2009年から保健所でHIV検査を受ける人は減り続けています!

あなたもご存知のように、全国の保健所では無料・匿名でHIV検査を受けることが出来ます。

しかし、2009年から保健所での受検者は減る一方です。

下のグラフをご覧下さい。

グラフをご覧頂くと一目瞭然です。平成20年(2008年)をピークとして、保健所でHIV検査を
受ける人は減り続けています。件数としては、こんな感じです。

●平成20年 177,156件

●平成21年 150,252件(対前年比 ▲15%)

●平成22年 130,930件(対前年比 ▲13%)

こんな風に、受検者は2年連続で10%以上減少しています。

平成23年も減少傾向に歯止めはかかっておらず、厚生労働省エイズ動向委員会の
報告によれば、

●平成23年 94,015件(1月~9月)

となっており、前年同時期に比べると、1,315件の減少となっています。

では、どうしてHIV検査を受ける人は減っているのでしょうか?

受検者が減り始めた平成21年(2009年)は、新型インフルエンザが大問題となった年で、
保健所もそちらの対応で手いっぱいだったことが減少の理由とされていました。

それに保健所に行くと新型インフルエンザをうつされるのが怖いと思った人もいるでしょう。

しかし、翌平成22年になって、新型インフルエンザの流行が終わってもHIV検査を受ける
人は減り続けました。

すると今度は、

HIV感染症が致死的疾患でなくなったため、世間の関心が低くなったことが原因

と、言われるようになりました。

抗HIV医療の進歩によって、HIV感染⇒エイズ発症⇒死、といった図式から救われる
ようになりました。今やHIV感染症は慢性疾患に近づきつつあります。

そのことがエイズに対する恐怖心を弱め、同時にHIV検査の関心も低くしてしまった、と言う指摘です。

さて、こうして保健所でのHIV検査件数は減る一方ですが、HIV感染者は増える一方です。

従って、保健所でのHIV検査受検者を増やすことは大きな課題です。

この問題に関して、こんな記事を見つけました。

『HIV検査を受ける人がなぜ激減しているのか?』

この記事は、「理解しやすく、役立つエイズのブログ-血液の鉄人のささやき-」と言うブログに
載っていた記事です。現役の医師が運営されています。

記事の中で、なぜ保健所でのHIV検査が減ったのかを考察されているのですが、私が読んで
なるほどな、と思ったものがいくつかあります。

●24時間検査を受け入れる保健所が少ない。
時間もそうですし、曜日もそうですね。平日の昼間だけしか検査してくれないのでは、どうしても
仕事や家庭の事情で行けない人がいます。

●即日検査を導入している保健所が少ない。
即日検査だと、保健所に行って1時間もあれば検査結果が分かります。
でも、通常検査だと、10日くらいして再度保健所に行かなくてはなりません。

●第四世代の抗体検査を導入している保健所が少ない。
第四世代の抗体検査だと、HIVに感染してから30日経過すれば検査可能です。
(ただし、HIV-1のみ。HIV-2は90日経過が必要)

●保健所によっては、事務的な対処や、「検査してやっている」、と言う態度が見受けられる。
プライバシーの保護や受検者の不安な気持ちをサポートする配慮が欲しいですよね。
私が行った保健所ではとても親切でした。

確かに、ここにあげた要因はあると思います。でも、それは平成20年の時点でも同じで
あって、受検者が減った大きな原因とは考えにくいのではないでしょうか。

HIV感染者が増え続けている実状からすれば、やはり世間一般のHIV検査に対する
意識が薄れていることが、受検者減少の最大の要因だと言う気がします。

しかし、HIV感染症が致死的疾患ではなくなったと言っても、発見が遅れていきなりエイズを
発症すれば、生命の危機に及ぶ危険な病気であることに変わりはありません。

あなたはHIV検査について、どう思いますか?

*どうしても保健所に行けないなら、あなたの自宅でHIV検査が出来ます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)


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