女性同士の性的接触によってHIV感染が発生した例をご紹介しましょう。

女性同士の性的接触によるHIV感染は非常に珍しいものです。めったにあることではありません。しかし、可能性はゼロではなく、実際に発生しているのです。

この記事をあなたのHIV感染予防にお役立てください。

◇アメリカで発生した女性同士のHIV感染

CNNニュースによると、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は3月15日までにテキサス州において、女性同士の性的接触によって女性から女性へHIV感染が発生したと報告しました。

新にHIVに感染したのは46歳の女性で、性的接触の相手は43歳の女性です。この43歳の女性はHIV感染のため治療を受けていたのですが、2010年から治療を止めていたそうです。(理由など詳細不明)

そして、この二人の女性に感染したHIVを調べると、両者のウイルス株はほぼ一致したそうです。一口にHIVと言っても細かく種類が分類されており、それぞれを株と言います。

つまり、株が一致した、ということは感染源が特定されたということです。

挿入行為のない女性同士の性的接触でなぜHIVが感染したのか?

当サイトではHIV感染の基本ルートは「粘膜と体液の出会いである」と何度も説明してきました。例え挿入行為がなくてもHIV感染者の体液が相手の粘膜部に接触すればHIV感染は起こり得るのです。

その具体的可能性がオーラルセックスであり、素股行為です。これらは理論上HIV感染が起きても不思議ではありません。

今回の場合、HIVに感染していた女性が2010年から抗HIV治療を止めていたことが分かっています。それだけにHIV感染リスクが高まっていたことも感染の要因です。

まさに抗HIV治療とは体内のHIVを検出限界近くまで減少させることを目的としており、治療がうまくいっているときはHIV感染のリスクも低いのです。

それはそうですよね。体内のHIVが減れば当然体液中のHIVも減ります。するとHIV感染が発生するリスクも低くなります。

それなのに43歳の女性は治療を止めてしまったということですから、体内ではHIVが増殖していた可能性が高い訳です。

それにしても女性同士の性的接触によるHIV感染が珍しいのは事実です。


◇日本ではどうか?

先ほどの例はアメリカテキサス州のお話でしたが、では日本における女性同士のHIV感染はどうなっているのでしょうか?

厚生労働省エイズ動向委員会が毎年発表しているエイズ動向から調べてみました。

『厚生労働省エイズ動向委員会 エイズ動向』

それによると、日本国内における女性同士の性的接触によるHIV感染は2013年末までに10件発生しています。新規HIV感染者に5件、新規エイズ患者に5件の合計10件です。

ただし、エイズ動向委員会の統計の取り方では「同性間の性的接触」には「両性間」も含みます。つまり、バイセクシャルを含んでいます。

ですから厳密には100%女性から女性へHIVが感染した件数とは断定できません。

しかし、何度も書きますがHIVは粘膜感染です。必ずしも挿入行為は必要ないのです。HIVを含む体液が相手の粘膜部に接触すれば感染する可能性があります。

冒頭のアメリカ人女性のケースでは、性行為の中に性具を使ったとされており、またHIV感染予防は全く行っていなかったそうです。

◇あなたに注意して欲しいこと

何度もしつこく書きますが、HIV感染は挿入行為だけが危険なのではありません。オーラルセックスや素股行為でも感染する可能性があります。

私が登録している現役医師が回答する医療相談サイトでも、オーラルセックスや素股行為に対しては

「低いながらも感染の可能性あり。不安ならHIV検査を。」

という回答がほぼ100%です。

まぁ、医師の立場とすれば可能性がゼロでない限りそう答えるでしょうね。でも、実際に可能性はゼロではないのです。

今回アメリカでの出来事ではありますが、女性同士の性的接触でHIV感染が確認されました。日本でも過去に10件が報告されています。挿入行為のない性的接触でもHIVは感染する可能性があることを忘れないでください。

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