HIVを利用したがん治療のお話です。世の中にはすごいことを考える頭のいい人がいるものです。

当サイトではHIVの恐ろしさを徹底的に記事にしていますが、何とHIVを利用してがんを治療しようとする研究が行われているのです。それも複数の研究機関が取り組んでいます。

◇HIVで白血病治療

では、HIVがどんなふうにがん治療に使われているのか具体例をご紹介しましょう。最初の例は血液のがんと言われる白血病治療です。『HIVが7歳の白血病少女に効果』という記事を読みました。

治療を行ったのはアメリカのペンシルベニア大学の研究チームです。白血病で治療の方法もなくなった7歳の少女に対してHIVを利用した抗がん治療を行ったそうです。

同記事によると、少女の体内から免疫細胞であるT細胞を数百万個取り出し、そこにHIVを使ったがん細胞を殺す遺伝子を挿入し、再び少女の体内に戻しました。するとこのT細胞ががんと戦い、何と7歳の少女は白血病が治ったそうです。

ただ、現時点では手術から7ヶ月経過して再発がないと確認されただけで、完治したとはまだ言えないそうです。

しかし、T細胞と言えばHIVが宿主細胞として感染する免疫機能の中枢細胞です。普通にT細胞にHIVを挿入すればまさにエイズ状態になって免疫力が低下するだけなので白血病の治療にはなりません。

いったいどうやってHIVを治療に使えるようにするのか、そこが不思議で知りたいところです。残念ながら記事にはそこが詳しく解説されておらず、不明なままです。

もうひとつびっくりしたのは、このHIVを使ったがん治療は症例が少ないながらも過去にも行われているそうです。子供に対して行ったのは今回が初めてだそうですが、大人は実績があるのです。その成否は書かれていませんがこんな研究が進んでいたのですね。

◇HIVで抗がん剤の効果が300倍?

さて、もう1つHIVを利用したがん治療の例をご紹介しましょう。『HIVのがん治療への利用』という記事です。こちらはフランスの国立科学研究センターで行っている研究です。

ここでの研究はHIVを利用して抗がん剤の使用量を1/300に減らすことが出来たというものです。つまり、HIVを利用することで抗がん剤の効き目が300倍にアップしたという訳です。

あなたもご存じのように抗がん剤には強い副作用があります。使用量が1/300で同じ効き目が得られれば患者への負担は著しく軽減します。

この記事の中ではどうやってHIVを利用するのか書かれていますが私には難しすぎて理解不能でした。こういう難しい話を分かり易く解説するのが当サイトの役割なのですが、ちょっとハードルが高すぎという感じです。

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◇毒をもって毒を制す

難しいことは分かりませんが、どちらの研究もHIVを遺伝子レベルで操作するもので、人間にとっては脅威となるHIVの恐ろしい性質をがん治療に利用するという、まさに毒を以て毒を制す治療法です。

そもそもHIVをがん治療に利用しようと思いつくその思考回路が私のような常人には理解不能です。何ともすごいことを考え付く人がいるものです。

おそらく、こうした研究が実用化されて普及するにはまだまだハードルがいくつもあり、時間もかかることでしょう。この研究ががん治療に成果を上げると同時に、HIV治療そのものにも役立つことを期待したいです。

*「生存率」・「いきなりエイズ」・「潜伏期間」

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