あなたはSH外来をご存知ですか?
たぶん、ご存知ないと思います。
SH外来は2017年1月よりスタートしたばかりの、ゲイ・バイセクシャルの男性を対象にしたHIVを始めとする性感染症の検査と治療を行うための外来です。
ではSH外来について概要を説明したいと思います。関心のあるあなたはぜひ一度利用してみて下さい。
◇SH外来とは
まず、SH外来のSHとは何でしょうか?
これは、
●Sexual
●Heaith
の頭文字2つをとったものです。セクシャル・ヘルス外来です。
直訳すると「性的健康」となります。
SH外来の最大の目的は「HIV感染の予防」にあります。
では、どこでこのSH外来をやっているのでしょう。それは、国立国際医療研究センターです。
ここにはHIV/エイズ治療のトップである、エイズ治療・研究開発センター(ACC)があります。
◇SH外来の目的
先ほども書きましたが、SH外来の最大の目的はHIV感染の予防です。
そして、外来対象者はゲイ・バイセクシャルの男性です。
なぜなら、日本においては新規HIV感染者の約80%がゲイの人たちだからです。(SH外来ホームページによる)
最もハイリスクな人たちが分かっているのですから、そこに的を絞って検査や治療を行おうと言う趣旨なのです。
最も、SH外来ホームページを読むと、本当の目的は暴露前予防(PrEP・プレップ)だそうです。
これはすでに海外では始まっている予防法で、HIVに感染する前に薬を飲んでおき、実際にHIVが体内に侵入したとき感染が成立しないようにするものです。
むろん、いつHIVが体内に侵入するか分からないので常時薬を飲み続ける必要があります。
高額な医療費がかかるのですが、日本では保険適用になっていません。あくまで抗HIV薬は治療用であって、予防用としては認可されていないのです。
そこで、現状では暴露前予防は出来ないけど、少なくともゲイ・バイセクシャルの男性が最もハイリスク・グループだと分かっています。
ならば、そのグループに的を絞ってHIV感染の拡大を防止する手立てを考え実施しようという訳です。
◇SH外来の運用は?
では、実際にSH外来がどんな運用になっているか、ホームページから引用して説明しましょう。
●対象者
・16歳以上
・アナルセックスをしているゲイ・バイセクシャルの男性
・日本語の理解できる人
・日本在住者で定期的にSH外来に通える人
・SH外来の研究参加に同意出来る人
●検査項目
・HIV(第四世代 抗原抗体検査)
・梅毒(TPHA定量・RPR定量)
・肛門淋菌(遺伝子診断法)
・肛門クラミジア(遺伝子診断法)
これらの検査を3ヶ月ごとに実施します。
淋菌、クラミジアについては、肛門以外の尿道や咽頭感染についても別途自費での検査が可能です。
もしも検査で陽性判定となった場合は、国立国際医療研究センターで専門医による治療が可能です。
検査の延長で治療可能な点が保健所とは異なる点です。
●費用
・初診料 2,820円
・再診料 730円(2回目以降の支払い)
この金額は一般の病院と比較すると半額以下、特に2回目以降はわずか730円ですから格安です。
どうしてこんなに安く出来るのかと言えば、SH外来の研究費を使うからです。手出しで足りない分を研究費で補っているのです。
ちなみに、研究と言うのは何を研究しているかと言えば、
『最もHIV感染の可能性が高いと考えられている肛門の性感染症とHIV感染の関連を明らかにすること。』
なのです。
●診療日
・毎週月曜日、木曜日の8時半~15時受付です。
・予約は出来ないので、直接来院のこと。
その他、詳しいことはホームページをご覧ください。
このSH外来はあくまでも研究目的であり、その研究機関は2021年3月までだそうです。
以上、今回は2017年1月より国立国際医療研究センターにて開始されたSH外来についてお話しました。
全国でここ一ヶ所だけなので利用できる人には制限があります。
しかし、国内の新規HIV感染者の約3割は東京都で報告されています。
その意味ではまずは大きな意味があると思います。
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