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今回は、HIV感染者である福田慶一郎氏の体験記、『ゴッド・ブレス・ミー』をご紹介しましょう。

この本は2005年、新風舎文庫大賞のドキュメンタリー部門を受賞した作品です。この本の中で、福田氏はご自分がHIV感染者であること、ゲイであることを告白されています。そして、HIV感染者が病院や治療でどんな差別を受けたかを書かれています。また、HIVに感染してから治療を開始するまでの間、どんなに精神的、肉体的に辛く、苦しかったかも書かれています。

今から10年前、日本のエイズ医療はどんな状況だったのか、またHIV感染者はどうエイズと向き合っていたのか、かいま見る思いがします。淡々とご自分の体験を書き綴った文面から、とても重い何かが伝わってきました。

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◇本のタイトル:ゴッド・ブレス・ミー

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◇作者:福田 慶一郎 新風舎(2006年) ¥562+税

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◇内容

中学生のとき、異性よりも同性に惹かれる自分に気付いた作者。やがてゲイであることを認識し、カミングアウト出来ないまま同性の恋人が出来てゆく。そして、ある日身体に異変が・・・・

今から10年前、世間ではエイズがどう扱われていたのか、そしてゲイの人たちはエイズをどう思っていたのか。作者の体験を通してナマナマしく伝わってきます。

そして、わずか10年前に、現実の医療現場で行われていたHIV感染者への偏見と差別には驚かされます。でも、それは現在においても完全に払しょくされた訳ではないのかも知れません。

作者が淡々と書き綴っていることが、逆にとても重たい何かを訴え続けているように思える一冊でした。

【目次抜粋】

第一章  エイズ発症

第二章  性への目覚め

第三章  人生を変えた恋人

第四章  闘病生活

第五章  病院内のエイズ差別

第六章  治療

第七章  HIV感染者として

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◇オススメポイント
今から10年前、HIV感染者、エイズ患者、医療現場でどんなことが起きていたのか。どんな状況だったのか。その一部が見えてきます。果たして、それはすでに過去の出来事になっているのでしょうか・・・・。

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◇管理人の満足度(あくまでも主観による独断と偏見の採点です)・・・・90点

やはり、ご本人の体験記はとても重いです。ドキュメンタリーとして読んだとき、全く知らなかった現実を見せられました。この本を書かれた時よりも現在は更に医学は進歩しています。しかし、差別や偏見はどうなんだろう・・・。考えさせられる一冊です。

また、保健所でHIV検査を受けるまでの作者の葛藤が胸を打ちます。程度の差は随分とありますが、私も結果が怖くて保健所に行けなかったのです。やはり、検査を受けることは大事だと再認識させられます。

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関連記事:「HIV感染者・エイズ患者の現状」・・「エイズ治療について」・・「保健所でHIV検査を受けました」

「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査があなたの命を救います」

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