TOP コラム一覧コラム(HIV/エイズの現状編)>HIV検査と「いきなりエイズ」


今回は、保健所などで行われるHIV検査と、「いきなりエイズ」の関係を検証してみましたので、その結果をご紹介します。

以前、「いきなりエイズ」多い県はどこ?と言う記事を書きました。これは、都道府県別に「いきなりエイズ」の発症率を比較した記事でした。

「いきなりエイズ」の発生件数ではなく、発症率で見ると、意外な県が上位に来ていました。秋田県、滋賀県、岩手県、富山県と続きます。みな発生件数そのものは比較的少ないのですが、発症率が高いのです。

そこで、私は仮説として、「いきなりエイズ」の発症率が高い理由の1つは、HIV検査を受ける人が少ないのではないかと考えました。検査を受けなければ、仮にHIVに感染していても気が付かず、「いきなりエイズ」になる可能性は高いからです。

そこで、エイズ動向委員会の2009年実績報告からデータを拾い上げ、検証してみました。その結果が次の表です。この表は、各都道府県で、人口1000人当たりで何件のHIV検査を受けたかを多い順にずらりと並べています。

では、表の見方をご説明します。まず、一番左端は人口の多さの順位を表しています。東京都が1位、神奈川県が2位、大阪府が3位といった具合です。その隣 が都道府県名です。次が、その都道府県の人口です。

その隣がHIV検査の件数なのですが、ここでは平成10年から平成21年までの11年間 の累計件数を使用しています。この11年間の件数を、人口1000人当たりに直したのが、「人口1000人当たり」と書かれた枠になります。

当然、各都道府県で人口が異なります。人口の多い県は当然HIV検査を受ける人も多くなるはずです。そこで、人口1000人当たりの検査件数に置き換えて、人口が異なる都道府県同士の件数を比較出来るようにしました。

11年間にし たのは、単年だとばらつきもあるし、11年間で見ればその都道府県の特質みたいなものがより出るかなと思いました。

そして、一番右の枠が、2009年の「いきなりエイズ」の発症率です。この計算方法は、2009年に新規に報告されたHIV感染者とエイズ患者の件数を足して、エイズ患者を割った割合です。

「いきなりエイズ発症率」=(エイズ患者報告件数)/(HIV感染者報告件数+エイズ患者報告件数)

つまり、HIVに感染した人の中で、どのくらいの割合で「いきなりエイズ」を発症したかを見る数値です。(正確には発症ではなく、報告です)

さて、改めて表を見て下さい。この表では先ほども説明しましたが、保健所などのHIV検査を受けた人の割合が多い順に都道府県を並べています。つまり、上位の都道府県ほど、HIV検査を受けた割合が高いのです。

そして、「いきなりエイズ」の発症率が50%を超えた都道府県はピンク色をつけてみました。佐賀県を除けば、下位の都道府県により多くピンク色が多いように見えます。

つまり、保健所などでHIV検査を受ける割合が少ない都道府県ほど、「いきなりエイズ」が高い確率で発症しているように見えます。理屈的には何となくですが正しいように思うのですが、いががでしょうか。

専門家の方が見たら、この理屈は色々と不備もあるかも知れません。どこかで間違っているかも知れません。私も確信はないのですが、ひとつのデータ、ひとつの見方ではある、そう思うのです。

「いきなりエイズ」を発症する前にHIV検査を受けて下さい。予防方法は早期発見、早期治療しかありません。万一HIVに感染していたとしても、現在の抗HIV療法ではキチンと薬を飲めばエイズ発症をふせぐことが出来ます。

だけど・・・HIV検査は気が重い・・・とためらう人には、管理人の体験記がお役に立てるかも知れません。

「HIV検査のススメ」=「いきなりエイズ」を防ぐには、早期の検査でHIV感染をみつける以外に 方法はありません。=

HIV感染からエイズ発症までの潜伏期間がどんどん短くなっているデータをご存知ですか? でも、HIV感染は早期に発見できればエイズ発症を抑え る(遅らせる)ことができるようになりました。「いきなりエイズ」の前に、絶対HIV検査を受けてください。

・・増加する「いきなりエイズ」を防ぐには、早期にHIV検査を受ける以外に方法はありません。⇒ 「HIV検査のススメ」








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