HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成25年度)』から概要をお届けします。

厚生労働省のエイズ対策事業の一環として、毎年全国の保健所で行われたHIV検査についてその詳細が報告されています。ネットでも下記サイトから閲覧できます。(リンク切れの場合はごめんなさい)

HIV検査相談に関する全国保健所アンケート調査報告書(平成25年度)』

当サイトでは過去に平成22年度、平成24年度について記事にしています。今回の記事と合わせてお読み頂くと年度ごとの変化がお分かり頂けるかと思います。

●保健所検査2012年

●保健所検査2010年

では保健所検査2013年度版をお届けいたします。あなたのHIV検査にお役立て下さい。

【保健所検査2013年度 目次】

1.2013年度の保健所におけるHIV検査実績

2.特設検査機関におけるHIV検査実績

3.即日検査と通常検査の比率

4.HIV以外の性感染症検査

1.2013年度の保健所におけるHIV検査実績

まず、全国の保健所で実施されたHIV検査の実績からご紹介します。データソースは冒頭にご紹介したネット閲覧資料によります。

保健所におけるHIV検査 調査項目 結果
1.保健所アンケート回答数 493/579ヶ所(回答率 85%)
2.2013年度にHIV検査を実施した保健所 493/493ヶ所(100%)
3.2013年度に陽性結果のあった保健所 113/496ヶ所(23%)
3-1.陽性件数 240/93,408件
(陽性率0.26%)
3-2.陽性結果を伝えた件数 224/240件(93%)
3-3.受診したことを把握できた件数 185/240件(77%)
3-4.発生動向調査の報告を行った感染者数件数 146/240件(61%)
3-5.陰性結果を伝えた件数 91,364件(98%)

表1.保健所におけるHIV検査実績

厚生労働省エイズ動向委員会のデータによると、2013年に全国の保健所で実施したHIV検査の総件数は、105,531件でした。

今回のアンケート調査で回答があった検査総数は93,408件なので、約88.5%をカバーしていることになります。

●2013年 保健所でのHIV検査総数   105,531件(前年 102,512件)

●アンケート回答HIV検査総数        93,408件(前年 85,540件)

●回答率 88.5%(前年 83.4%)

このように2013年はアンケートの回答率が前年よりも5%ほど増えています。(件数にして7,868件増)

そして、2013年の検査で見つかった陽性件数が240件です。2013年に報告された新規HIV感染者の総数は1,106人でした。

従って、新規HIV感染者全体の21.7%がアンケートに回答した保健所でみつかったことになります。

●2013年 新規HIV感染者     1,106人(前年 1,002人)

●アンケートで回答HIV感染者      240人(前年 217人)

●全体に占める割合           21.7%(前年 21.6%)

この結果からみると、新規のHIV感染者は保健所で見つかるよりも、それ以外の医療機関などで見つかる方が圧倒的に多いことが分かります。何となくイメージとしてHIV検査と言えばすぐに保健所が思いついて、もっと全体における割合が大きいのかと思っていました。むろん、今回のアンケートに回答のなかった保健所もありますが、85%の回答率ですから、そう大きな誤差ではないと思います。

それから気になるのが3-2のデータです。HIV検査で陽性が確定した受検者に検査結果を伝えることが出来た件数です。逆に言えば検査結果を伝えることが出来なかった件数です。

保健所のHIV検査は匿名検査なので、本人が検査結果を聞きに来なければ連絡のしようがありません。このデータは毎回すごく気になります。

●検査でみつかったHIV陽性件数      240件(前年 217件)

●HIV陽性結果を伝えた件数         224件(前年 204件)

●HIV陽性結果を伝えられなかった件数   16件(前年 13件)

2013年のデータでは、16人のHIV陽性者は自分の検査結果を知らないことになります。(図1)

保健所陽性件数
図1.全国の保健所で報告されたHIV陽性件数

恐らく、スクリーニング検査で陽性判定が出て、確認検査を受けてそのまま検査結果を聞きに来なかったのではないでしょうか。もしかしたら、「陽性」と言う結果を知るのが怖くて、保健所に行けなかったのかも知れません。

HIV検査は匿名検査なので、本人が保健所に行かない限り、知らせる術がありません。とても気になるところです。

それから表1の3-3も気になるところです。HIV陽性を連絡した人の中で、専門病院を受診したことを確認できたのは77%でした。残り23%については確認が出来ていません。当然ながらHIV陽性者が適切な治療を受けなければ免疫低下によってエイズを発症します。

保健所で確認が出来ていないだけで、どこかの専門病院で治療を受けていることを願うばかりです。

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2.2013年度の特設検査機関におけるHIV検査実績

公的なHIV検査は保健所だけではありません。特設検査機関と呼ばれる部署でもHIV検査を行っています。

例えば、「東京都南新宿検査・相談室」、「東京都多磨地域検査・相談室」「横浜AIDS市民活動センター」などがあります。(これ以外は分かりませんでした)

特設検査機関におけるHIV検査 調査項目 結果
1.特設検査機関アンケート回答数 18/23ヶ所(78%)
2.2013年度にHIV陽性結果のあった特設検査機関 15/18ヶ所(83%)
2-1.陽性件数 142/23,318件(0.6%)
2-2.陽性結果を伝えた件数 132/142件(93%)
2-3.受診したことを把握できた件数 112/142件(79%)
2-4.陰性結果を伝えた件数 22,737/23,318件(98%)

表2.特設検査機関におけるHIV検査実績

毎年のことですが、このデータで目をひくのは陽性率です。保健所のHIV検査では陽性率は0.26%なのに、特設検査機関では0.6%と非常に高くなっています。

●保健所HIV検査における陽性率 0.26%(前年 0.25%)

●特設検査機関における陽性率  0.6%(前年 0.6%)

毎年これだけ差があると言うことは、HIV感染不安の濃い受検者が特設検査機関に多く訪れているということでしょうか。特設検査機関では平日だけでなく土日も検査、相談を受け付けしている所が多いようです。そして専門の相談員が話を聞いてくれます。それでより感染不安の強い人が特設検査機関を受検するので しょうか。

また、HIV陽性の検査結果を伝えることが出来なかった人が10人いました。(図2)

特設検査機関陽性件数
図2.特設検査機関で報告されたHIV陽性件数

やはり確認検査の結果を聞きに来なかったのでしょうか。その後どうなったのかとても気になるところです。

同様に専門病院への受診が確認できたのはHIV陽性者の79%でした。残りの21%の人はちゃんと病院で診察、治療を受けたのでしょうか。

 

3.即日検査と通常検査の比率

保健所のHIV検査には即日検査と通常検査の2種類があります。

●即日検査
検査結果が1時間くらいで分かり、再度保健所に出直す必要がありません。大変利便性が高い検査です。

●通常検査
採血して1週間から2週間くらい後に検査結果を再度受け取りに行きます。検査結果は郵送、メール、電話連絡不可で、必ず本人が直接保健所に行く必要があります。

現在、全国の保健所における即日検査と通常検査の比率は図3の通りです。

即日通常検査比
図3.即日検査と通常検査

近年、HIV検査の利便性向上のため即日検査は増える傾向にはありますが、残念ながら微増に留まっています。

●保健所における即日検査の比率推移(即日+通常も含む)

・2010年 63%

・2011年 67%

・2012年 65%

・2013年 68%

このような推移をたどっています。誰がどう考えても即日検査の方が利便性が高く、検査しようと思う人が増えるはずです。保健所におけるHIV検査の受検数は2008年をピークに下げ止まったままになっています。もっと即日検査を増やせばいいと思うのですが、予算の関係でしょうか。

一昨年に大きな問題になった献血によるHIV感染も、献血をHIV検査代わりに使おうとしたために発生しました。献血をHIV検査代わりに使おうとする人を減らす観点からも即日検査をもっと増やして欲しいと思います。

 

4.HIV以外の性感染症検査

保健所では、HIV検査の他にクラミジアや梅毒などの性感染症検査も無料・匿名で受けることが出来ます。

まず、HIV以外の性感染症検査を実施している保健所がどのくらいあるか見てみましょう。

HIV以外の性感染症検査
図4.HIV以外の性感染症検査を実施している保健所

図4の通り、85.6%の保健所でHIV以外の性感染症検査を実施しています。ただし、どの性感染症検査を実施するかは各保健所ごとに異なります。あなたが利用する場合は最寄の保健所でご確認ください。

では、いったいどんな性感染症の検査が多いのかを見てみましょう。

図5の通り、梅毒、クラミジア、淋菌、B型肝炎、C型肝炎などが可能です。このうち、梅毒、クラミジア、淋菌などはHIVとセットを条件に無料・匿名検査が可能です。B型肝炎、C型肝炎は保健所ごとに検査を受けるための条件が異なるようなので保健所にお問い合わせください。

HIV以外に検査している性感染症
図5.HIV以外の性感染症検査

なお、クラミジア検査には抗体検査と抗原検査の2種類があります。

●クラミジア抗体検査
あなたの血液を採取してえ、クラミジア抗体がないかを検査します。クラミジアがあなたの体のどこに感染していても抗体反応が出るので、その点では正確な検査が可能です。ただし、一度でもクラミジアに感染すると抗体はずっと残ったままになります。治療してクラミジアが体内から駆除されても抗体は残るのです。従って、この検査で陽性になっても、現在クラミジアに感染しているのか、過去の感染履歴なのか判断が出来ません。あくまでもスクリーニング検査です。

●クラミジア抗原検査
男性なら初尿、女性なら膣分泌物を採取してクラミジアそのものが存在するかどうか調べます。多くの場合、PCR法と呼ばれるクラミジアの核酸を人工的に増幅して検査する方法が使われています。あなたが現在クラミジアに感染しているかどうかを調べることが出来ます。ただし、感染していても採取した検体にクラミジアが含まれていないと陰性になってしまいます。例えば咽頭感染しているのに尿検査だけしても見つかりません。

以上、保健所における2013年のHIV検査の体制や実績をご紹介しました。

あなたにHIV感染の不安があるとき、何といってもお勧めは保健所です。無料・匿名で検査が受けられる上、専門スタッフのサポートも安心です。

ただし、基本的には平日の昼間だけの検査であり、夜間や土日は検査してくれません。仕事で忙しいあなたには利用しにくい面もあるでしょう。しかも保健所によっては事前の予約が必要になります。特に即日検査の場合には予約必要となる保健所が多いです。

また、保健所でHIV検査を受けるのは世間体が気になる、恥ずかしい、気まずいと感じるあなたもいるでしょう。その気持ちもよく分かります。中高年にそう感じる人が多いようです。

そんなあなたには自宅で使えるHIV検査キットがお勧めです。他の性感染症検査とも組み合わせることが出来ます。2012年、郵送型のHIV検査キットの利用個数は実に年間6万5000個以上です。年々増加しています。信頼性の高さ、利便性の高さが支持されています。

とにかく、あなたにHIV感染の不安があるのに検査を先延ばしにすること、これが最も避けるべき選択です。保健所や病院が嫌なら検査キットを使ってでも早期にHIV検査を受けてください。

早期のHIV検査は救命的検査であることをお忘れなく。

 

◇一度にまとめて検査、頼りになる検査キットです

検査キットタイプ名 STDチェッカー Type R(男性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/クラミジア/淋菌/
B型肝炎
クラミジア(喉)/淋菌(喉)
価格 ¥14,750+消費税
あなたへのオススメポイント 一度にまとめて7種類の検査が出来ます。私もこのTypeRのお世話になりました。取りあえず一安心。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeT(女性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/クラミジア/淋菌/
B型肝炎/C型肝炎/カンジダ
トリコモナス/細菌性膣炎/
ヒトパピローマウイルス/
クラミジア(喉)/淋菌(喉)
価格 ¥20,000+消費税
あなたへのオススメポイント あなたと、あなたの大切な人のために。まとめて12種類の検査が出来ます。感染ルートはみな同じです。

 

◇対象を絞り込んだ検査キットです

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeJ(男女共用)
検査対象の性感染症 HIVのみ
価格 ¥4,600+消費税
あなたへのオススメポイント はやり、何と言っても一番気になるのはこれです。私もこれを使いました。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeP(男性用)
検査対象の性感染症 クラミジア(性器・喉)/淋菌(性器・喉)
価格 ¥9,200+消費税
あなたへのオススメポイント 最も感染者の多いクラミジアと淋菌が同時に検査出来ます。オーラルによる咽頭感染検査も必須です。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeB(女性用)
検査対象の性感染症 クラミジア/淋菌/トリコモナス/カンジダ
価格 ¥6,750+消費税
あなたへのオススメポイント おりものに異常を感じたときに使う検査キットです。

◇一番多くの人に使われている検査キットがこちらです

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeE(男性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/クラミジア/淋菌/B型肝炎
価格 ¥9,200+消費税
あなたへのオススメポイント 男性用で最も人気があるキットです。一番気になる病気と、一番感染者が多い病気がセットになって、お得で便利なキット。

検査キットタイプ名 STDチェッカー TypeE(女性用)
検査対象の性感染症 HIV/梅毒/B型肝炎/クラミジア/淋菌/
価格 ¥9,200+消費税
あなたへのオススメポイント 女性にも人気の組み合わせです。やはり怖い病気、気になる病気は必須で検査しておきたいですよね。


■検査キットの信頼性についてはこちら⇒検査の信頼性について
■検査キットを使った人のクチコミはこちら⇒利用者の声

あなたの性感染症不安が1日も早く解決できるようにお祈りしています。