当サイトでは過去に薬害エイズを扱った本を2冊ご紹介してきました。今回もまた忘れ去られた薬害エイズの真実に迫る1冊をご紹介します。
当サイトで過去にご紹介してきた本はこの2冊です。
そして今回私が読んだ本がこちらです。
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『安全という幻想 エイズ騒動から学ぶ』 郡司篤晃 著 聖学院大学出版会
◇本の目次
第1章 エイズの侵入と初期対応
第2章 研究の進歩と知見の変化
第3章 エイズ訴訟と和解に向けての動き
第4章 国々の対応
第5章 より良い社会づくりのために
第6章 思うこと
◇本の概要
筆者の郡司篤晃氏は1990年代、日本で深刻な問題となった薬害エイズの核心にいた一人です。郡司氏は平成27年9月に直腸がんで亡くなっています。享年78歳でした。
そしてこの本が出版されたのは同年7月であり、ご自分の死期を悟った郡司氏が薬害エイズの真実を世に残そうとして執筆された1冊です。
私はリアルタイムで薬害エイズの一部始終を見ていまいた。ただしそれはあくまでも新聞、テレビ、雑誌などのマスコミを通しての情報に過ぎませんでした。
そこには私の知らない事実がいくつも隠されていたのです。その1つが「郡司ファイル」です。当時、厚生省(現厚生労働省)薬務局生物製剤課長だった郡司氏が薬害エイズの責任を逃れるために証拠隠しをしたとされました。その証拠と言うのが「郡司ファイル」です。
しかし、実際には「郡司ファイル」は証拠としての価値もなく、隠した事実もなかったと言うのがこの本の中で明らかにされています。
「薬害エイズ事件の真実」にも書かれている内容と同様、マスコミ、メディアによってでっち上げられた偏向報道の有様が書かれています。
むろん、この本は郡司氏の視点で書かれた本であり、ここに書かれた内容が全て真実なのかどうか、私には分かりません。
しかし、「薬害エイズ事件の真実」と合せて読むと、少なくとも私を含めた当時の世間一般の人たちが知らなかったこと、誤解していたことが存在したのは間違いないと思います。
つまり、マスコミ、メディアが全て正しい情報を流したのではないと思えてきます。
薬害エイズ事件から凡そ30年。今一度あの時いったい何が起こっていたのか、この本はそれを知る手がかりになる1冊です。
◇オススメポイント
私のようにリアルタイムで薬害エイズを知っている人だけでなく、20代、30代の若い世代にも読んで欲しい本です。新聞やテレビの報道が常に正しい、真実とは限らないことを教えてくれる1冊です。
◇管理人の満足度(あくまで個人的な感想です) 100点
郡司氏はこの本を執筆したとき、すでにご自分の死を意識していたと思います。しかし、文章はあくまでも淡々と綴られており、それが真実味をより強めています。
全てが真実なのかどうか、それは分かりませんが薬害エイズを全く別の一面から見ることは出来たように思います。
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