今回はネットの相談サイトにおけるHIV、エイズ関連の書き込みについて最新事情をお届けしたいと思います。
7年前のあの日と同じような書き込みが並んでいました。
◇私も書き込んでいました
2009年秋、当時深刻なHIV感染疑惑に陥った私は毎晩のようにネットの相談サイトに書き込んでは不安な心をごまかしていました。
「こんな行為をして、そのあとにこんな症状が出たのですが、HIVに感染している可能性はどうでしょうか?」
こんな類の質問、相談をひたすら繰り返していたのです。
それは本当は相談しているのではなく、
「大丈夫、そのくらいの行為なら感染していませんよ!」
という回答が欲しくて書き込んでいたのです。そう、少しでも安心したいというのが本心でした。
むろん、そんな書き込みをいくら繰り返しても安心できるはずもありませんでした。
あれからもう7年。幸いなことに私はHIVには感染していませんでした。そしてこのサイトを運営しています。
そして今、かつて私がHIV感染の不安を書き込んでいた相談サイトを見てみると、当時の私と同じような人が毎日のように相談や質問を書き込んでいます。
7年前のあの日と変わらないなぁ・・・。私はそう思います。
◇YAHOO!知恵袋、教えて!gooをチェック!
そこで数ある相談サイトからYAHOO!知恵袋、教えて!gooという代表的な相談サイト2つを調べてみました。
「HIV・エイズ」のキーワードで検索し、直近100件の相談、質問を全部チェックしました。
その中から、
「○○○の行為、症状で私がHIVに感染している可能性はどうでしょうか?」
という鉄板質問、相談が何件くらい存在するかを調べてみたのです。(2016年8月2日付け)
その結果が下のグラフです。
何とYAHOO!知恵袋も教えて!gooもほぼ同じ結果となりました。直近の100件のうち、教えて!gooでは35件、YAHOO!知恵袋では31件が、
「私はHIVに感染しているのでしょうか?」
といった類の相談、質問でした。この手の質問、相談が最も多かったのです。これは私が自分で書き込みを行っていた7年前と割合的にはあまり変わらない気がします。
当時もはやりこの手の書き込みが一番多かったと思います。
◇変化した相談内容
ただ、7年前の記憶と比べて相談内容は少し変わっている気がします。
●7年前 知識や情報が少なくて、本当に答えを知らずに相談している。
●現在 知識や情報は豊富で、自分で答えを知っていながら相談している。
こんな感じではないでしょうか。
つまり、
「HIVに感染しているかどうかは症状からは絶対に分からない。HIV検査を受けるしか方法はない。」
これが鉄板回答であり、これ以外の回答はありえないのです。だからネットで相談しても解決することなく、不安も晴れません。
現在はネット上の情報量も7年前とは比べものにならないほど豊富であり、ちょっと検索すればすぐに欲しい情報が見つかります。
だからネットで相談を書き込む人の多くはすでに回答を知っているのです。分かっていながらそれでも不安な心を抑えきれずに相談するのです。
では、なぜHIV検査を受けるしかHIV感染を確かめる方法がないと知っていてネットに書き込むのか?それはには色んな事情があります。
1.HIV検査を受けたいが、まだウインドーピリオドを抜けていない。(3ヶ月経っていない)
2.HIV検査が怖くて受けられない。
3.HIV検査を受けたが検査結果が出るまで不安でたまらない。
4.HIV検査は陰性判定だったが、検査結果が信用できない。
このような理由でネットに相談を書き込むのです。特に1番目の、HIV検査を受けたくても受けられない人が目立ちます。
じっと3ヶ月経つのを待っていられないのです。不安な心を何とか軽くしたくてネットに書き込むのです。
「たぶん、HIVには感染していませんよ。」
という回答を見たいのです。
でも、
「3ヶ月経ったらHIV検査を受けて下さい。」
という結びの1行を見て、やっぱりか・・・と、心は晴れないまま不安に襲われるのです。
HIVやエイズの相談をする人の3割以上は自分のやった行為や自覚症状からHIV感染を疑っています。私にはその気持ちは痛いほどよく分かります。7年前の自分の体験が重なります。
それでもやっぱり、HIV感染はHIV検査でしか分かりません。どんなに辛くても3ヶ月待つしかありません。
どうしても3ヶ月待てないなら、NAT検査やHIV抗原・抗体検査などを受ける道を選ぶしかありません。NAT検査なら感染の可能性があった日から2週間ほどで検査可能です。ただし、検査機関が限られます。
HIV抗原・抗体検査は保健所や病院でやっているところも多いので電話などで確認すれば分かります。3ヶ月待たなくても2ヶ月ほどで検査可能です。
いずれにしても7年前も現在も、
「もしや自分はHIVに感染しているかも・・」
と不安を感じてる人、あるいは、
「たぶん自分はHIVに感染しているだろう・・・」
と自分で決めつけ深刻に悩んでいる人がいます。そんな人たちが今日もネットで不安を書き込んでいます。
どんなに不安を感じていても、HIVに感染していると思い込んでいても、最後はHIV検査を受けない限り疑惑は晴れません。不安も消えません。
もしもあなたご自身がネットの相談サイトに書き込みをしたくなったら、それも悪くはありませんがどうぞHIV検査を受けて下さい。
あなたがHIV検査を先延ばしにしても何ひとつメリットはありません。いきなりエイズのリスクが増すだけです。そして早期のHIV検査はあなたにとって救命的検査となるかも知れません。
今回は最近のネット上で見かけるHIV感染の相談書き込みから7年前の私の体験を重ねて記事にしてみました。
不安があれば今すぐ!エイズ発症前のHIV検査は救命的検査です。
やっぱり一番気になるのはHIV。専用の検査キットです。 | |
![]() |
・HIV検査専用です。(男女共通) ・私はたったの10分で終わりました。 ・ ![]() ![]() |
重複感染するとより重症化したり、進行が早くなったり! | |
![]() |
・HIV・梅毒・B型肝検査。(男女共通) ・HIVと最も重複感染の多い性感染症。 ・ ![]() ![]() |
まずはこれだけ検査すれば一安心。感染ルートは皆同じ。 | |
![]() |
・HIV・梅毒・B型肝炎 ・クラミジア・淋菌 ・一番怖い病気と一番感染者が多い病気 ・ ![]() ![]() ・ ![]() ![]() |