チャーリー・シーンがHIV感染をカミングアウトしました。すでにテレビ、新聞で大々的にニュースになっているのであなたもご存知でしょう。
私が見たニュースの中でちょっと気になった点を記事にしてみました。
◇チャーリー・シーンがHIV感染カミングアウト
ハリウッド映画に興味がないあなたはチャーリー・シーンをご存知ないかも知れませんね。彼は1965年ニューヨーク生まれの50歳です。
1984年から俳優としてデビューし、「プラトーン」、「ウォール街」、「ホット・ショット」、「メジャー・リーグ」など人気映画に出演しています。
私もメジャー・リーグのリッキー・ボーンが大好きでした。と言うか、チャーリー・シーンについてはこの役しか印象に残ってません。
チャーリー・シーンは数々の出演映画で人気スターになったのですが、一方ではアルコール中毒、薬物、DVなどで世間を騒がせ続けていました。しかも女性関係も桁違いに多くて、自称関係を持った相手は5000人だと言ってました。
そんな人気スターであるチャーリー・シーンが11月17日、アメリカNBCの朝の生放送「トゥデー」に出演しHIV感染をカミングアウトしました。
彼がわざわざテレビに出演してまでカミングアウトした理由は、彼がHIV感染を内々に打ち明けた相手から、「HIV感染をばらすぞ」という脅迫を受けたためです。何と過去に1000万ドル(約12億円)も払ってきたそうです。
それをテレビでカミングアウトすることで、もう脅迫には屈しないと宣言したのです。
◇頭痛、寝汗がきっかけだった
チャーリー・シーンのカミングアウトについてはネット上に多数の記事が出ているのでそちらをお読み頂くとして、ここでは私が気になった点に焦点を当ててみたいと思います。
それはチャーリー・シーンがHIV感染に気付いたきっかけです。彼は4年前、頭痛や寝汗が数日続き、これは変だと病院で検査を受けたのです。そこで思いもよらぬHIV感染の事実が判明したのです。
あなたもご存知の通り、HIV感染は基本的にはエイズ発症まで無症候です。自覚症状はありません。ただ、HIV感染2週間から6週間くらい後に風邪やインフルエンザに似た症状が出ることがあります。この症状は2週間ほどで自然と消えます。
その後無症候期に入るのですが、エイズ発症には至らなくても様々な兆候が出てきます。「HIV/AIDS患者のトラブルシューティングとプライマリケア」(南山堂)によれば、発熱、皮疹、頭痛、めまい、しびれ、腹痛、下痢、便秘、関節炎、貧血などの症状がHIV感染と関連していることがあります。
別にHIVに感染していなくてもちょっと体調が悪いときや風邪などでもみられる症状なので見過ごすことも多いと思います。だから4年前にチャーリー・シーンが頭痛と寝汗が3日間続いたからと病院へ行ったのは結果的に大正解でした。
むろん、チャーリー・シーン自身もまさかHIV感染だとは思わなかったでしょうが。
また、彼を診察した医師がHIV検査を行ったことも幸いでした。頭痛や寝汗だけでHIV検査までやってくれる医師ばかりではありません。全くノーマークの医師だっています。チャーリー・シーンは幸いにもエイズ発症前にHIV感染が分かり抗HIV治療を受けることが出来ました。エイズ発症を未然に防げたのです。
もしもあなたにHIV感染したかも知れない行為に心当たりがあって、先ほどあげたような体調不良が続いたら、HIV検査まで考えた方がいいかも知れません。
◇チャーリー・シーンは訴えられる?
HIV感染をばらすぞと脅され、1000万ドルも脅し取られてしまったチャーリー・シーン。ゆすった相手を今後訴えるのかどうかは知りませんが、逆に彼が訴えられる可能性があると報道されています。
それは、彼がHIVに感染したと知った後に性行為を行った相手からの訴えです。彼がHIVに感染しているとは知らずに関係を持った女性たちが複数、訴えるために弁護士と相談しているそうです。
つまり、彼が自分のHIV感染を知りながらそれを隠して性行為を行ったとして訴えようとしているのです。
チャーリー・シーンはテレビの生放送で、司会者に
「誰かにHIVをうつした可能性はないか?」
と質問されて、
「impossible!(あり得ない」
と答えていました。
しかし、彼はHIV感染告知後も、コンドームなしのセックス相手が2人いたそうです。事前に自分のHIV感染を告げた上で関係を持ったそうですが、だからと言ってHIVに感染するかしないかは無関係です。なぜ「あり得ない」と言えるのか不思議です。
またその2人以外の相手にもHIVに感染をしていると告げた上で関係を持った相手が大勢いるそうです。報道では200人もいるとか。
しかもその中には、「いや、事前にHIV感染を聞かされていない」とする女性が何人もいて、先ほども書いたように弁護士に相談しているのです。
カリフォルニア州の法律によると、HIV感染を知りつつ、コンドームなしの性行為を行った者は半年間の禁固刑になる可能性があるそうです。
これは日本でも同様で、傷害罪に問われる可能性があります。まだHIV感染による傷害罪の訴訟例はないと思いますけど。
ちなみに、日本国内で新規HIV感染者は1,091人、新規エイズ患者は455人でした。(平成26年)
一方、アメリカでは新規HIV感染者が50,199人、新規エイズ患者が32,561人(平成23年)となっています。やはりアメリカの方がHIV感染者、エイズ患者が人口比以上に多いですね。
今回はハリウッドの人気俳優、チャーリー・シーンが自身のHIV感染をカミングアウトしたニュースを記事にしてみました。このニュースであなたにお伝えしたかったのは、今回のチャーリー・シーン同様エイズ発症前にHIV検査を受ける重要性です。
当サイトで繰り返し記事にしてきた通り、早期のHIV検査はあなたにとって救命的検査となります。
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