「20代のHIV感染者が増加傾向にある」こんなニュースが流れました。そこで過去10年のデータを調べてみました。いったいどのくらい増加しているのでしょうか?

数週間前にネットで、

「2014年の新規HIV感染者は1,091件で、特に20代の感染者が増加傾向にある。」

こんなニュースが流れました。ここ10年くらい、新規HIV感染者は30代、40代が最も多い傾向にあったのですが、2014年は20代が多かったということです。

ネットのニュースでは20代の若者にHIV感染予防を呼びかけると共にHIV検査も重要だと呼びかけていました。

・・◇新規HIV感染者における20代の占める割合


厚生労働省エイズ動向委員会の公表しているエイズ動向資料から、過去10年分のデータをグラフ化してみました。新規HIV感染者として報告された人の中で、20代の感染者の占める割合です。

20代HIV感染
図1.過去10年における20代の新規HIV感染者の割合

確かに2014年(平成26年)は20代の新規HIV感染者がこの10年では過去最多となっています。これより前のデータは調べていませんが、恐らく2014年が最多でしょう。

ただ、グラフからもお分かりのように過去最多と言ってもこれまでの5割増しとか2倍になったとか、そんなレベルではありません。この10年で見ればほぼ横ばい状態に見えます。

しかし、2015年も引き続き増加傾向にあるとしたら、これは従来とは異なる要因があって増加しているのかも知れません。そこで2015年の最新データを調べてみました。

2015年5月27日にエイズ動向委員会から第1四半期(1月~3月)の最新エイズ動向が発表になりました。そのデータから、新規HIV感染者の年代別分布を調べてグラフ化してみました。(当サイトの姉妹サイトからグラフ引用)

HIV年齢分布
図2.2015年第1四半期 新規HIV感染者の年齢別分布

図2をご覧頂いてお分かりのように、20代、30代が最も多くなっています。20代が68人、30代が69人なのでほぼ同数です。

う~ん、どうでしょう。過去の年代別分布の傾向からすると確かに20代の比率が増えていると言えなくもないです。(データバンク参照)

しかし、それが一時的な現象なのか、今後も継続する現象なのか、もう少し見てみないと分からないような気がします。

・・◇HIV検査を受ける人が増えた?


当然ですが、新規HIV感染者として報告された人達はみなHIV検査を受けて陽性判定を受けた人達です。HIVに感染していてもHIV検査を受けなければ感染は分かりません。

従って、20代の新規HIV感染者が増えたのは実際に感染した人が増えたのか、あるいはHIV検査を受ける人が増えたのか。両方の可能性があるのではないでしょうか。まぁ、20代の人がどのくらいHIV検査を受けたのか分からないので何とも言えませんが。

ただ、この20代のHIV感染者が増加傾向にあるとネットでニュースが流れた日から数日間、当サイトのアクセスが急増しました。やはりメディアが何かHIV、エイズ関連の情報を発信するとHIV検査に関心を持つ人が増えるのですね。

早期のHIV検査は救命的検査です。今後も当サイトではHIV検査に関する情報を発信していきたいと思います。

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