HIV感染が判明したとき、その感染者と接触があった人への連絡はどうするのでしょうか?

HIV感染が検査で判明したとき、感染者には専門家のフォローがあります。決して放置したままということはありません。しかし、その感染者にHIVをうつされたかも知れない人たち、「HIVに感染したかも知れない人たち」へのフォローは・・・・

・・◇あなたはHIV感染を告知されたら、どうしますか?


「HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント」(医薬ジャーナル社)には、HIV感染の告知を受けたとき、パートナーへ感染の事実を伝えるか、伝えないか、そのデータが載っています。

●パートナーへ告げた 34%

●パートナーへ告げてない 37%

(2005年ACCデータより)

ご覧の通り、このデータではパートナーにHIV感染の事実を告げない人の方が多くなっています。もしかしたらパートナーにもHIVが感染している可能性があっても、告げない人の方が多いのです。

むろん、伝えたくても出来ない場合もあるでしょう。不特定多数が相手で連絡の取りようがない場合もあるでしょうし、相手との今後の人間関係に悩んでどうしても言えない場合もあるかも知れません。


・・◇外国では「接触者追跡制度」


日本ではHIV感染者と接触して感染の可能性がある人に対してフォローする仕組みはありません。法的な対処は何もできないのです。私がネットで調べたところ、海外では「接触者追跡制度」なるものがあるそうです。

これはHIV感染者を診察した医師が保健所に連絡し、保健所がHIV感染者本人と話して接触者を聞き出します。そして保健所から接触者に対してHIV検査を勧めるのだそうです。⇒「HIV感染を知るにはどうすればいいか?」

この制度だとHIVに感染した本人が連絡するのではないため、感染者の負担が少なく、接触者へ連絡が取りやすいというメリットがあるのではないかと思います。

むろん、HIV感染者本人が接触者を教えない限りは保健所も連絡のしようがありませんが。



・・◇日本にもある「接触者追跡制度」

HIV感染に関しては接触者の調査はやりようがないのですが、ネットで調べてみると結核感染者に対しては感染症法に基づく接触者の追跡調査を行うようになっています。保健所が指導して結核感染者の家族や同居人、職場の人たちに感染がないか検査を行う仕組みがあります。

こうした接触者の追跡調査は、常に感染者、及び接触者の人権問題へ配慮が必要とされることから難しい点も多いようです。でも、現実問題としてHIV感染者の接触者は、自発的にHIV検査を受けない限りエイズ発症まで感染に気が付かない可能性があります。

私はかつて深刻なHIV感染疑惑に陥ったことがあります。しかし、検査結果は陰性であり、HIVには感染していませんでした。従ってHIV感染者の気持ちや状況は想像するだけであり、実際には分かりません。

接触者追跡制度についてもここで記事にした事実は書けますがそれ以上のことは書けません。もっと接触者に知らせるべきだとか、法整備が必要だとか、そんなことを主張する積りもありません。

ただ、いずれにしても言えることは、あなたにHIV感染の不安や、可能性があれば速やかにHIV検査を受けることが大事だと言うことです。HIV感染症には自覚症状がありません。あなたがHIV検査を受けることでしか絶対に感染の有無は分からないのです。

*「生存率」・「いきなりエイズ」・「潜伏期間」

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