TOP コラム一覧コラム(基礎情報)>クラミジア感染症は怖い

今回はクラミジア感染症は怖い、と言うお話です。

クラミジアに感染している人は国内に100万人以上いると言われています。特に女性に感染者が多く、10代の後半から20代、30代の前半くらいまでに集中しています。病気の詳しい情報はこちら⇒「性感染症クラミジア」(性感染症検査完全ガイド)

この病気の怖い点は次の3点です。

1.まず、自覚症状がないことが多く、感染に気が付かないことです。検査も治療も受けないまま放置しておくと、体内ではどんどん感染が進み、深刻な健康障害を発症します。
◇女性の場合
現在では、女性の不妊症の40%から60%はクラミジア感染症が原因だと言われています。感染して放置したままだと、子宮頸管炎、尿道炎、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎と感染が進みます。その結果、不妊症の原因となるのです。

◇男性の場合
尿道に炎症を起こし、感染に気が付かずに放置すると、副睾丸炎や慢性前立腺炎など感染が進みます。

男女ともに自覚症状が出ないことが多いため、どうしても検査を受けたり、治療を受けることが少ないのです。

2.同じく自覚症状がないので、知らない間に大事なパートナーに病気をうつしてしまう危険があります。クラミジア感染症の場合は、コンドームの使用なしでセックスした場合、1回で感染する確率は30%程度と言われています。かなり高い確率なので、決まった相手とセックスを繰り返せば必ずうつしたり、うつされたりします。

また、最近ではオーラルセックスの普及により、喉への感染、喉からの感染も増えています。

3.HIV感染のリスクが高まる

クラミジアに感染して性器に炎症を起こしていると、HIV感染のリスクが高くなることが知られています。炎症部分からHIVが侵入しやすくなるのです。健康な人に比べると、3倍から5倍感染しやすいと言われています。

以上のように、あまり自覚症状が出ないクラミジア感染症ですが、知らないまま放置すると大変なことになります。HIVみたいに深刻な感染症ではない、などと軽く見ていると危険です。

早期に発見出来れば、比較的簡単に治療が可能です。ただし、医師の処方にちゃんと従うことが大事です。かってにもう治った、などと薬を飲むのを止めたりすると、再発します。

関連記事:「HIVとその他の性感染症」

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ちなみに、クラミジア感染症の原因となる病原体は、クラミジア・トラコマティスと言う細菌です。しかし、この細菌は他の細菌とは少し違った性質、特徴があります。かなりウイルスに近い性質を持った細菌なのです。

ウイルスは、自分だけでは増殖することが出来ません。宿主の細胞を利用して自分のコピーを作ります。クラミジア・トラコマティスもこのウイルスに近い増殖方法でコピーを作ります。

一方で、ウイルスが代謝機能を全く持たず、他から栄養をとりこんでエネルギーを作ることが出来ないのに比べ、クラミジア・トラコマティスは不完全ながら代謝機能があります。この辺りが、ウイルスよりも細菌に近い性質なのです。

関連記事:「性感染症の病原体」・・「ウイルスと病原菌」

ウイルスと細菌の中間の性質を持つクラミジア・トラコマティス。とにかく感染者が多く、皆さんの周囲にも感染者がいるかも知れません。少しでも不安に思ったり、心配になったら検査を受けましょう。HIV検査と合わせて保健所では無料で匿名検査が可能です。ただし、クラミジア感染症の即日検査はなく、検査を受けてから10日から2週間後に、再度保険所に行く必要があります。

どうしても保険所には行きたくない、行けない、と言う人は検査キットの利用も考えて見て下さい。クラミジア感染症用の検査キットはこちらから⇒「クラミジア感染症」

自覚症状がなくても、心当たりがあれば検査を受けるのがベストでしょう。

関連記事:「HIV検査とその他の性感染症」・・「検査キットの選び方」

「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査があなたの命を救います」

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