイズ発症後に
治療を開始するのではその後の生存率に大きな差が出ます。

早期発見につながるHIV検査はあなたの命を救うのです。

しかし、あなたがHIVに感染しても自覚症状はありません。従って、HIV検査はあなたの体に異常が
なくても、HIV感染の可能性があれば受けて欲しいのです。

繰り返しますが、HIV検査は感染の自覚症状があるかないかで受けるのではなく、感染の可能性が
あるかないかで受けて欲しいのです。

HIV感染の可能性。

それは、あなたが誰かと一度でも性行為を行えば、それで十分な検査を受ける理由となります。

あなたがHIV感染に気付かず、検査も受けないままエイズを発症すれば、それは間違いなく
怖い病気に違いありません。

■HIV検査の意義を「生存率」・「いきなりエイズ」・「潜伏期間」から検証する。

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