2016年第1四半期(1月~3月)のエイズ動向が、厚生労働省エイズ動向委員会より発表されました。(5月26日付け)

その概要を速報であなたにお届け致します。最新のエイズ動向としてご覧下さい。

今回報告されたのは、2015年12月28日から2016年3月27日までの約3ヶ月間のエイズ動向情報です。従って2016年の第1四半期(1月~3月)にあたります。

情報源はこちらです⇒『エイズ動向委員会報告』

今回の発表では新規HIV感染者は250件、新規エイズ患者は102件となり、新規HIV感染者は前回より減少、新規エイズ患者は横ばいの結果となっています。詳細は本文にて。

今回の報告でエイズ動向委員会岩本委員長コメントの中に次のような一文がありました。

「保健所等におけるHIV抗体検査件数及び相談件数は前回、前年同時期に比して減少した。」

と言うことです。

そしてこの後に、次のようなコメントが続きます。

『早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつく』

毎回のようにここで書いていますが、早期のHIV検査は救命的検査となります。

では、エイズ動向委員会のデータから主要なものをご紹介しましょう。本文のグラフ、表は全て管理人がエイズ動向委員会から公表された数値を元に作成したものです。

また、このページはかなり長文です。そこで目次を作りました。あなたが読みたい項目をクリックすると途中を飛ばして読むことが出来ます。時間のないあなたはどうぞご利用下さい。

◇2016年第1四半期エイズ動向 目次

1.2016年第1四半期(1月~3月) 新規HIV感染者とエイズ患者の人数

2.2016年第1四半期 新規HIV感染者とエイズ患者の感染ルート

3.2016年第1四半期 新規HIV感染者・エイズ患者年代別分布

4.2016年第1四半期 都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

5.保健所などの抗体検査数

6.献血件数、及びHIV抗体検査陽性件数

7.まとめ

1.2016年第1四半期(1月~3月) 新規HIV感染者とエイズ患者の人数

項目 1月-3月 前回 昨年同時期
新規HIV感染者数(人) 250 266 221
新規エイズ患者数(人) 102 102 100
合計数(人) 352 368 321
いきなりエイズの割合 28.9% 27.7% 31.2%

表1.新規HIV感染者とエイズ患者

表中の前回とは2015年10月~12月(第4四半期)を指します。前回から比較すると新規HIV感染者は16人減少、新規エイズ患者は増減なしの横ばいとなっています。

 

それでは個別にデータをみていきましょう。

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重複感染するとより重症化したり、進行が早くなったり!
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・HIVと最も重複感染の多い性感染症。

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2.2016年第1四半期 新規HIV感染者とエイズ患者の感染ルート

2-1)新規HIV感染者感染ルート

2016年第1四半期(1月~3月)の新規HIV感染者の感染ルートは以下の通りです。

感染ルート 件数 比率 (%)
異性間性的接触 60 24.0
同性間性的接触 167 66.8
静注薬物使用 0.0
母子感染 0.0
その他 3.6
不明 14 5.6
合計 250
100.0

表2.2016年第1四半期 新規HIV感染者の感染ルート

表2をご覧頂いてお分かりのように新規HIV感染者の最大感染ルートは同性間の性的接触です。167件全て男性同士の性的接触となっています。

ではなぜ男性同士の性的接触によるHIV感染が多いのか?毎回その理由を説明していますが、避妊の必要がないのでコンドームを使用しないことが多い、アナルセックスは小さな傷や出血が多い、こうしたことがHIV感染の確率を高めています。

また、異性間、同性間を合わせた性的接触による感染は全体の90.8%を占めています。

表2をグラフにしたものが図2です。

HIV感染ルート
図2.2015年第3四半期 新規HIV感染者の感染ルート

図2の黄色と青が性的接触による感染です。先ほども書いた通り全体の約90%を占めています。いかに性的接触による感染が多いか分かります。

従ってHIV感染の予防はいかに性的接触による感染を防ぐか、と言うことに尽きます。

2-2)新規エイズ患者感染ルート

2016年第1四半期(1月~3月)の新規エイズ患者の感染ルートは以下の通りです。

感染ルート 件数 比率 (%)
異性間性的接触 25 25.4
同性間性的接触 54 52.9
静注薬物使用 0.0
母子感染 0.0
その他 4.9
不明 18 17.6
合計 102
100.0

表3.2016年第1四半期 新規エイズ患者の感染ルート

新規エイズ患者の感染ルートもまた男性同士の性的接触が最大感染ルートとなっています。その理由は先ほど説明した通りです。

表3をグラフにしたものが図3です。

エイズ感染ルート
図3.2015年第2四半期 新規エイズ患者の感染ルート

新規エイズ患者の方も性的接触による感染合計は78.3%であり、不明が17.6%であることを考えると、感染ルートが判明していもののほどんどは性的接触による感染だと言えます。

 

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3.2016年第1四半期 新規HIV感染者・エイズ患者年代別分布

新規HIV感染者とエイズ患者の年代別分布データをご紹介します。

3-1)2016年第1四半期 新規HIV感染者の年代別分布

年齢区分 件数 比率 (%)
10歳未満 0.0
10歳~19歳 1.6
20歳~29歳 83 33.2
30歳~39歳 79 31.6
40歳~49歳 55 22.0
50歳~59歳 16 6.4
60歳~69歳 12 4.8
70歳以上 0.4
不明 0.0
合計 250
100.0

表4.2016年第1四半期 新規HIV感染者の年代別分布

この表だけでは分布が直観的に分かりずらいのでグラフにしてみました。図4をご覧下さい。

表4をグラフにしたものが図4です。

HIV年齢
図4.2015年第3四半期 新規HIV感染者の年代別分布

グラフからお分かりの通り、20代から40代に集中しています。特に20代、30代は感染機会も多いし、また保健所などのHIV検査を受ける人も多いのではないでしょうか。(私の個人的推測です)

ただ、50歳以上にも全体の11.6%が存在しています。改めてHIV感染に年齢は関係ないことが分かります。

3-2)2016年第1四半期 新規エイズ患者の年代別分布

年齢区分 件数 比率 (%)
10歳未満 0.0
10歳~19歳 0.0
20歳~29歳 7.8
30歳~39歳 28 27.5
40歳~49歳 38 37.3
50歳~59歳 15 14.7
60歳~69歳 11 10.8
70歳以上 2.0
不明 0.0
合計 102
100.0

表5.2016年第1四半期 新規エイズ患者の年代別分布

こちらも表では感覚的に分かりずらいのでグラフをご覧頂きましょう。

表5をグラフにしたものが図5です。

エイズ年齢
図5.2015年第3四半期 新規エイズ患者の年代別分布

図5をご覧頂いてお分かりの通り、新規エイズ患者は50歳以上にも多く分布しています。全体の27.5%を占めています。つまり新規エイズ患者の4人に1人以上は50歳以上だったのです。

しかも50歳以上ではHIV感染が分かった人の実に49%がすでにエイズを発症していました。つまり、2人に1人がいきなりエイズだったのです。

いきなりエイズの全体平均は28.9%なので、50歳以上の49%は非常に高い数値です。どうぞ中高年のあなたはお気をつけ下さい。HIV感染の不安が少しでもあれば早期のHIV検査を受けて下さい。エイズ発症前のHIV検査は救命的検査となります。

 

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4.2016年第1四半期 都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

2016年第1四半期(1月~3月)の都道府県別HIV感染者、エイズ患者の動向を表にしてあります。また今回までの累計データも載せました。赤字は特に感染者の多い都道府県です。

区分 新規HIV感染者 新規エイズ患者
都道府県 今回 累計 今回 累計
北海道 278 159
青森県 49 30
岩手県 28 32
宮城県 124 88
秋田県 23 24
山形県 25 23
福島県 69 48
茨城県 530 322
栃木県 244 195
群馬県 189 138
埼玉県 510 342
千葉県 775 529
東京都 89 6,741 24 2,046
神奈川県 14 1,222 598
新潟県 90 58
山梨県 112 47
長野県 303 196
富山県 37 29
石川県 78 38
福井県 48 34
岐阜県 143 118
静岡県 414 202
愛知県 16 1,063 549
三重県 152 86
滋賀県 75 62
京都府 226 117
大阪府 38 2,315 747
兵庫県 390 218
奈良県 107 73
和歌山県 61 49
鳥取県 14 17
島根県 19
岡山県 132 74
広島県 211 112
山口県 59 22
徳島県 38 21
香川県 60 46
愛媛県 76 54
高知県 35 27
福岡県 471 12 242
佐賀県 30 14
長崎県 49 33
熊本県 81 57
大分県 51 26
宮崎県 50 39
鹿児島県 81 60
沖縄県 210 110
合計 250 18,098 102 8,158

表6.都道府県別新規HIV感染者・エイズ患者数

なお、このデータはあくまでも報告地ベースであり、新規のHIV感染者、エイズ患者が報告された都道府県に居住しているとは限りません。例えば北海道に住んでいる人が東京に遊びに来てHIV感染が見つかれば東京でカウントされます。

表6から、新規のHIV感染者、エイズ患者の多い都道府県は、東京、大阪、神奈川、千葉、愛知などです。

また、あなたのお住まいの都道府県でHIV感染者やエイズ患者が少ないからといって、それはあなたがHIVに感染するリスクが少ないと言うことではありません。どうぞ誤解されないようにお気をつけ下さい。

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5.保健所などの抗体検査数

2016年第1四半期(1月~3月)に保健所や地方自治体の実施するHIV抗体検査を受けた件数は以下の通りでした。

◇2016年1月~3月の保健所などにおける抗体検査件数

時期 今回 前回 昨年同時期
件数(件) 29,703 35,240 31,445

表7.保健所抗体検査数(保健所以外の自治体が実施する検査を含む)

ご覧のように、前回から5,537件減少、昨年同時期から1,742件の減少となっています。相変わらず保健所におけるHIV検査は増加傾向にはないですね。

しかし保健所でのHIV検査は無料・匿名だしスタッフも揃っています。まずは保健所でのHIV検査がオススメです。でも、どうしても保健所に行けないあなたには自宅で使えるHIV検査キットもあります。心配や不安があれば放置しないで下さい。

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6.献血件数、及びHIV抗体検査陽性件数

2016年の1月~3月に献血を受けた件数、及びHIV陽性が発見された件数をご紹介したいと思います。

◇2016年1月~3月の献血件数

時期 献血件数 HIV陽性件数 10万人当り
件数(件) 1,220,688 0.655

表8.献血件数とHIV陽性件数

献血はHIV検査の代わりにはなりません。HIV感染が心配なあなたは献血ではなく保健所で検査を受けて下さい。

 

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7.まとめ

以上、厚生労働省エイズ動向委員会が5月26日付で発表した2016年の第1四半期(1月~3月)のエイズ動向をご紹介しました。前回(2016年1月~3月)と比較すると新規HIV感染者は減少、新規エイズ患者は増減なしの横ばいでした。

エイズ動向委員会、岩本委員長のコメントにもありますが、あなたに少しでも不安があるなら早期のHIV検査を受けて下さい。現在、HIV感染は致死的疾患ではありませんが、それでもエイズを発症してからの治療は困難です。死に至らなくても重大な後遺症が残ることもあります。

早期のHIV検査はあなたにとって救命的検査であることを忘れないで下さい。

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