TOP コラム一覧コラム(HIV/エイズの現状編)>献血者のHIV陽性が島根で増加?


今回は島根県で献血者からHIV陽性が多く見つかっている、と言うお話です。ニュースソースはこちらから⇒「献血者のHIV陽性、島根で謎の増加」

どうも、ニュースのタイトルはギクっとするようなタイトルですが、実態解明はまだ途中のようです。では、内容を詳しくご紹介しましょう。

島根県で、今年1月から6月までの間に献血した人の中からHIV陽性者が3人見つかっているそうです。島根県では、過去3年間、1人も献血者からHIV陽性者を出しておらず、それどころか平成に入ってからでも合計2名しか出ていないのです。

それが、今年半分が経過した時点ですでに3人ですから、記事のタイトルにあるように「島根で増加」となる訳です。ちなみに、全国レベルで見てみると、今年上半期では東京が14人、大阪が8人、そして島根の3人と続くのです。

実は、献血におけるHIV陽性者の件数は年々増加の傾向にあります。例えば、2008年を例にとると、全国での献血件数は約500万件でした。そしてHIV陽性者が見つかったのが107件です。これは前年の2007年より5件増えています。詳しくはこちから⇒「HIVと献血(過去22年)」

もうひとつデータをご紹介します。島根県における、HIV感染者、エイズ患者の現状です。平成19年度にエイズ動向委員会から発表になったデータでは、島根県におけるHIV感染者の累計は9人で、エイズ患者の累計は3人です。
この数値は全国的にみても非常に少ない人数と言えます。詳しくはこちらから⇒「都道府県別エイズ患者」

こういったHIV感染者、エイズ患者の少ない島根県にあって、今回の数値は「増加」ととらえられたようです。ただし、ニュースの中にもありますが、島根県で献血を受けた人が、必ずしも島根県に住んでいるとは限らず、偶発的な要因も考えられるとのことです。

島根県に限らず、どこの県で見つかっても同じですが、献血を受けた人の中にHIV陽性者がいるのです。いくら全数を検査するといっても、感染直後の血液であれば素通りする可能性もあります。

一方で、献血を受ける人の数も年々減っています。1990年くらいまでは、800万人近い人が献血を受けていました。現在がやっと500万人ですから、実に4割近くも減っています。

今回の島根県のデータは色んなメディアに載りましたが、こういったデータに対する感度を上げておくことはとても大事だと思います。HIV感染を広めないためには、社会全体が関心を持ち続けることが大事だからです。

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