性感染症が喉(のど)から感染していると言う記事のご紹介です。1月12日付けの朝日新聞ネット版からの情報です。

このサイトでもオーラルセックスによる性感染症の感染リスクについてはいくつかの記事でお伝えしてきました。今回は比較的新しいデータからの情報です。

厚生労働省研究班のメンバーで東京女子医大の余田敬子准教授らは、2005~09年、同大の東医療センター耳鼻咽喉(いんこう)科(東京都荒川区)と、川崎市の性感染症専門のクリニックで次のような調査を行いました。

上記2つの病院を訪れた患者で男性335人、女性519人に対して淋菌、クラミジアの感染有無を調査しました。そして感染者については感染場所が喉か、性器か、あるいは両方かを調査しました。

調査対象になった患者の多くは風俗店の従業員や利用者が多かったそうです。

・・1.クラミジアか淋菌に感染していた割合

まず、男性335人、女性519人の患者に対して、クラミジアか淋菌が感染しているかどうかを調べた結果です。調査結果は下のグラフをご覧ください。

グラフを見てお分かりのように、クラミジア、淋菌共に高い感染率となっています。

◇クラミジアに感染していた患者の割合
男性:26.9%   女性:30.1%

◇淋菌に感染していた患者の割合
男性:37.9%   女性:18.1%

調査対象が耳鼻咽喉科と性感染症科を訪れた患者さんたちですから、当然感染している確率は高くて当然です。問題は、次のデータ、すなわち感染場所です。

・・2.男性のクラミジア、淋菌の感染場所別人数

まず、男性でクラミジアや淋菌に感染していた患者に対して、その感染場所を調べた結果が次のグラフです。

クラミジアも淋菌も性器感染が一番多いのですが、しかし喉(のど)への感染も目立ちます。特に淋菌は喉に感染していた患者が52人で感染者全体の40%に達しています。

・・3.女性のクラミジア、淋菌の感染場所別人数

次に女性のクラミジア、淋菌感染者の感染場所別人数です。

女性のクラミジア、淋菌感染者では男性以上に喉への感染が多いのが分かります。クラミジアの場合は喉に感染していた患者は全体の34%、淋菌の場合は性器への感染よりも多くて全体の79%にも達しています。

男女ともにクラミジアよりも淋菌の方が喉への感染が多くなっています。この理由は「性感染症STD」(南山堂)によれば喉に対してはクラミジアよりも淋菌の方が親和性が高いためだそうです。淋菌は喉の粘膜と相性がいいのです。

・・4.オーラルセックスで喉への感染拡大

さて、今回の調査結果から分かることはクラミジアも淋菌も喉への感染が多いと言う事実です。これはすなわち性風俗におけるオーラルセックスが大きな感染源となっていることを示しています。(調査対象者は風俗店の従業員、利用者が多かった。)

風俗店におけるコンドームの使用率は極めて低く、どの程度の使用率かを調べた調査もあります。
⇒『それでもコンドームを使わない?』

その調査結果によると、風俗店で何かの性感染症に感染した人で、毎回コンドームを使っていた人はわずかに3.5%でした。だから感染したとも言えるわけで、その無防備ぶりが際立っています。

そのコンドームの使用率の低さがモロに今回ご紹介した感染データにも表れています。

クラミジア感染症も淋菌感染症も自覚症状が少なく、特に喉への感染は自分では気付きにくいのです。しかし、放っておいて自然に治ることはありませんから、ずっと感染したままです。そして二次感染が広まっていきます。

クラミジアや淋菌の感染に気付かずに放置して重症化すると大変なことになります。女性の場合には子宮頸管炎、尿道炎、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎と進みます。高い熱が出て、下腹部に痛みが出ます。不妊症や子宮外妊娠、早産、流産などの原因になること もあります。

男性の場合には感染に気が付かずに放置すると、副睾丸炎や慢性前立腺炎などを引き 起こすことがあります。男女ともに決して軽く見ては危ない感染症です。

・・5.HIV感染のリスクも高まる

クラミジア感染症、淋菌感染症の患者は健康な人に比べるとHIV感染のリスクが何倍にも高くなります。これは性器の粘膜部が炎症を起こしてHIVが侵入しやすくなるためです。

オーラルセックスで感染するのはクラミジア、淋菌の他にも梅毒、性器ヘルペスなどがあります。これらの性感染症も感染するとHIV感染のリスクが高くなります。特に梅毒はHIVと最も重複感染の多い性感染症であり要注意です。

あなたが思っている以上に、風俗店での喉への感染、喉からの感染が多いことを忘れないでください。そして、HIVもまたオーラルセックスで感染する可能性 があることも忘れないでください。

以上、朝日新聞1月12日付けのネット版の記事からご紹介しました。

________________________________________________

もしもあなたが風俗店で、すでにコンドームなしの経験があるなら、HIV、クラミジア、淋菌の検査を受けることをお勧め致します。

HIVは最も気になる性感染症であり、クラミジア、淋菌は最も感染者が多い性感染症です。HIVは保健所で無料、匿名で検査が可能です。クラミジアも同じように無料、匿名で検査をしてくれる保健所が多くあります。

でも、保健所やクリニックには行きたくない、と言うあなたには自宅で使える検査キットもあります。誰にも知られず、あなたの都合のいいときに検査が可能です。

私も使ったHIV検査キットと、クラミジア、淋菌の検査キットをご紹介しておきます。

*私が使用したHIV検査キットはこれです。

STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)

*クラ ミジア感染症・淋菌感染症が心配なあなたはこちらです

男性用 クラミジア・淋菌検査キット STD Checker TypeP
クラミジア(喉の検査を含む)・淋菌(喉の検査を含む)
女性用 クラミジア・淋菌検査キット STD Checker TypeQ
クラミジア(喉の検査を含む)・淋菌(喉の検査を含む)
トリコモナス・カンジダ




・・HIV(エイズ)検査完全ガイド  TOP