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全国的には4年ぶりにHIVの母子感染が報告されました。これは10月31日に報道された静岡県からの報告です。報道によれば、女児が医療機関でHIVに感染していることが分かり、母親を調べたところHIVに感染していたそうです。母親は自分のHIV感染に気が付かず、女児出産にあたっては「飛び込み出産」だったそうです。そのため妊婦検診を受けておらず、母子感染してしまったのです。

日本国内におけるHIV母子感染は2006年に1件報告されてから今回まで4年間ゼロが続いていました。ちなみに、1985年から2009年末までの母子感染の累計を調べてみました。

●母子感染によるHIV感染の報告件数・・・・32件

●母子感染によるエイズ患者の報告件数・・17件

このようになっています。

今回のように母親がHIV感染に気が付かずにそのまま出産した場合の赤ちゃんへのHIV感染確率は25%~30%だそうです。(性感染症STD 南山堂による)

しかし、事前に母親がHIVに感染していると分かっていれば、母親に対しては抗HIV治療を行い、出産にあたっては帝王切開、そして母乳ではなく粉ミルクによってHIV感染を防ぐことが出来ます。こうした治療、処置を行った場合の赤ちゃんへのHIV感染確率は1%~2%まで下がるそうです。

もうひとつ情報を付け加えます。妊婦検診で母親がHIV検査を受けて、陽性(感染している)と判定された場合、偽陽性の疑いがあるので更に確認検査を受けます。これは保健所などで行う一般のHIV検査と同様です。

この1次検査で妊婦が陽性と判定される確率は、10000人に31人だそうです。そして、確認検査でも陽性と出るのは、10000人に1人だそうです。つまり、1次検査で陽性となった31人のうち、30人は偽陽性ということになります。以上のデータは厚生労働省エイズ研究班のデータによります。

今回の静岡でのHIV母子感染は、「飛び込み出産」と言う事で出産前の検査が出来ずに残念な結果となりました。母親にどんな事情があったのか不明ですが、HIVに限らず他の感染症の可能性もあり、妊婦検診は重要です。生まれてくる赤ちゃんのためにも。

今回の母親のように、HIV感染はエイズ発症まで自覚症状がありません。妊娠したときは当然ですが、妊娠していなくてもぜひHIV検査を受けて欲しいと思います。色んなエイズの本を読んでいると「いきなりエイズ」を発症した人が、

「まさか自分が・・・・」

と絶句されるケースがとても多いそうです。「自分に限って・・・」という根拠のない自信、「好きな人とだけ普通のセックスをしていれば大丈夫」という勘違い、こうした心理がHIV検査の機会からあなたを遠ざけていませんか?

ただ、HIV検査は簡単に受けられる人と、そうでない人がいます。もしもあなたがHIV検査をためらっているようなら、ぜひとも管理人からのメッ セージを 読んで欲しいと思います。3ヶ月間もHIV検査を迷って悩んだ管理人からの本気のメッセージです。もしかしたら、あなたがHIV検査を受けるきっかけにな れるかも知れません。

あなたにHIVの不安があれば 今すぐお伝えしたいメッセージいきなりエイズを防ぐ方法はこれだけです。

「いきなりエイズ」を防ぐには、早くHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「献血で防げない・いきなりエイズ」


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