5月29日(日)の15時から、「レッドリボン10時間生動画」と言うライブ番組をUSTRAMでやっていました。

これは6月1日から6月7日までのHIV(エイズ)検査普及週間にちなんだキャンペーンイベントの1つです。

私も10時間全部は見ていませんが、途中、途中で1時間くらい見ました。とても参考になりました。

総合司会は山本シュウさんで、いろんな芸能人ゲストや一般参加の人も登場して、HIVやエイズについての知識を広めたり、検査を受けることの大切さを伝えていました。

山本シュウさんは大阪の門真出身、コテコテの関西人ラジオパーソナリティーです。以前からHIV感染予防の啓蒙活動をされています。とっても面白い しゃべりの47歳。(もっと若く見えます)

普通のテレビ番組とちがって、生の声、ホンネが飛び交うとってもリアルな番組だったような気がします。私が見た放送内容から印象に残っている部分を2つ、あなたにご紹介したいと思います。

・・1.HIVとエイズの違いを知らない彼女たち

ゲストに一般の若い女性4人がスタジオに来てマイクの前に座り、シュウさんといっしょにガールズトークをしていました。

その中で、シュウさんが4人の女性に問いかけます。

「君たち、HIVとエイズの違いを知ってるか?」

この問いかけに、実は4人とも答えることが出来ませんでした。4人は恐らく20代の前半くらいの年齢です。最初から見てなかったので正確には分かり ませんが。

全員恋人がいて、セックスの経験もあります。学生時代には性教育も受けたそうです。

でも、誰もHIVとエイズの違いを言えませんでした。

彼女たちは自分たちのセックスの話もしていました。以前はコンドームなしのセックスもけっこうしていたそうです。自分から相手の男性にコンドームをして欲しいとは言えなかったそうです。

それには色んな理由があって、例えばせっかく盛り上がった雰囲気を壊したくないとか、相手の男性に嫌われるのが怖いとか。

また、彼女たち自身も、1回くらいいいだろうとか、自分はまさか感染しないだろうとか、どこか危機感のない他人事みたいな感覚もあったそうです。

こんな風に、まずHIVやエイズの正しい知識や情報を持ってないと言う実態があります。そして自分には直接関係ないと思っている実態があります。

4人の女性が声を揃えて言ったのは、「エイズは身近に感じられない」と言う言葉です。家族の中にも友人の中にもHIV感染者、エイズ患者がいない。だから現実の怖さ、問題意識がないんだと言ってました。

でも、もしかしたら自分たちが気がついてないだけで、カミングアウト出来ないHIV感染者がすぐ隣にいるのかも知れないとも言ってました。

4人の中の1人が、エイズを身近に感じられない例えを原発事故に例えていました。

「これまでだって、みんな放射能が危険だと言う事は知っていた。でも、だからと言って神経質になる人はいなかった。それが、今回の福島の原発事故でいきなり自分を直撃する怖さとして自覚するようになった。」

「何となく危険性や怖さを知っているのと、本当に自分の問題として感じるのとはまるで違う。それは、身近な問題として感じるかどうかの差だと思う。」

こんな内容の発言でした。彼女の言ってることはとてもよく分かります。その通りだと思います。

私自身、自分がHIV感染の疑いを持つまでHIVやエイズについてよく知りませんでした。オーラルセックスでも感染するなんて、全く知りませんでした。

そして、彼女たちと同じ、自分に限って感染するなんてあり得ない、心配ないって思ってました。

・・2.男性同性愛者のセックス

この内容は私にはとてもショッキングな部分でした。何人かのゲイの人がゲストに来て、シュウさんとセックスに関して話がありました。

日本において、男性同性愛者のセックスによるHIV感染が多いのはご承知の通りです。2010年に新規にHIVに感染した人は1,503人でした。(いきなりエイズ含む)そのうち、男性の同性間性行為で感染した人が948人で実に全体の 63%を占めます。

こんなに感染者が多い理由のひとつは、男性同性愛者ではコンドームを使わないセックスが行われることがあるから、番組ではそう指摘していました。

なぜ、コンドームを使わないのか?男性同士だから避妊の必要がないから。私はずっとそう思っていました。

しかし、シュウさんの切り口は違いました。男性同性愛者がコンドームを使わない理由は、刹那的な愛の形も原因していると言うのです。

つまり、男女間の愛情は、「結婚」とか、「子供」とかいった形で結ばれることがある。でも、同性愛だとそれは出来ません。日本の法律では同性の結婚は認められていないのです。

それゆえ、同性愛のセックスは刹那的であり、コンドームを使わないセックスによって二人の結び付きを確かめ合ってている。

こんな内容の話でした。ゲストに来ていたゲイの人もシュウさんの話を肯定していたように思います。

この問題は非常にデリケートな問題で、かつプライベートな問題でもあると思います。一概に決めつけて語ることの出来ない問題かも知れません。

しかし、実際問題として男性同性愛者の中にHIV感染者が多くいて、今後感染予防や検査を呼びかける啓蒙活動を行うなら、シュウさんが言ったような切り口も分かった上で働きかけることが必要なのではないでしょうか。

やはり人間の行動を決めるのは理屈ではなく、感情だと思いました。

最初に登場した若い女性4人がコンドームなしでセックスしていたのも理屈ではなく感情からです。

HIVとエイズの違いを知る。コンドームは避妊だけじゃなくて、感染予防のためにも大事。男性同性愛者の気持ちを知る。

こうした知識や情報が十分広まることが、HIV感染者やエイズ患者への差別、偏見をなくし感染予防にもつながっていくのだと思いました。

まさに、私自身がHIVやエイズを知って変わったように。

今回の「レッドリボン10時間生動画」はとてもいい企画だったと思います。

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あなたにとって早期のHIV検査がどれほど大事か、ぜひ次の記事をご覧ください。HIV検査を遅らせることであなたにプラスになるこは何ひとつありません。いかに危険ばかりが大きくなっていくか、お分かり頂けるはずです。

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