HIV感染と結核についての情報をあなたにお伝えしたいと思います。

23種類あるエイズ指標疾患の中に、「活動性結核」が入っています。

活動性結核とは、ただちに治療を要する結核のことであり、すぐには治療の必要がない
不活動性結核と区別されています。

結核の病原体は結核菌ですが、感染した人が全て結核を発症する訳ではありません。

結核菌の感染者の凡そ90%は不活動性であり、発症しないのです。
そもそも、現在の日本において結核患者とはどのくらいいるのでしょうか。

厚生労働省のデータによると、平成21年(2009年)に新規に結核に感染した人は
24,170人でした。

日本における結核の感染者は世界的にみても非常に多く、罹患率はアメリカやカナダの
4倍以上、スウェーデン、オーストラリアの3.5倍となっています。

そして、HIV感染と結核は非常に深い関係にあります。

実は結核菌はCD4陽性Tリンパ球の活性化を助けるのです。そしてHIVが感染するのは
このCD4陽性Tリンパ球です。

すなわち、私たちが結核菌に感染していると、HIVは非常に増殖しやすくなるのです。

結核研究所のサイトによれば、アフリカでの調査ではHIV感染者は未感染者に比べて
30倍から50倍も結核発症の確率が高かったそうです。

そしてHIVに感染していれば免疫力が低下しますから、結核の進行は早くなりかつ、
HIVの感染進行も早くなります。お互いに影響し合って悪いほうへ相乗効果を生みます。

この結核菌とHIVの重複感染について、世界保健機関(WHO)のデータがあります。

それによると、世界中で2007年に新たに結核に感染した927万人のうち、約15%に
当たる137万人がHIV感染者だったそうです。

そして結核による死者のうち4分の1に当たる45万6000人がHIV感染者だったことも
判明し、HIVと結核菌の重複感染が深刻化していると報告しています。

結核菌と理由は異なりますが梅毒もまた感染しているとHIV感染のリスクが高まり、
重複感染すると梅毒の病状が早く進行したり重症化します。

考えてみるとHIVに感染すると私たちの健康にとって最も大事な免疫機能を破壊
されるのですから、どんな病気と重複感染しても悪影響が出るのは当然かも知れません。

かつては不治の病、致死的疾患であった梅毒、結核も現在では薬によって完治できます。

しかし、未だにHIV感染は完治させることが出来ません。
くれぐれもHIVに感染しないよう、あなたも予防にはご注意下さい。

そしてHIV感染不安が少しでもあれば検査を受けることをお勧め致します。

以上、HIV感染と結核についての情報をあなたにお伝え致しました。

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