『友よ 私が死んで土に還ったら その土で器を造ってくれ。 その器でお茶を飲む時 私のことを思い出してくれ。』

こんな長いタイトルのブログを7月7日にご紹介させて頂きました。
ぽちさんと言う男性のエイズを発症した患者さんのブログです。

私は過去にいくつかのHIV陽性者の運営するサイトを見たことがありますが、
ぽちさんのブログほど状況がナマナマしく臨場感あふれるブログを他に知りません。

ぽちさんの文章が上手なせいもあるでしょうし、過去の出来事やご自分の症状などが
とても細かく、正確に書かれているせいもあるでしょう。

ぽちさんの場合、いきなりエイズを発症され、事態はすごく深刻だったように思われます。

なのに、ぽちさんはブログの中で、そのご自分の状況を決して悲観することなく、
ごく自然に受け止めているように感じられます。

いや、本当はきっと大変なことだと思います。当たり前です。

でも、それをいったいどうぽちさん自身の中で処理されているのか、ブログを読んで
いるだけでは暗い影や悲壮感はあまり感じられません。

このぽちさんのブログに対しては、あまり感想を書けません。
文字にすると薄っぺらい、的外れの感想になってしまいそうです。

色々と感じる所はあるのですが、とにかくぽちさんの生きざまをもっと知りたい、
そんな気になってくるブログです。

同時に、エイズ患者としての記録がすごい。

ご自分の症状から病院での治療、医師との対話、更に医療費や障害者申請の
ことまで、とても詳しく書かれています。

私が本を何冊読んでも知り得なかった現実がそこには書かれています。

例えば、坑HIV薬の投与は事前に耐性を調べるなんて知りませんでした。

薬を飲み忘れると耐性が出来てしまうことは知っていましたが、投与の前にも検査する
のですね。

今更に文字として記事を書くだけの知識がいかに薄っぺらいものか思い知りました。
実体験のぽちさんのブログにはとうてい及びません。

そんなわけで、ぽちさんのブログを読むとエイズ患者の現状がとてもよく理解できます。

そして、ぽちさんはブログの「前書き」と言う記事の中で次のように書かれています。

『私のトホホな闘病日記を読んで、誰かが一歩でも前に踏み出したら、それもいいかも
知れない。 私はイキナリ発症まで行ってしまってもう戻れないけれど、不安なままの人、
迷ってる人、まだ発症してない人、まだまだなんとかなる。』

HIVやエイズのことを知りたいあなた、もしや感染しているかも知れないと不安なあなた、
ぜひこのブログを読んで欲しいと思います。

『友よ 私が死んで土に還ったら その土で器を造ってくれ。 その器でお茶を飲む時 私のことを思い出してくれ。』




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