当サイトではHIV検査の受け方を色んな角度から情報発信しています。今回はHIV検査を受ける場所についての情報です。

HIV検査と言えば真っ先に思い浮かぶのは保健所です。何しろ全国どこでも無料・匿名でHIV検査を受けることが出来ます。でも保健所の他にも病院でHIV検査を受けることが出来ます。

更にはここ数年、自宅でHIV検査キットを利用する人が増えています。では、実際にはHIV検査を受ける場所はどこが多いのでしょうか。

◇保健所は減少、検査キットは増加

まず下のグラフをご覧ください。2008年から2011年までの保健所でのHIV検査受検数と、HIV検査キットの使用数です。

検査キットと保健所の件数

*保健所の検査件数は厚生労働省エイズ動向委員会発表データから、検査キット利用数は厚生労働省とSTD研究所ホームページから引用

ご覧頂いてお分かりのように保健所でHIV検査を受ける人は減少しています。2008年がピークで約17万7000人が保健所でHIV検査を受けました。それから検査を受ける人は減少し、2012年まで減ったまま横ばい状態です。

その一方でHIV検査キットの利用数は増える一方で2011年には6万5000個に達しました。決して安くはないHIV検査キットがこんなに使われている理由は何でしょうか。

私が思うにいつでも自宅で使える利便性と、検査結果を知ってるのは自分だけという匿名性、それに検査の信頼性が高く評価された結果だと思います。事実私もHIV検査キットを2回使いました。

このように保健所でHIV検査を受けた人、自宅で検査キットを利用した人の数は分かっています。しかし、病院でHIV検査を受けた人の数は不明です。何しろ病院でHIV検査を受ける人の事情は様々です。

●HIV感染が不安なので自主的に検査を希望して受ける。

●梅毒やクラミジアなど、何かの性感染症の感染が判明したとき医師の判断で検査する。

●エイズ関連症候群の疑いが認められ、医師の判断で検査する。

●入院や手術などのスクリーニング検査でHIV検査を行う。

●妊娠したときに妊婦健診でHIV検査を行う。

こんな事情が考えられます。日本中でいったいどのくらいの人が病院でHIV検査を受けているのか。想像するに保健所よりもずっと多い人数がHIV検査を受けていると思います。

◇ある資料から

『HIV感染者の早期発見と社会復帰のポイント』(医薬ジャーナル社)の中に、こんな資料が載っていました。

HIV検査を受けて陽性と分かった人654人に対してHIV検査を受けたきっかけを調査しています。

1.HIV関連疾患・症状 263人(40.2%)

2.自発的な検査 230人(35.2%)

3.スクリーニング検査 86人(13.1%)

4.性感染症の罹患 75人(11.5%)

こんな結果です。

1番、3番、4番は病院でHIV検査を受けたと思われます。2番は保健所と病院が混ざっているはずです。仮に35.2%のうち10%が病院でのHIV検査だったとすると、病院でのHIV検査は74.8%になります。

まぁ、だからといって一般的にHIV検査を受けた人の75%が病院で検査を受けたとは言えません。先のデータはあくまでもHIV陽性者を対象にした調査結果です。

普通に考えれば、病院のHIV検査は保健所の検査より陽性率は高いはずです。単なる不安から自主的に検査を受けるのではなく、何かの理由があって検査を受けているのですから。(ただし入院や手術前のスクリーング検査、妊婦健診は除きます。)

従ってHIV陽性者に対する調査では病院でHIV検査を受けた人の割合が多いのは納得です。HIV検査を受けた人のどのくらいが病院で検査を受けたのか、このデータからは推測できません。

私は病院でのHIV検査について他にも色々データを探してみたのですが今のところ見つかっていません。

◇ショックが大きい?スクリーニング検査の陽性

ところで先ほどのデータを見て1つ感じることがあります。それはスクリーニング検査でHIV陽性が判明したケースについてです。一般的なスクリーニング検査は入院前、手術前などに行われます。院内感染の防止や患者の治療リスク軽減のためです。

つまり、本人がHIV感染の不安があって検査を受けるのではなく、病院側の都合で検査を受けるのです。(100%病院の都合とは言えませんが)

それで検査結果が「HIV陽性」だったら、きっとショックは大きいと思います。何も心の準備は出来ていないだろうし、もしも私ならパニックになりそうです。

「まさか!」

「どうして?」

そんな思いで頭の中はいっぱいになるでしょう。私にはとても冷静に考えることなど出来そうにありません。

だからと言う訳ではありませんが、「自分にはHIV感染の可能性はないのか?」、これを一度考えてみることは必要です。そして少しでも不安があれば保健所でHIV検査を受けておくことです。

本当はHIVに感染した可能性があるのに、いっこうにそのリスクに気が付かず、全く無関心、無警戒でいること、これが一番怖いことだと思います。

あなたもスクリーニング検査でパニックになることのないよう、HIV感染の予防と検査を考えてみてください。

■「もしかして・・・」 HIV感染が不安になったら迷わず検査。自宅でHIV検査が出来ます。

・STD研究所 STDチェッカー TypeJ(男女共通)

■HIVと最も重複感染が多いのが梅毒、B型肝炎。症状がより重症化することがあります。

・STD研究所 STDチェッカー TypeO(男女共通)
HIV・梅毒・B型肝炎が同時に検査できます。

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